開催レポート:【チガラボ×Local】実はいまが旬!広島×三陸×神奈川の牡蠣を食べ比べながら、海との関係を考える会
(投稿日:2018.4.20)
【牡蠣と地域の美味しい関係】
4/12(木)、【チガラボ×Local】実はいまが旬!広島×三陸×神奈川の牡蠣を食べ比べながら、海との関係を考える会を開催しました。
今回は、地域と地域の新しい関係を紡ぐ「チガラボ×Local」シリーズの中で過去最多の3地域が茅ヶ崎に集合。牡蠣をテーマに、広島(江田島市)・三陸(宮城県石巻市雄勝町)・神奈川(横須賀市)がつながりました。
ゲストにお越しいただいたのは、株式会社海遊(http://www.kai-you.in)代表取締役の伊藤浩光さん。水産会社の経営者でありながら、宮城県石巻市雄勝町で漁師としても活動されている伊藤さんに、牡蠣の歴史や生態、捌きかたついてお話いただきました。
牡蠣を扱う上では、人を媒介して持ち込まれるノロウィルスへの対策や、最新設備による洗浄~検査など、安心安全な牡蠣を届けるための努力が欠かせません。伊藤さんの会社では、徹底した衛生管理によって年間を通じて生食の牡蠣を出荷できる体制を実現しています。「生産側の努力だけでは意味がない。飲食業者や医者にも牡蠣についての知識不足がある。」という伊藤さんは、イベントや講演会を通じて正しい牡蠣の知識と技術の普及に努めていらっしゃいます。
ゲストお二人目は、宮城県石巻市の「6次産業化プランナー」として活動されている森優真さん。6次産業とは、農林水産物の生産(第一次産業)だけでなく、加工(第二次産業)し、流通・販売(第三次産業)まで手がけることを言います。
神奈川県横須賀市出身の森さんは、「牡蠣養殖の歴史は神奈川にあり」と語ります。実は、現在の牡蠣の養殖方式の主流である「垂下式」が開発されたのは、神奈川県だったのです。その後、技術は石巻へと移り、三陸エリアの主要な産業として発展しました。
現在は宮城県石巻市の種牡蠣を使用した養殖が神奈川県横須賀市で行われています。神奈川と石巻は、牡蠣養殖において不思議な縁でつながっていたのです。
トークのあとは待ちに待った食べ比べタイム。牡蠣を捌いていただいたのは、いつもチガラボの料理系イベントでお世話になっている辻堂Kai’sKitchen(http://kais-kitchen.shop/)オーナーシェフの甲斐昂成さんです。
広島・三陸・神奈川、3地域の牡蠣をそれぞれ生・蒸しで味わいます。
この時期の牡蠣は産卵前にたっぷりの栄養を蓄えていて、ボリュームも旨味も最高の時期です。それぞれの産地の特徴を食べ比べながら、魚介との相性が最高の石巻の銘酒「日高見」といっしょに楽しみました。ご参加のみなさんからは「こんなに美味しい牡蠣は初めて!」と感動の声が上がっていました。牡蠣を通じてつながった地域のご縁。これをきっかけに、各地域に足を運んでみてはいかがでしょうか?
関連記事:【チガラボ×Local】旬の牡蠣&ワインを楽しみながら、広島・江田島とつながろう!」開催レポート(2018.1.14)→https://chiga-lab.com/report/20180114
※今回登場した広島県江田島市は、以前にも「チガラボ×Local」シリーズでつながった地域です。