開催レポート:【チガラボCreative】リクルート田中達也さんと学ぶ、相手にとどく企画のつくりかた①
(投稿日:2017.11.8)
【相手にとどく企画のつくりかた】
11月7日(火)、リクルートの田中達也さんをお迎えして、企画づくりのワークショップを開催しました。
「企画に正解はない。でも、不正解はある。」
すばらしい企画は世の中にたくさんあってどれも正解とも言えます。では不正解とはなにか。それは、相手のことを考えてない企画である、という達也さんからの投げかけからスタート。
自分の企画や提案が相手にうまく伝わらない、といった悩みは誰もが持つもの。伝えたいと思えば思うほどに、自分が言いたいことばかりになり、相手の求めていること、困っていることから離れてしまうものです。立場を変えて見れば、企画者の自分視点の企画に魅力を感じないことは明らかなはずですが、意外と自分の企画となると陥りがちです。
「公衆電話をあえて今流行らせるには?」、というお題のミニワークでは、災害時の連絡、スマホのバッテリー切れの時に便利、などポジティブな機能からの発想が多くあがりました。しかし、達也さんからは、「メリットもデメリットも価値になる。ある特性が良いか悪いかの判断は、想定する相手があって初めて決まる。」と指摘されます。不便、不足、不満、不通、不揃い、など、一見すると「不」に見えることも、相手を想定し、その人の立場に立つことで、魅力的な価値になるということです。
後半のワークは、「40代前半のバツイチおじさんの、20代の女性の結婚相手としての可能性は?」というお題。ターゲット像を想定し→不安要素・勝ち目のある要素を洗い出し→価値になるポイントはなにか、を繰り返し考えることで、すこしずつターゲットの姿がリアルになっていくことを実感しました。なぜ、そのおじさんが、ある20代女子にとって魅力的なのか、を表現するのがコンセプト。そして、コンセプトとは「その企画を選ぶ理由・視点を提供すること」なのです。
最後は、参加されたみなさんが温めている企画を言葉にして終了。最後に、達也さんからは、「楽しんで考えよう、何を語れば人の心が動くかを」というメッセージをいただきました。笑いが絶えないディスカッションを通じて、深い深い企画づくりの一端を体感する機会になったのではないでしょうか。
チガラボは、不から価値を見出し、地域で新しいことをつくり出す人を応援しています。田中達也さんとは、今後もこうした企画をご一緒していきたいと考えていますので、次回企画をお楽しみに!