開催レポート【チガラボPRJ】地域のタクラミと企業人が混ざりあって企む会 TAKUARMI×ONE JAPAN
(投稿日:2019.2.13)
2/4に、湘南のTAKURAMI(ローカルプロジェクトをこう呼んでいます)と、企業の若手有志のコミュニティ「ONE JAPAN」のコラボイベントが開催されました。今回のレポートは、代表の清水謙が担当します。
初の試みとなるこの企画は、”人生100年時代の生き方を多世代協働のプロジェクト経験から学びあう”ことをテーマに掲げた「湘南ワンハンドレッド・プロジェクト」の取り組みから生まれました。現役世代の地域への関わりをつくっていく上で、企業や企業人への働きかけは欠かせません。日ごろの環境から”越境”する機会を提供するためのプログラムづくりやイベントを検討しているなか、メンバーである田中純矢さんが関わっていたのがONE JAPANでした。
今回ごいっしょしたのは、ONE JAPANの「ハッカソン分科会」のみなさんです。社会課題に関するテーマと、参画企業のテクノロジーを組み合わせて解決するイベント「ハッカソン」を定期開催しています。企業には豊富な人材や資金などのリソースと専門性がありますが、ローカルには現場があり課題があり、そこに向き合うプレーヤーが存在しています。今回は、その両者を組み合わせることで、新しい何かを生み出そうというものでした。
参加した地域のTAKURAMIは、「湘南の里山を楽しむ会」高橋浩美さん、映画制作イベント「江の島シネマ」安田ちひろさん、海岸のサイクリングロードのトンボがけをする「砂山とんぼ」久保田恵子さん・郡恵美さん、70代のプロジェクトリーダーが率いる「茅ヶ崎インバウンドPRJ」生悦住型造さん、と個性派ぞろいの4組。一見すると、技術やITとはつながるイメージが湧きづらいテーマが選ばれました。
当日は、趣旨説明の後、いつものように全員の自己紹介タイム。今回は「buddyup」というツールを使い、一人ひとりの自己紹介を聞きながら、聞き手がキーワードを記録しました。この情報は、個人にひもづく「タグ情報」として、その人を表す言葉が蓄積されていきます。ゆくゆくは、あるテーマのプロジェクトに人がほしい、となった際に、メンバーをお薦めしてくれるなどに活用できるものです。富士通研究所のみなさんとはこうしたリソースマッチングの仕組みも実験していけそうです。
4組のプレゼン後は、それぞれに別れてのブレストタイム。あえて進行をゆるくしてのブレスト×2ラウンドでしたが、新たなアイデアが生まれたり、継続的な関わりを持つことが約束されるなど、おおいに盛り上がります。最後の全体シェアでは、ONE JAPANメンバーがプロジェクトリーダーであるかのような熱い語りも見られました。
今回のイベントは、月曜の夜にもかかわらず33名が参加。異なる属性や年代が入り交ざった場が求められていること、想像以上のエネルギーや知恵、あらたな関係性が生まれることに強い手応えを得ることができました。一方で、イベント単発で終わらせることなく、継続的な関わりやテクノロジーの実装、ビジネスとしての形づくりにいかにつなげていくか、という課題も残りました。
終了後の会話からは、まずは個人レベルで、地域のTAKURAMIに長期インターンやプロボノの形で関わってみたい、といった声も聞かれ、大きな可能性・発展性を感じています。今後については、ONE JAPANハッカソンチームのみなさんと相談していきますが、同様の企画はこれからも継続していきたいと考えています。
ご参加のみなさん、ONE JAPANハッカソンのみなさん、TAKURAMIオーナーのみなさん、ありがとうございました。
<参考URL>
ONE JAPANハッカソン
※第2回ハッカソンの告知
TAKURAMI
湘南の地域のタクラミと人とをつなぐWebメディア
【チガラボ×TAKURAMI】”書く”ことで地域とつながる講座
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