【開催レポート】第8回TAKURAMIフェス湘南 2022 Autumn 午前の部
(投稿日:2022.11.7)
11/7(日)に「第8回TAKURAMIフェス湘南2022 Autmn」が開催されました。
このイベントは、地域のTAKURAMI(=マイプロジェクト)が集まり、興味がある人・関わりたい人と出会う場として半年ごとに開催しています。今回は午前の部、午後の部の二部構成で開催しました。
午前の部では、チガラボ代表の清水謙と所縁のあるゲストをお呼びしてのテーマートークセッションを行いました。
今回のゲストは株式会社エンパブリック代表の広石拓司さんにお越しいただきました。広石拓司さんは、長年にわたり全国の社会起業家支援や企業向けのソーシャルビジネス開発、自治体からのまちづくりやコミュニティ開発などの企画・アドバイスなどされている知見の深い方です。
今回のトークセッションでは「ウェルネステーマにふれつつ、TAKURAMIが生まれ続ける地域のエコシステムをいかに作っていくか。」というテーマでお話ししていただきました。
広石さんのプレゼン内容
・1人だけでは難しい
いくら社会や地域を変えられるような良い企画でも、一人で実現させていくのはとてもハードルが高いと思われます。地域に対してアプローチするなら、地域に住んでいる人やなじみの人、商店街の人たちとお話をしたりお手伝いをすることで、地域と関係性を築くことが大切です。
・好きなまちで仕事を創る
好きなまちだけど、仕事がないから出ていかざるを得ないという事を今でもよく耳にしますが、その逆で地域のあるものを活かしたり、地域が求めていることに答えることで仕事を創りだしていけばいいんです。この地域のことが「好き」という気持ちを大切にすることは熱意につながります。例えば、いくつかあるビジネスプランから1つを選ぶときは収益性や実現可能性という観点で選ぶため「好き」という感覚がありません。だからこそ経済と好きを結びつけることで、自分の好きを地域のためにつながっていくのです。
・地域の中でエンパブリックサイクルを回していく
多くの人が持っている「あんなことしたいな、こんなことやってみたいな」というアイデアを、まずは口に出すことで誰かに聞いてもらう事が始まりになります。その受け取り手と自分の持つ問題意識を共有しながら問いを深めていくと、それに賛同してくれる仲間ができます。その仲間と内輪で話しているだけじゃなくて、定着して社会の一部とするために仕事にします。仕事にすることで、最初は自分の頭の中で完結したものが社会に広がっていくためにビジョンへと変化していきます。そのビジョンを達成するために社会を変える新しい価値を提供していくようになります。その新しい価値に触れた人が、最初のアイデアになっていくというエンパブリックサイクルを地域で回していくことで、地域が潤い、新しい魅力になっていきます。
・自分の出来ることを知り、チームを組む
自分一人にできることは限られていますし、得手不得手があります。だからこそチームを組む必要があるんです。ポイントは4人チームがおすすめということです。4人チームの構成は
1人目:自分
2人目:自分と共感できる、わかる!な感じの人
3人目;1人目2人目を補ってくれる人
4人目:事業を展開するために必要な人
似ている人だけを集めるのではなく、異なった風を4人目が入れ込むことで、新しい視点やアイデアを生んでくれます。また、4人だと全員が視界に入り、一人休んでも話し合いが進みます。休んでいい環境を作ることもチームとして非常に大切なのです。
午前の部後半では参加者の皆様に広石さんのお話を受けてディスカッションをしていただきました。参加者の意見、感想をいくつか紹介します。
〇質問
Q.4人目(事業を展開するために必要な人)の見つけ方、仲間の仕方は?
A.動き始めて、もっと展開したいときに何が必要か?を考えてそこに思い浮かんでくるスキル・ポジションを声に出して探してみること。次の一手に必要な4人目を見つければ展開できる。
〇感想
・実際に動いてるプロジェクトをより展開させたいと思っていたのでピカーン!ってなりました。私が3人目になってこれから4人目を探せばいいのかとこれからやることがわかってきた。
・タメになる情報がてんこ盛りでカルピスの原液をずっと飲まされているような感覚でした(笑)
・4人だからこその創造性っていうのを試してみたい!チガラボで4人組を作って1か月後にイベントみたいなものをやってみるのは謙さんどうだろう?
・違うバックグラウンドを持つからこそ、一人ひとりのできることが変わってくる。その包含関係で役割分担ができるのは理想的な形だ。
〇振り返って
チガラボスタッフのきっちーです。
僕自身学校の授業などでグループワークを何度も行ってきましたが、うまくいったとき、うまくいかなかったときの理由はこれだったのか!と広石さんのおっしゃっていたことで非常に納得いきました。
自分自身あまり考えていること思っていることは口に出さないタイプなので、これからはもっと口に出して、自分の問題意識を他の人と共有して新たなTAKURAMIにしていきたいと思います。
広石拓司さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!