「【チガラボSpecialTalk】WiredCafe創業者・入川秀人さんと考える、湘南ローカルスタイル」開催レポート
(投稿日:2018.2.27)
【入川さんの考える湘南のスタイルとは?】
2月17日(土)、「【チガラボSpecialTalk】WiredCafe創業者・入川秀人さんと考える、湘南ローカルスタイル」を開催しました。
ゲストにお迎えしたのは、WiredCafe創業者で、街の拠点としての魅力あふれるカフェを仕掛けてこられた入川秀人さんです。チガラボには、2017年2月にチガラボのオープニングイベントでお越しいただいて以来、約1年ぶりとなります。
今回のテーマは、「湘南ローカルスタイル」。一週間のうち半分を東京、半分を湘南で過ごされている入川さんに、「湘南とはどういう地域なのか」「湘南らしいローカルスタイルとは、どのようなくらしかた・働きかたなのか」を伺いました。
入川さんは、湘南に住む理由を「プライド」だと語ります。歴史を遡ると、湘南は豊かなライフスタイルを提案してきた地域でした。明治時代に海水浴保養のための別荘地として注目されたことを皮切りに、伊藤博文・吉田茂・白洲次郎などの偉人が湘南・大磯に邸宅を構え、ワークの場所としての「東京」とライフの場所としての「湘南」というスタイルが生まれたのです。
そんな方々に感銘を受け、「日本をつくってきた人たちが愛した場所を大事にしたい」という思いで、入川さんも湘南・大磯に住むことを選ばれました。湘南というと「海」や「江ノ島・鎌倉などの観光地」といったイメージが先行してしまいがちですが、入川さんにとって湘南とは「人」の歴史がある場所であり、自分らしいライフスタイルを持った人たちが今なお住んでいる場所なのです。「1つ1つのコンテンツの良さをわかる人はいるが、文脈で見る人は少ない」と入川さんはおっしゃっていました。
入川さんの「人を見て、地域を見る」視点は、湘南以外の地域でも徹底されています。「人を見て、まちを見て、どんなまちになったらいいかを考える。どんな人が住んでいて、どんな暮らしがあるから、どんなものを買うのかを見る」からこそ、そのまちに適したカフェづくり・まちづくりができるのです。「定量的なものはネットを見れば分かるが、定性的なものは自分で動かないと分からない」ということを特に強調しておっしゃられていました。
質疑応答では、「自分のスタイルがブレることはありませんか?まだ確固たるこだわりが自分の中に見い出せていません」という質問がありました。これに対して入川さんからは「スタイルを築くためには、自分の大好きなものを持つことが大切。なにか一つでも好きなものをスタイルとして持ってみると、それが一列につながって、似たものを好きになったり、仕事になったりする。例えば白洲次郎が好きだとしたら、白洲次郎の服や読んでいた本を真似しようという具合に掘っていけばいい。」というアドバイスをいただきました。
チガラボはその名の通り「ラボ(=実験の場)」なので、くらしかたや働きかたを見直したり変えたりしながら、「自分のスタイル」を磨いていく人を応援していきます。
入川さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!