開催レポート:【チガラボ×Local】福島・国見町の冬の味覚と日本酒を楽しみながら、産業×教育の視点から次世代の豊かなくらしを考える会
(投稿日:2018.2.20)
【茅ヶ崎×福島県国見町】
2月11日(日)、「【チガラボ×Local】福島・国見町の冬の味覚と日本酒を楽しみながら、産業×教育の視点から次世代の豊かなくらしを考える会」を開催しました。
地域と地域の新しい関係を紡ぐ「チガラボ×Local」シリーズでは、これまでに6つの地域とつながり、ご縁を深めてきています。
今回つながったのは、福島県の最北端のまち、国見町(くにみまち)。このまちで「役場職員」として活動されている八島章さんと、「起業家」として活動されている小林味愛さんをゲストにお招きし、国見町の魅力や取り組みに迫りました。
八島章さんは、国見町企画情報課で室長を務めるまちづくりのキーパーソン。「まちづくりはひとづくり」という信念のもと、高校・大学がない国見町で幅広い教育を提供するための学びの場「国見ホイスコーレ」に取り組まれています。これは、北欧の民間成人教育機関「フォルケホイスコーレ」をモデルとしたプロジェクトです。
このプロジェクトをはじめるきっかけとなったのは、若者をはじめ、地域内のつながりが少なくなってきていたこと。そのために、古民家などの地域資源を活用しながら、対話型の学習を通じて地域を知り、地域と関わる授業が行われています。
小林味愛さんは、福島と東京の二拠点居住をしながら、昨年国見町で地域商社「株式会社陽と人」を設立された方。国見町の農産物の6次産業化などをはかりながら、稼げるまちを目指して奮闘されています。
以前は国家公務員だった小林さん。地方創生の政策に関わる中で、「現場のことが分からないまま考えるのは机上の空論だ」と感じたことをきっかけに、福島との関わりを持ちはじめられました。「『もったいない』をなくす」を合言葉に、地域の見過ごされているものを価値化し、地域の経済を回していくことをビジョンに掲げられています。
八島さんは「学ぶ」という軸、小林さんは「稼ぐ」という軸を持ちながら、どちらも「人」を大切にした持続可能な循環型のまちづくりを進められていると感じました。お二人の挑戦によって、国見町がより良い地域になっていく未来が楽しみです。
交流会では、「芋煮」「たっちゃん漬け」「あんぽ柿」などの冬の味覚と「会津の日本酒」で、福島をたっぷり堪能しました。
今回のご縁をきっかけに、お互いの地域を応援し合い、食材を買ったり、実際に足を運んだりできれば幸いです。今年は茅ヶ崎から他の地域へ行くツアーも企画しようとしていますので、お楽しみに!