開催レポート:チガラボSDGs部キックオフイベント ヘチマたわし編
(投稿日:2022.5.27)

こんにちは!スタッフの小笠原です。

5/13(金)「チガラボSDGs部キックオフイベント ヘチマたわし編」がオンラインとリアルのハイブリッドで開催されました。

チガラボSDGs部とは?
個々に行うエコではなく、チガラボを中心に「みんなで」エコを実践してみることで生まれるものを楽しみながら研究する部活です!
入部希望者はもちろん、イベントに参加してくれた方はゆるやかに自動的に部員となる仕組みです。
(もちろん強制ではありませんし、幽霊部員もOKです)

なぜこんな部活を立ち上げることになったかと言うと、きっかけは小さなことでした。
普段使っている食器用スポンジの素材はプラスティックで、食器を洗っていると少しずつ削れて、マイクロプラスティックとして川や海に流れ出ていると知って、驚きました。
普通に生活している自分が、知らず知らずのうちに、小さなゴミを捨てていたなんて!
そこで、ヘチマたわしなら、自然のものだから良さそう、と思い、さらに、植物が好きで土いじりが好きな私は、当然のように、ヘチマを育てるところからやりたい!と思いました。
さらに、自分だけでなく、1人でも2人でもヘチマたわしを使う人が増えたら、それだけ川や海はきれいになる!と考え、ヘチマイベントを開催することに。
さらにさらに、チガラボを舞台にするなら、「みんなで」やれるエコを考える部活にしてみたら楽しいのでは?と、チガラボスタッフで話合い、チガラボSDGs部を発足させるに至りました。
ちなみに、部長は私がしております。エコに興味関心はあるけど、知識に関しては初心者、やる気だけは満々です!

イベント当日は、強い雨が降る夜。テーブルの上に、4月にチガラボで種をまいて育てた、かわいいヘチマの苗たちと、ヘチマや他の野菜の種、ヘチマスポンジをディスプレイして、参加者の皆さんを待ちます。
19時、雨の中足を運んでくれた方、お仕事中にも関わらずオンライン参加してくれた方、また、オンラインでドタ参してくれた方が何名もいて、スタッフも大勢かけつけて、思いの外にぎやかに、キックオフイベントが始まりました。

まずは、もちろん、チガラボ恒例の自己紹介から。日常生活でしているエコアクションを聞いてみると、「へえ~」と感心するようなことを披露してくれる方もいれば、「そんなに思いつかない…」という方も。改めて考えてみると、エコな暮らしってけっこう難しい…?と感じた場面でした。

今回、ヘチマの先輩としてご協力いただいたのは、チガラボメンバーであり、『EdiblePark茅ヶ崎』代表の石井光さんです。
チガラボで育てたヘチマの種やポット、土も、イベントで紹介するための種やヘチマたわしも全て、EdiblePark茅ヶ崎からご提供・貸し出ししていただきました。
光さんは、美しい畑の写真とともにEdiblePark茅ヶ崎での取り組みを紹介。
それは、私には、理想の暮らし、理想の社会の提案のように感じました。

続いて、ヘチマの育てかたを、実物を見せながら(オンラインの方にも分かるよう、カメラに近づけて)レクチャー。
面白かったのは、ヘチマの種と他の野菜の種を比べて話してくれた、種の話でした。
写真手前の黒い種はヘチマ、左奥の大きくて白い種はカボチャ、右奥の小さくてたくさんある白い種はトウガラシです。
この種の大きさや数は、野菜の生存競争の方法を表していて、カボチャのように、綿に包まれて大切に守られていて大きい種は、発芽率が高く、それは例えるなら、人間が子どもを少なく産んで大切に育てるのと同じイメージ。
ピーマンと同じ種類のトウガラシは、中に種が沢山入っていて、数打てば当たる方式なので、発芽率は低い。
ヘチマは大きい種なので、発芽率は高めです。

さて、ここで、チガラボチャレンジでもおなじみ、「グループに分かれてディスカッション、アイデアを出してもらう」時間になりました。
今回のお題は、光さんのスライドを見ていて話したくなった「理想の暮らし、理想の社会とは?」「それを実現するためにできる小さな一歩は?」という大きすぎてちょっと話しづらいかも?というもの。
さて、皆さん、このむちゃぶりにどう答えてくれたでしょう?

やはり、お題の出し方が良くなく、なかなか話しづらいところもあったようですが…
(去年、毎月連続で開催されていた、チガラボ代表清水の「場づくり講座」でも、「問いの組み立て方」が重要、と教わったことを思い出しました。)
大きすぎるうまくない問いに対して考えてくれた参加者からは、
「健康を考えることと、環境を考えることはとても近いと思うから、そこから考えてみる」
「もっと解像度を上げて世の中を見ていくことが大切」という意見がありました。
リアル参加の方では、私がこのイベントの盛り上げ方についてかなり右往左往し、紆余曲折あったことを話すと、「失敗こそが面白い」「失敗できること、失敗できる環境が大切」という話になりました。それをオンラインチームと共有すると、「それってつまり、チガラボ⁈」という結論が出るという、チガラボの温かさを再認識する結果となりました。

ということで、集まってくれた皆さんとの出会いとつながりの場であるチガラボ、チガラボでは、みんながチャレンジしてみる、失敗を許される場であることの温かさを感じた、素敵な雨の夜となりました。
その後、参加者の皆さんとMessengerグループでつながり、興味ある有志でヘチマを育てて「やっと芽が出た!」「チガラボの苗をやっとプランターに植えました!」などと報告し合って楽しんでいます。
秋になって収穫、次の種が採れたら、その種を集めた『シードバンク』を作る計画も!

始まったばかりのチガラボSDGs部は、部員の興味のあることをみんなで共有して実践してみる部活です。
次のイベントも企画中、あなたのご参加をお待ちしています!