開催レポート:【TAKURAMIメンバー限定】公開メンタリングデー 地域の企みごとを対話を通じて磨く会
(投稿日:2021.12.17)

スタッフのりくおです!

11/28(日)に「【TAKURAMIメンバー限定】公開メンタリングデー 地域の企みごとを対話を通じて磨く会」 が開催されました。このシリーズは、TAKURAMIメンバーからのTAKURAMI相談に対して、チガラボ代表の清水からたっぷりとアドバイスするスタイル。いつもの参加者同士の対話による解決というスタイルとは少し趣が異なる会ですが、より突っ込んだ視点を持ち帰ってもらうことがねらいです。

今回の相談者はReiさんと小島敏之さんです。

 

【①Reiさん 「値段のきまっていないコーヒースタンド」】

毎週営業していく中でさまざまな問いが頭の中にたくさん浮かんでいる。

コーヒーはなくても生きていける贅沢品? 

一律の金額が本当に公平?

お金に余裕のある人しか”良いもの”を楽しむ権利はないのか?

 

そもそもReiさんにとってコーヒーとは、自分にできることであり、自分を表現できるツール

お客さんが、路空で自分で考えて値段をつけてみる体験を通じて、日常生活の見方を変わったら嬉しい

 

ポジティブな意見

・自分で買うものの値段を決めるなんて初めての経験!

・信頼されて委ねられている心地よさ

・単なる商品の売り買いではない体験型コンテンツ

ネガティブな意見

・値踏みをしているよう

・お客様に考えさせるシステム。不味かったら安くするのか、など色々考えてしまう

・もしそこの相場と違ったら、悪いと感じてしまう

・困る

 

【相談したいこと】

・そもそもお金を払うってなんだろう???縁切りの道具ではなく、お金こそ人を結ぶツールになるべきでは?

・思考停止状態からワクワクぽかぽか発想へ、どのように道案内したらいいのか?

・「自分のことだけ」視点から脱却し、全体に支えられている感覚を感じてもらうためには?

 

<謙さんからのアドバイス>

 

①なぜコーヒーという手段なのか?

嗜好品「なくてもいいもの」だからこそ人によって感じ方で価格が変化しやすい

さまざまなことに通じているから(途上国、SDGs、など)

→「味わってほしい」という一言には、「値段の決まっていないコーヒーという体験を味わってほしい」と「味そのものを味わってほしい」の二つの意味が含まれていて、お客さんによっては後者で受け取ってしまうこともあると思います。後者で受け取った場合、見当違いな値段をつけてしまったら自分の価値観が疑われてしまうという恐怖や社会からの疎外感を感じてしまって、Reiさんが本来考えてほしいことと全く違うことで値段設定に悩んでしまうこともあるかと思います。お金の話は好きな人とそうでない人で個人差があるため、、もし様々な人に考えるきっかけを届けたいのであれば、いかにゆるやかに段階的にハードルを下げる仕掛けを作るかがカギになってくると思います。

 

②今後進めていく上での考えるポイント

スケールアップ・・スタッフを雇ったりしてプロジェクト化して拡大させていく

スケールアウト・・オープンソース的にやり方を公開し、reiさんと同じような活動をする人が増えていく

様々な人に考えるきっかけの場を広げるなら、例えば路空バーなどを他の人が同じように展開するというのも一つの手だと思います。

 

③心地よい自己選択のあり方

価格を決めないといけないということをストレスに感じる人が日本人は特に多いです。

意思決定、選択の補助線を引いてあげるのはありだと思います。例えば、コーヒーショップの価格分布図や原価コスト構造を教える、価格を決めにくい理由を直接聞いて引き出す、

空間に考える要素を散りばめる、自分ではなく隣に座っている人の値段を決めてもらうなど、会話の中でいかにストレスを感じさせずに選択してもらうを考えてみるとおもしろいかもしれませんね。

 

【②小島敏之さん 「自分らしく!生きる〜みんなと学び、そして拡げたい〜」】

 

きっかけは母が重度の鬱病になったことと、電車の運転士をする中で人が死体というものに変化する瞬間を目の当たりにしたこと。「普通」を追い求めた結果、その先ににはなにもないことに気づいたことから自分らしく生きることを重要視するようになった。

 

自分らしく!とは、「五感で感じて充実している、または満足している状態」

人生の目的は死ぬ時に「自分らしく生きた!」と言うことである。

 

自分らしく生きるための戦略は、自分で自分を管理することである。(健康管理、人間関係管理、資産管理、時間管理)

 

【相談したいこと】

・謙さんだったらどのように拡げていくかを聞きたい

・自分はあまり表に立たずに縁の下の力持ち的な役割でこの活動を拡げていき、収入源になったら嬉しいという思いもある

・プロジェクト的に付き合いの輪を増やすのは得意だが、その後に人間関係を継続するのは苦手

 

<謙さんからのアドバイス>

 

①全体像から必要な要素を洗い出す

・8個の要素の中で、どの要素から取り組むときっかけとして取り組みやすいのかの順番と段階を考える必要があると思います。

・きっかけとして今のボードゲームをツールとする方法から、次の段階で自ずと考えてくれる人もいれば次の考える補助線が必要な人もいると思います。

・人によって一様ではないため人に合わせて次の段階でどんな作用を及ぼすのがいいのかのマップのようなものをつくると良いと思います。

・全体像が見えるマップのようなものがあると、共感して一緒にやってくれる人が力を貸しやすい、有機的に繋がりやすいと思います。

・一緒にやっていく人が増えると自分が苦手なことは別の人に任せればいいため、敏之さんが求める結果に近づくのではないかと思います。

 

②どのように仕事にするか

セミナーや講座を開いたり、本を出版したりする直接的な方法よりも、自分らしさ大学のようなビジョンを共有するプラットフォームのようなものを作って様々な人が自分の強みを持ち寄ってゴールを求めていく方法の方が合っている気がします。

そのような場を作ると自動的に自分で自分を管理するようになる人が増える仕掛けにすることができそうですね。あとはどの程度の広がりを目指すかによって今やるべきことが見えてくると思います。

自分探しにきたり、人生のターニングポイントとなるタイミングで茅ヶ崎に移住してくる人が多いため、このような考え方を広げるのに適した土地だとは思います。その中でまずどの層に向けて取り組みたいか(取り組みやすいではなく)を決めるとネクストステップが見えてくると思います。

 

【参加者の声】

・他人事と捉えずに自分事として考えないといけないと感じました。

・それ聞いてみたかったと思っていたことを聞いてくれたのでいい話が聞けました。

2人に共通していたことは「why」から始まっていたことだと感じました。whyが多いと自分の中で堂々めぐりになってしまいそうなので、深く考えすぎずに進んでいくことを祈っています。

Reiさん敏之さんお疲れ様でした。次回の公開メンタリングは1/25(火)19時からを予定しています。相談者枠はまだ空きがございますので、希望される方はスタッフまでお気軽にお声がけください!