開催レポート:【チガラボCinema】『世界でいちばん美しい村』を観て、ゆたかさについて考える会
(投稿日:2018.3.4)

【世界でいちばん美しい村】
3月3日(土)、「【チガラボCinema】『世界でいちばん美しい村』を観て、ゆたかさについて考える会」を開催しました。

映画「世界でいちばん美しい村」は、2015年4月25日に発生したネパール地震の被災地・ラプラック村を舞台に、家族のつながり・地域のつながり・神とのつながりを捉えたドキュメンタリー映画です。監督の石川梵さんは、ラプラック村で出会った少年アシュバドルとの出会いをきっかけに、「この村のことを必ず世界に伝える」という決意のもと映画を制作されました。昨年3月に公開されて以降、全国各地でいまなお上映会が続いています。

今回の上映会では、上映後に参加者同士で感想を共有していきました。
・「少女プナムの無邪気さに癒された。」
・「自分がどれだけ恵まれているか、改めて考えるきっかけになった。」
・「私たちの社会は便利になる一方で、失ったものもあるのではないか。」
・「日本の都会に住んでいると、隣の家に誰が住んでいるのかも分からない。ラプラック村の人同士のつながりが、昔の日本のようで懐かしく思えた。」
・「彼らは彼らの日常を生きているだけ。あえて日本とゆたかさの比較をする必要はないのではないか。私たちは私たちで身近なことに向き合うことが大切だと思う。」
などの感想があがり、それぞれの見方・感じ方を通して、ゆたかさや人とのつながりについて考えることができました。

また当日は、「プナム基金」という、ラプラック村の教育機会に恵まれないこどもたちを対象とした学業支援基金への寄付を募らせていただきました。基金の名称にもなっている少女・プナムやその兄ジルバドルは、石川梵監督が取り組まれているこの基金によって、現在学校に通っています。今回集めさせていただいた23,397円は、責任を持って基金へ送り、こどもたちの学習支援につなげさせていただきます。

交流会では、手作りネパール風カレーを食べながら、それぞれのテーブルで映画の余韻を味わいました。今回の上映会で生まれたつながりが、ゆたかなものになることを願っています。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!