開催レポート:【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&いっしょに考える会⑲
(投稿日:2018.6.26)

【健康を考える場づくり/新潟県胎内市との関わりづくり】
6月13日(水)、「【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&いっしょに考える会⑲」を開催しました。
 
「チガラボチャレンジ」は、毎回2組のチャレンジャーがやりたいことを宣言し、参加者の方といっしょにアイデアを考え次の行動につなげる、チガラボの定番イベントです。
 

野溝雄輔さん「これからの子どもたちのために、大人世代の健康を考える場をつくりたい」

 
鍼灸師の野溝雄輔さんは、「これからの子どもたちのために、大人世代の健康を考える場を湘南でつくりたい」という思いを宣言されました。
 
野溝さんは、病気になったら医者の診察を受けて薬で対処する、という日本の現状に問題意識を持っています。もっと一人ひとりが日常的に自分や家族の健康をケアする意識を持つことが必要であり、そのために、日本の風土に適した東洋医学の活用を目指しています。
 
きっかけづくりとしては、鍼灸治療をもっと気軽に体験してもらう機会をつくることや、病気にならない体づくりをテーマにしたドキュメンタリー映画「蘇れ 生命の力~小児科医 真弓定夫〜」の上映会を湘南で開催することを計画しています。
 
 
 
参加者ディスカッションでは、
【鍼灸のハードルを下げる・イメージを変える】
・鍼灸病院にすぐに行くのはハードルが高いので、まずは少しだけ体験できる「ちょい○○」機会を提供し、もっと必要な人には病院に行ってもらう。(ヒット例:ちょいネイル、ちょいもみ(15分300円のマッサージ))
・鍼灸の効果を具体的に伝える工夫をする。(肩こりが治る、など。)
・美容灸などで、女性に関心を持ってもらう。
【◯◯×鍼灸】
・コインランドリーやゲストハウスなど、人が集まっている場所とのコラボで鍼灸する。近隣にリーチできる。
・鍼灸には楽しいイメージがないので、楽しいイベントとあわせて提供する。マラソンやヨガ、温泉との組み合わせ。
【その他】
・インバウンド向け
・慣用句「お灸をすえる」を実際にやってみる。悪いことをしてしまった時に、心も体も楽になる。
などの意見・アイデアが出ました。
 
これを受けて野溝さんは、「映画上映+ちょい鍼灸体験の企画をつくってみる」というネクストアクションを宣言されました。
 

浮須崇徳さん「新潟県胎内市の里山にもう一日滞在したくなるプログラムを考えたい」

 
新潟県胎内(たいない)市職員の浮須崇徳さんは、「お客様からムラビトへ。新潟県胎内市の里山にもう一日滞在したくなるプログラムを考えたい」というテーマ。新潟県からこのイベントのためにお越しいただきました。
 
胎内市は、新潟県北部に位置する、人口およそ3万人のまち。このまちの観光振興担当でる浮須さんは、「移住」「観光」以外にも、都市住民と農山村の関わり方はもっとたくさんあるのではないかと考えられています。たとえば、「ムラ行事体験」「農作業などの営み体験」「ものづくり体験」など、観光客ではなく一人の「ムラビト」として村に関われる体験プログラムを企画されています。
 
発表後の参加者ディスカッションは、浮須さんに提供いただいた「胎内高原ワイン」と「胎内高原ビール」をいただきながら行い、次のような意見・アイデアが出ました。
 
 
【ムラビトになったらしたいこと】
・ヨガリトリート、アーシングなど、自然の中だからこそできる体験。子連れ参加OKなイベントは全国的に少ない。
・宿泊施設での共同生活。地元食材を使った料理。
・田舎のコンテンツ自体はどの地域にも大きな差はないので、地元住民のような体験ができると良い。
【胎内市を知ってもらうためにできること】
・Instagramでの発信
・「縁故米(血縁者(身内)のお米)」を参加リターンにし、存在を知ってもらう。
・胎内市という名前にインパクトがある。
・かぶりものを作る。
【定期的に胎内市に行きたくなるために】
・会いたい人をつくる。第二のふるさとにする。
・「胎内にかえろう」という企画で、胎内市に定期的に来る人たちをつくる。
 
これを受けて浮須さんは、「秋までに体験プログラムをつくる(星空ヨガ など)」というネクストアクションを宣言されました。
 
今回のチガラボチャレンジは、「魅力や効果はあるが、あまり知られていないことを、どうやって伝えるか。興味を持ってもらうか。」という点が共通していました。そのためには、小さくて身近なところから伝えたり、別の分野と組み合わせたりすることが大切なのかもしれません。チガラボはその名の通りラボ(=実験室・研究室)なので、安心・安全な場としてお二人の挑戦をこれからも応援していきたいと思います。
 
 
次回のチガラボチャレンジは7月11日(水)、テーマは「コミュニティ・カフェ」と「おすそ分け」です。みなさまのご参加、お待ちしています!