開催レポート:【チガラボStartups】広石拓司さんと、ローカルプロジェクトを一歩前に進めよう!①
(投稿日:2018.4.26)
【ローカルプロジェクトを一歩前に進めよう!】
4月16日(月)、「【チガラボStartups】広石拓司さんと、ローカルプロジェクトを一歩前に進めよう!①」を開催しました。
この企画は、「地域で何かやりたい」という思いをお持ちの方々が、プロジェクトのはじめかたや進めかたを学び合いながら、定期的な振り返りによってそれぞれのプロジェクトを一歩前に進めていく、全4回の講座です。
ご一緒いただくのは、長年、社会起業家の育成や地域の取り組みを支援なさっている、株式会社エンパブリック代表取締役の広石拓司さんです。広石さんには昨年もチガラボの「地域のコトづくりシリーズ」をご一緒いただき、たくさんの知見をいただいてきました。
第1回目となる今回は、9名の方にご参加いただきました。まずは広石さんに「ローカルプロジェクトのはじめかた・進めかた」をお話いただいてから、参加者のみなさんそれぞれのプロジェクトを対話形式で共有していきます。
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1. 問いを立てる力
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「これからの時代は、『答えを出す』力よりも『問いを立てる』力が大切」だと広石さんはおっしゃいます。その問いは、「自分の前提・経験・理想」と「現状」とのギャップの自覚からはじまります。
例えば、「障がい者の低賃金」に疑問を抱き、雇用の場を作って自立と社会参加を応援している株式会社スワンや、「援助ではない途上国支援のかたち」に問いを立てて、途上国でアパレル製品の生産を行い世界に販売している株式会社マザーハウスなどがあげられます。
これらの企業・プロジェクトは、目に見える問題だけではなく、その背景・原因までを問題として捉え、対象者の未来や行動を具体的に描いています。
プロジェクトをはじめる時は
①「誰の変化」を起こしたいか?
②その人が、どんな状態になればいいか?そこで新しく始めている行動は何か?
③なぜ、その人は新しい行動を始めることができないのか?
を考えることが大切だと、広石さんはおっしゃっていました。
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2. プロジェクトの進めかた
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プロジェクトを進める上で大切なのは、「挑戦を繰り返し、失敗から学び続けること」だと広石さんはおっしゃいます。
たとえ小さな挑戦でも、そこで起きる事柄や出会いによって、新たな学びを得ることができます。前述の①〜③を考える上でも、実際に動いてみてから分かることが多いそうなので、何度も挑戦を続けることがプロジェクト前進の鍵となるのではないでしょうか。まずは身近な人に話を聞いてもらうところからでも、意外な発見があるかもしれません。
また、「他者との協力」もプロジェクト実行には欠かせません。その時に大切なのは、「自分にできることを考えるのでなく、自分にできないことを自覚し認めることで、他者に協力してもらえる余白を持つこと」だと広石さんはおっしゃっていました。
トーク後は、対話形式で参加者それぞれのプロジェクトを共有。イベント企画・ソーシャルツアー企画・女性の活躍の場/指標づくりなど、テーマは多岐にわたります。
次回の講座に向けて、「事例を調べてみる」「アイデアを人に話してみる」「実際に行動してみる」などのネクストアクションを参加者同士で宣言しあい、今回は終了となりました。4回の講座を通して、参加者のみなさんのプロジェクトが前に進んでいくことを応援していきます。
広石拓司さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
<今後の開催>
②5/14(月)19:00~22:00
https://chiga-lab.com/event/20180514/
③6/11(月)19:00~22:00
https://chiga-lab.com/event/20180611/
④7/9(月)19:00~22:00
https://chiga-lab.com/event/20180709/
※連続参加をキホンとしますが、スポットでの参加もOKです。