開催レポート:【チガラボ×Local 】島のジャム×みやじ豚を食べながら、瀬戸内・周防大島とつながろう with里山カフェ
(投稿日:2018.3.27)
【茅ヶ崎×山口県周防大島】
3/21(水)【チガラボ×Local 】島のジャム×みやじ豚を食べながら、瀬戸内・周防大島とつながろう with里山カフェ を開催しました。
地域と地域の新しい関係を紡ぐ「チガラボ×Local」シリーズでは、これまでもさまざまな地域とつながり、ご縁を深めてきました。
今回つながったのは山口県の周防大島。
この島に移住し、島の果物や野菜を使ったジャムを製造・販売している「ジャムズガーデン」代表の松嶋匡史さんをゲストにお招きし、島の魅力や取り組みに迫りました。
元々、電力会社で11年間勤務されていた松嶋さん。新婚旅行先のパリで偶然出会ったジャム専門店の魅力に惹かれ、奥様の実家がある周防大島に移住してジャムズガーデンを起業されました。
周防大島は山口県南東部に位置する人口1.7万人の離島。高齢化率は50%を超えており、高齢化率は日本一。そのような環境の中に松嶋さんは飛び込んでいきました。
ジャムズガーデンでは周防大島の果物を活用し、地元の農家さんと協力しながらジャムを製造しています。その数年間で160種類以上。マーマレードだけでも80種類あるそうです。「同じ畑の中でも日なたと日かげの違いで果物の香り、苦味、酸味など味は全く変わる。その差異を楽しむジャムづくりをしている。」と松嶋さんは語ります。
試食会でも提供された「早摘みハッサクのショコラディップマーマレード」は、寒い日が続き苦味が強くなったはっさくを使ったジャム。チョコレートと組み合わせることで、苦味や味の奥深さを味わうことができます。
大量生産の画一的な味ではなく、ワインのようにその土地、環境、性質を活かし、年による味の違いまでも楽しむジャムを作っているのです。
また松嶋さんは「ジャムを作りたくて移住したのに、いまはジャムを中心に地域づくりをしている。」と言います。
島に増えた耕作放棄地の活用、地域の農家さんとの協力などで地域の人も巻き込みながら、最近では人材育成やUIターン促進にも取り組んでいます。
UIターン促進を目的に行政と一緒に取り組む「島くらす」もその活動の一つ。島への移住・定住の促進はもちろん、島内での起業支援や商品開発の支援なども行っています。また、みかんをまるごと鍋に入れたみかん鍋は、海に捨てる余った魚を活用するために開発された商品の一つです。
島のひと・ものを巻き込み、地域資源を活用することで新たな付加価値を生み出しているのです。最近では、島への移住や起業など新しいことにチャンレンジする人が増えており、周防大島の今後がとても楽しみです。
交流会ではジャムズガーデンさんのジャムの試食をはじめ、湘南のブランド豚である「みやじ豚」とのコラボメニューを堪能しました。
周防大島とのつながりを大事にしつつ、茅ヶ崎という街もこれから盛り上げてきたいと感じました。参加者のみなさんありがとうございました!