開催レポート:【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&いっしょに考える会 vol. 70
(投稿日:2022.12.16)

こんにちは!チガラボスタッフのけいたろうです。

1212日(火)【チガラボチャレンジ】「やりたいこと宣言&いっしょに考える会 vol. 70」を(リアルとオンラインのハイブリッドで)開催いたしました!

チガラボチャレンジは毎月12名の方にやりたいことを発表いただき、アイデアや情報、どうしたら実現できるか、自分ならどんな協力ができそうか、といった前に進めるためのディスカッションを行っています。    

【今回のチャレンジャー】

定司すみれさん「日本で暮らす外国人の出産・子育て支援がしたい!現状から見えてくる課題と支援」

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定司すみれさん
「日本で暮らす外国人の出産・子育て支援がしたい!現状から見えてくる課題と支援」

 

【発表のきっかけ】
自分のやりたいことをアウトプットし、頭の中を整理するため。今後の活動に生かすため。

 

【やりたいこと】
外国人母子の支援において外国人支援と母子保健、地域と医療機関をつなぐ、サービス・コーディネーター・仕組みを作りたい!!

 

【なぜやりたいのか】
親族が多国籍なこともあり幼い頃から多文化な環境で育ったこと、 また、ドイツに住んでいた時、看護師だった母が日系産婦人科クリニックより日本人ケアを頼まれていた姿や、ドイツの病院には日本人の通訳者と医療者がいたこと・言葉が通じなくても笑顔で接してくれて安心した。という経験から、海外で医療を受ける孤独感、大変さを身をもって感じたとともに、海外での妊娠出産・子育ては、支援が必要だということを感じた。

 

【誰がどうなったらよいのか?】
データで見る日本に住む外国人(令和2年6月時点 出入国管理庁より)
・日本で暮らす外国人はどれくらいいるの?→288万5904人
・どんな外国人が日本に住んでいるの?→中国や韓国が多くを占め、ベトナムやフィリピンなど東南アジアの国が多い
・どんな外国人が日本に住んでいるの?→永住者と技能実習、特別永住者が半分を占める
日本で出産・子育てする外国人には、多くの場合、「言葉の壁」「心の壁」「制度の壁」がある。

 

【どのように実現するのか?】
◯支援が必要となるタイミングで、気軽に相談できる相手、環境をつくる
◯その人に合う最適な病院、助産師、支援団体を紹介する、つなげる
◯支援者側も安心して、外国人対応をするために、医療機関・地域と連携し、妊産婦の情報を提供する
→地域など小さなコミュニティから始め、理想はいつか全国的に広まること 将来的には、NPOまたは会社のような形で活動したい
具体例:
①妊産婦、お母さんたちの相談しやすい場所を作る。
 ・子育てで気になることがあったら気軽に行くことができる最初の場所
 ・より複雑で専門性の高い相談は、各専門家・機関を紹介し、連絡調整
②行政の子育て世代包括支援センター(※)と連携し、既存の機関やサービスをつなぐ。
 ・多言語対応など外国人への配慮を行政に働きかける
 ・行政が補えない部分を補う
③支援者同士の連絡会や勉強会を開き、ネットワークをつくる。
 ・コミュニティで得た、外国人対応に意欲的な専門家や機関のリストをつくる
 ・啓発活動

 

【参加者の皆さんと一緒に考えたいこと】
1.私のやりたいことは壮大すぎて、今の自分一人の力では難しいと感じております。
発表を踏まえ、今の私に何が必要なのか、どのような経験、勉強をすれば良いかなど、社会人で経験豊富な皆様の意見を伺いたいです。
2.今回の発表での改善点、もっと深めた方がいいところなどがあれば教えていただきたいです。

 

【参加者の皆さまからの質問・情報・アイデア】
・医療通訳向けにポケトークが進化してきているらしい!
 参照:ポケトークで医療用語は訳せる?

・このサービスが本当に必要な人は「誰なのか?」をもっと明確になるといいかも出産の際に帰国して産むという選択の外国人も多い。

・母国に帰国せず産む人に中には、日本で産むことを希望する人もそうでない人もいる母数を絞ると実態が見えやすくなると思う。

・「日本で産みたい外国人」「帰国して出産したくてもできない人」などの中で、すみれさんがかかわりたい・サポートしたいのは誰なのか?を考えてみるとよさそう妊娠出産産後子育ての経緯の中で、「どの段階」の「どういう環境」にいる人なのか?

・既存の支援サポートの施設や活動を調べたり、実際に見に行ったりすると業界や課題の構造等の全体像をつかめるし、関係をつくっていくことであとあと連携できたりと、切れ目のない支援ができるはずひとりですべてはできないので関係各所とのつながりや連携が大事。

・まずは看護師としての社会人経験を積みながら、医療の領域でできることを現場目線で見ていくことも、同時進行でしていけるといいと思う。これから経験できるであろう病棟経験も誰に何をやりたいのか?のヒントになっていくかと思う。

・今日のようにアウトプットをどんどんしていくと想定外のサポートや手助けがあったりもすると思う。頭で計画を立てるより、言葉でアウトプットしていくとよいと思う。時にはネガティヴな言葉も受けるかもしれないけどそこに引っ張られないようにするといいよ。

・マネタイズは必要だけど、今すぐ取り組む分野ではないからまだそこは大丈夫!

 

Next Action】(→最後に(この会を通して)まずコレをやります!いうNext Actionを宣言いただきました!)

自分の失敗の経験を再度やりそうになっていたことに気がつけてよかったです。
座談会的なイベントを開催してさらにアウトプットしていきたいと思います!!

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【スタッフコメント】
春から看護師としてのお仕事をスタートしつつ、今回発表した大きな夢を進めていきたいと話してくださった定司さん。謙虚な語り口に中にも熱く秘めるものが感じられ、参加の皆さんからのアドバイスに真剣に向き合う様子が印象的でした!

今回は参加の方の中に、看護師を職としている方もいらっしゃり、医療現場目線での親身なアドバイスがいただけていたことも、これから経験を積む定司さんにとって力になったように感じられました。Next Actionで宣言くださった座談会的なイベントの開催など今後も注目していきたいプロジェクトになりそうです!

発表者の定司すみれさん、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

 

次回のチガラボチャレンジは118日(水)19時からスタートです。

【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&いっしょに考える会vol.72

1月のチャレンジャー

・森 真美さん 発表テーマ『未定』

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