イベントレポート:【チガラボ×Local】地域のサードプレイスのこれからについて考える会
(投稿日:2021.2.23)
こんにちは、チガラボスタッフのジミーこと大西です。
2/19(金)「【チガラボ×Local】地域のサードプレイスのこれからについて考える会」が開催されました。
一般財団法人地域活性化センターの石原さん、岡田さんをゲストにお招きし、3つのサードプレイスの取り組みについて発表いただき、参加者の皆さんとディスカッションを行いました。
石原さんと岡田さんが所属する地域活性化センターは、個性豊かな地域社会を実現するため、ひとづくり、まちづくり等の支援を行なっている団体です。
コロナ禍によってリアルな人との関わりが難しくなり、人に会えないストレスが広がっている現在。
石原さんと岡田さんは、これまで以上にサードプレイスの大切さを感じ、3つのサードプレイスを対象に、その役割である「コミュニティ構築・心理的安全性の確保・新しい価値の発見」についての取り組みやコロナ禍への対応を取材しました。
<神奈川県茅ヶ崎市「チガラボ」>
取り組みの概要:
やってみたい人が実践している人とつながる場、自分の枠組みを超えて人と関わりが持てる場。
コロナ禍への対応:
イベントはオンライン開催にしつつ、リアルとオンラインのハイブリッド開催もしている。
<北海道江別市「みなと計画」>
取り組みの概要:
地域の中で学生を支える仕組みづくり。若者の想いを見える化、お金ではない学生にとって必要な支援をしている。
コロナ禍への対応:
定期的に行なっていたイベントは中止。フォーラムはオンラインとリアルを併用して開催。オンラインをサードプレイスの1つにする取り組みをしやすくなった。
<北海道岩見沢市「ザワトーーク」>
取り組みの概要:
岩見沢市に関わる様々な人が集まり、「誰に話してほしいか」「誰の話を聴きたいか」に重点を置いたまちについて考えるトークイベントを開催。
コロナ禍への対応:
リアル開催はしておらず、参加に制限がかかってしまうため、オンライン開催もしていない。過去の参加者に連絡を取るなどつながりを維持する取り組みを実施。
取材を通して、心理的安全性の確保や新しい価値の発見は、オンラインでも可能。一方、コミュニティ構築機能はオンラインだけでは確保できず、状況に合わせてリアルとオンラインを組み合わせることが大事だと感じたそうです。
【ディスカッション内容】
<自分にとってのサードプレイス>
- 自分の役割を自分で決められる、人と対等でいられる、ありたい自分であることが受容される場所
- 物理的なハコではなく、自分自身が引き寄せられる場所
(例)サーフィンコミュニティ、一人でも行けるBar
<サードプレイスの役割、求められること>
- 地域とのつながり、さまざまな情報、一歩を踏み出したい人が気軽に参加できる
- コーディネーターの存在が大事。初めて参加したときの緊張をほぐす、考えや意見を発展させてくれる、など
- カテゴリが固定されず、自由にいろんなテーマの話ができる
- ファースト/セカンドプレイスが充実していれば必ずしも必要ではないかもしれない
<心理的安全に必要な要素>
- 組織や役割ではなく個人として扱われる
×内輪の話で盛り上がる
×評価される
【イベントを終えて】
参加者から「サードプレイスを人に説明するのが難しい」といった発言があり、サードプレイスとは何か?について深く考える場になりました。
それぞれがイメージするサードプレイスに違いがあり、心理的安全性が確保されるという共通点がありつつも、人によってサードプレイスの説明が異なることも、サードプレイスが持つ特徴なのだと感じました。
発表いただいた石原さん、岡田さん、それからご参加の皆さま、ありがとうございました。
<参考URL>
一般財団法人地域活性化センター公式HP