開催レポート:【チガラボ式】オンライン時代の場づくりを考える会
(投稿日:2021.4.5)
こんにちは、チガラボスタッフのけいちゃんこと佳太郎です。
3/17(水)「【チガラボ式】オンライン時代の場づくりを考える会」が開催されました。
このイベントは、湘南・茅ヶ崎のたくらみコミュニティ「チガラボ」の取り組みから、多様性を活かしあう場づくり、たくらみが生まれる仕組みづくり、そのためのファシリテーション&コーディネーション、オンライン/リアルの場の運営、などのテーマを取り上げながら、ご参加のみなさんとディスカッションしていく、今後、定期開催していくチガラボのNewイベントです!
【代表清水によるチガラボの取組みと場づくりのポイント】
<Q.「場」とはなんでしょうか?>
A.参加の皆さんの回答
・目的があって自分から参加する場とその逆
・共通の目的があって人が集まったもの
・かならずしも「ハコ」ありきではないかな
・なにかしらのコミュニケーションが起こるところ
・なにかしら共通点のある人たち
・複数、人がいること
・たとえひとりでも、外に影響を与えることすべて
<場≒コミュニティの要素>
何のために、誰が集まるのか、が出発点。
・要素1:目指す方向、価値観はなんなのか?
・要素2:オンライン/オフラインの有無や配分は?
・要素3:事業性の有無や課金モデルは?
⭐︎事業性が薄く見えることが多い
⭐︎近所の人が縁側にきて、話をするのも場≒コミュニティ
<場づくりアプローチの効果>
・認知拡大や巻き込み方、仲間づくり
・目的を共有し、活動に愛着や思い入れを持ってもらうことで、主体的に力を貸してもらえる
→コミュニティを活動のエンジンとして持つことで、新たな活動が生まれ、推進し続けることができるようになる。
⭐︎参加する人がその場自体に愛着をもつ
<コミュニティの変化のStep>
Step1発起人が推進役となり場を「リードする」
Step2発起人が推進しながらもメンバー間をつないだりして「調整する」
Step3メンバー同士がつながり、新たな活動が生まれ、進む様子を「見守る」
→自走をうながすことで、場やチームは自己組織化していく
※自己組織化
→物質や個体が、系全体を俯瞰する能力を持たないのに関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象のこと。自発的秩序形成とも言う。(Wikipediaより抜粋)
⭐︎ちょっと残念なオンラインコミュニティ→ルールが厳格すぎて、管理人が参加者の行動を取り締まっている。
⭐︎コミュニティの自然な相互作用・自浄作用→コミュニティの空気と違う話題や意見が出た時などに、場とトーンの合わない人が来た場合も、場のトーンを伝えてくれる人がいたり、その場に触れていれば、気づいて去っていく。この作用が働けば、よっぽどでない限り出入り禁止などにする介入は不要。
⭐︎たくさんのコミュニティを実際に覗いてみることがおすすめ。
『参加者さんコメント』
ここまでの話を聞いて、大学時代にチャットを使った「公園のベンチ」というオンラインコミュニティをやっていて、知らず知らずに経験をしていたことを思いだしました。
<チガラボの目指すこと>
目指すこと1
「ヒトとヒトのゆたかなつながりから、あたらしい”たくらみ”が生まれつづける社会に」
※ラボ(lab/laboratory)…研究室、実験室、演習室
⭐︎チガラボ式、まずは小さくはじめるコツ
→『じゃあ、いつにします?』の投げかけにより…低めのハードルをまずは置いてしまう。
・イベント化・既存イベントへ参加を促す
・互いにリスクをとりあってラボ(実験)ができるようなイベントの収益按分システム
目指すこと2
「交流×学習×実践のコミュニティ」
・仕事場としての機能性、快適・ゆるやかな雰囲気、フレンドリーなスタッフによる「安心安全の場」の中で、「知る学ぶ」「つながる」「やってみる」の好循環が起きるようなイベント・ワークショップが常時開催→つながる仕掛け
⭐︎場は回をこなすとテーマや方向性が有機的に変化していく(例:チガラボ寄席→銭湯寄席→オンライン寄席)
『参加者さんコメント』
インプット型の場は「ホテルや旅館」、共創型の場は「ゲストハウス」って感じしますね。肌感覚がカットされちゃいますからねー💦
目指すこと3
「場の関係性を大事にする」
チガラボのイベントの基本フォーマット
趣旨説明/全員が自己紹介→ゲストによるコンテンツ→みんなでディスカッション→広がる深まる交流会
⭐︎参加者も主役になれる場をつくることで、次のアクションが生まれる
<オンラインの場をとりまく状況>
・コロナ禍でリアルの代替手段として急拡大
・なんとなく進行できていたものが場の企画・設定が問われるようになった
つまり…↓
・コロナに関わらず、場の運営ができる方法の確立が必要
・リアルの代替えではない、オンラインならではの体験価値が求められている。
・オンライン運営に必要なスキルをつける機会
<場に必要な役割>
・事務サポート→受付や接続トラブル
・スピーカー講師→コンテンツの提供
・ファシリテーター→ヒトとコンテンツの回し
・機器オペレーター→映像や音声に関わる機器操作
・主催者→場の責任者としての指示や意思決定
場の進行・テーマ・スタイルに応じた分担が必要
⭐︎複数の役割を同じ人が対応することもあり得る
<オンラインの場で生じる壁>
<オンラインの悪い点/良い点>
悪い点
・オンライン経験がばらばらでフォローしづらい
・参加者の様子が見えにくく心情を察しづらい
・アイコンタクトがしにくい
・発言が重なったり譲り合いになる
・雑談や偶然の発見のような場を作るのが難しい
良い点
・いつでもどこからでも参加しやすい
・チャットの活用で意見の見える化ができる
・web情報や資料などの補足情報をいつでも共有できる
・映像の工夫によって臨場感や普段と異なる視点をしめすことができる
・ブレイクアウトルームにより個別の意見交換ができる
【ディスカッション】
Q.1 ここまでの話題への感想や質問
Q.2 皆さんの場づくりでやってみたいこと
Q.3 場づくりに向けての疑問や考えたいこと
ーーーーーーーーーー
・オンラインサロンのはしり「公園のベンチ」という名前の通り、収益性やルールづくりなどはなかった
・リアルの場には話やすさが大事という共通点があった。反面、オンラインの難しさも感じた
・オンラインホワイトボードツール「miro」が画期的!
↓こんなことができます
https://media.mctinc.jp/blog/20201021
・目が合わないなどのzoomの弱点をVRをつかlたうたコミュニケーションが解決できるかもしれない!サンドボックスというゲーム→
・オンラインの良さの認知をあげたいよねという話が出た
・リアルではできないアングルなどで見てもらうこともできる(手元に副カメラなど)
・参加している人をしっかりみることができる
・移動による時間とコストがないのはいい
・敷居が高そうなイベントにも参加しやすい
・オンラインの学ぶ・習得系は録画を併用すると○
ーーーーーーーーーー
『スタッフコメント』
今回のイベントを通して、場づくりは主催者の想いや意図によって十人十色であること。さらに、その中でおさえるべきポイントを知り、場を回すことで、より心地よい場・次につながる広がりができることが感じられました。
また、嫌が応にも日常となったオンラインは、悪いことばかりではなく、うまく適応して活用すれば、新たな体験価値が届けられるツールであることに気がつくことができました。
『次回の開催のお知らせ』
【チガラボ式】場づくりについて考える会②は4/16金の19:00~です。次回は実際に場づくりをはじめた方をお呼びしてのケーススタディとディスカッションを盛り込んだ内容で開催します。コミュニティや場づくりに関心のある方はぜひお気軽にご参加ください!
詳細はこちら↓