開催レポート:【チガラボチャレンジ 】やりたいこと宣言&いっしょに考える会㊿
(投稿日:2021.1.18)

こんにちは!チガラボスタッフの和田です。

 

1/13(水)に記念すべき第50回!

「【チガラボチャレンジ 】やりたいこと宣言&いっしょに考える会㊿」がオンラインにて開催されました。

チガラボチャレンジは毎月2名の方にやりたいことを発表いただき、アイデアや情報、どうしたら実現できるか、自分ならどんな協力ができそうか、といった前に進めるためのディスカッションを行っています。

 

【今回のチャレンジャー】

①齋藤佳太郎さん

「自分とお財布と地球にやさしい!サスティナブルライフ研究会(サス研)をつくりたい!」

②伊藤聖乃さん

「ゴミ拾いを身近にしたい 〜デザインゴミ袋クーポン〜」

 

1人目:齋藤佳太郎さん

「自分とお財布と地球にやさしい!サスティナブルライフ研究会(サス研)をつくりたい!」

 

【やりたいこと】

サステナブルライフ研究会の設立。

…自分、お財布、地球にとって三方よしで、「(Sustainable)持続可能な」「(Life)暮らしひいては人生」を楽しく、実践実験・体験体感・シェア共有・教え教わり合う興味 関心 共感を伴った仲間・つながりづくりの場。

 

コンセプト:自立=自分らしく立つ(生きる)→多様な「頼り先」があること!しかもなるべく地域や近所で

 

☆サス研が大事にしたいこと

・自分の喜び・楽しさ・メリットが第一

・選択肢と多様性を持つ

・不安からの所有を手放す

・丁寧に今を暮らす

 

【なぜやりたいのか?】

「3.11を通して得た3つの人生観」

1. あたたかいは正義?…かもしれんっ!!

…震災の時に津波の来ないエリアではあったが、2週間ほど被災生活を過ごす。その時に毎日乾パンや、おにぎりなどの冷たいものばかり食べていた。そして2週間後に行った「ラーメン堂 仙台っ子」さんで食べた温かいラーメンに感動し、そこから温かいことがしたい、と思うように。

2. みんないいやつ!!!

…地域の人々が協力し合ってとても優しく接してくれたことで、人間不信を辞めるきっかけに繋がる。

3. 『分け合えば余る、奪い合えば足りぬ』 相田 みつを

…この言葉の意味を、震災を通して深く理解した。

 

→みんなで、みんなに、「大丈夫力」をつけたい。

 

【誰がどうなったらよいのか?】

・知ること、試すこと=自分自信で選択する機会を増やし、自分なりのものさしを得て好きな人たちとゴキゲンに暮らすことで「私は大丈夫!」と思えるようになる

・かしこく心地よくライフコストを下げることで少ないお金で幸せを感じられるようになる

・「地域のモノゴトに関心を持つ地域の人」が増えて、その範囲を少しずつ大きくしていく

 

【具体的な実現方法】

1. 一緒にやりたい人達に、このTAKURAMIを聞いてもらい、サス研メンバーにスカウト。

2. チガラボまたはオンラインで集まり、興味関心や得意分野を集約。企画化や持続可能な活動にするアイデア集め。

3. サス研メンバー主催の会を開きながら、活動に入りたい個人や団体等が出た場合は「はじめてのサス研」で方針や目的を共有。

4. たくさんの企画の相互作用により湘南エリア全体のサステイナブル度が大きくアップ。

 

☆こんなことをやりたい

例)・地産地消・ビーチクリーン・ヘアドネーション・農業体験・ソーラ―クッキング

・共同購入システム…環境にやさしいものやナチュラルなものを共同購入することで試すコストを抑えつつ、体験人数を増やす

・サスオク…サス研オークション。モノとモノの交換をするシステム。お金ではなく物々交換。

・溢れたらギフトする…好きな人、お世話になってる人に見返りなしにモノやコトを挙げる

 

【一緒に考えてもらいたいアイデア】

1. なにかしらのフィルタリングで安心安全な場をキープしたい!

2. どこかしらに事業性を持たせるには?

3. その他、ハッピーな活動のためのアイデア

 

【参加者からのアイデア】

・「怪しい集団」に見せるのが面白そう

…活動していくにあたって、発信することは必要。あえてSNSなどで大々的に発信せず、「あの人たちなにやっているんだろう…」と思わせる。

・事業性を持たせすぎると、バランスが崩れる。近い地元の企業やお店と協力を得てもらうことがいいのでは。

・今研究員として集まる人は、何かしらの提供できるスキルがある人が多いと思うが、提供できるスキルがない人もどんどん入れるような場にすると、広く薄く繋がるような場になってしまう

・物々交換で何を持っていくか

…物がないときカタチがないものでもいいのでは?肩たたき券のようなもの。

・ワンコインの会費制もいいし、事業性も物々交換で成り立っていると面白い。

・地域通貨を発行して、茅ヶ崎のサス研のコンセプトに通ずるお店で使えるようにする。

 

【Next Action】

・今日の話を持ち帰って一旦整理する

・研究員を5人スカウトする

↑海老原 千恵子(イラストレーターDot)さんによるグラレコ

 

チガラボチャレンジでの発表をきっかけにチガラボグラレコ部を創設。活動の一環として、チガラボチャレンジでもグラレコを描いてくださっています。

海老原千恵子さんの

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※「グラレコ(グラフィックレコーディング)」とは、主に会議やセミナーなどの場で、話の流れをリアルタイムで文字や図(絵)に起こし、視覚化して参加者と共有する手法。

 

2人目:伊藤聖乃さん

「ゴミ拾いを身近にしたい 〜デザインゴミ袋クーポン〜」

・普段からランやダンス、プロギング(ごみ拾いとジョギングを合わせたフィットネス)をされており、海で走ったり泳いだりする中で海岸のゴミが気になり、なんとかできないか考えて、今回の「デザインごみ袋クーポン」を企みました。

【やりたいこと】

海岸のごみをなくしたい

 

【なぜやりたいのか?】

・海岸を走ったり泳いでいるときにごみが気になるから。

・全体的には海岸はとても綺麗だが、マイクロプラスチックのようなちいさなごみは実はたくさん落ちており、行政やかながわ海岸美化財団が清掃美化に取り組んでいるがすべて取り切れるわけではなく、何か社会に貢献できることがしたかったから。

 

【誰がどうなったらよいのか?】

・ごみ拾いをしてくれる人たちが、社会や地域に貢献したという満足感を得ることで、地域やお店に対して愛着を感じてファンになる。

・ごみ拾いを通して、落ちているごみに気づくようになる

→拾っていいんだ、と思う。

→ごみ拾いの楽しさを知る

→ごみ拾いをすると気持ちがすっきりすることを知る。

→ごみ拾いが習慣化する。

 

【具体的な実現方法】

「落ちてる<拾う」

…落ちている以上に拾えばいい。行政やビーチクリーンイベントなどでは拾いきれない。→量より頻度を増やす。→ちょっとずつ、をたくさん。→人手が必要。→みんなで拾おう。

 

・特典のついたお洒落なゴミ袋を提供する。

…袋を用意することで「機会損失」を減らし、お店の広告がついており、そこのお店のクーポンなどの特典がもらえるようにする。また、ごみ拾いしたくなるよなお洒落なデザインにする。

 

【一緒に考えてもらいたいアイデア】

・資金調達の方法

…クラウドファンディングや連携店からの参加費、協賛企業・団体を募るなど

・拾ったごみをどこに捨てるのか

…ごみ箱の設置やお店での回収、ごみステーションの設置など

・お店はどう思うか

・拾ったごみの量を審査する必要があるか

…必要なし→クーポンの内容薄い、魅力小さい

 必要あり→クーポンの内容厚い、魅力大きい

 

【参加者からのアイデア】

・サーファー仲間で月に1度ビーチクリーンをやるが、ごみを拾ってキレイにすることよりも、仲間と話したりつながることが大きな理由になっている。

クーポンなどを配布する金銭的なメリットではなく、人とつながるためのきっかけとしてごみ拾いを提案することも良いのでは。

・エコバッグとコンポストに似ている。何かしらの人にメリットがある方が広まりやすい。

・提携するお店の広告を載せると袋の費用も浮いてお店も広告が出せてお互いにメリットがある。

・回収や分別をお店に任せるのは大変なので、ごみステーションの設置がいいと思った。

・海に特に興味がない人も多くいるので、お洒落で敷物に使える袋を作ると面白い。

・軍手やトングが海にあるとごみ拾いしやすい。

・ごみの量を数えるのではなく、ごみ拾いをSNSに投稿してもらい、その投稿数で数えると良い

・スタンプラリーなどのゲーム的要素があると面白い

・クーポンだけでなく、地域通貨などのメリットがあっても良い

・ビニール袋ではなく、珈琲の麻袋やトウモロコシの袋(土にかえる)などにすると環境によさそう

・ごみ拾いをしている団体の情報が集約されているサイトを作るとよい

 

【Next Action】

・お試しでどこかのお店と協力して、土日などにトングを貸し出ししてごみ拾いを主催する

↑海老原 千恵子(イラストレーターDot)さんによるグラレコ

 

【スタッフコメント】

緊急事態宣言を受け完全オンライン開催とはなったものの、

発表者の方々の熱が画面からひしひしと伝わり、ブレークアウトセッションではその熱を受けて各ルームでたくさんのアイデアが議論されていました。

今回の発表者のお二人には、「ないものを生み出す」のではなく「あるものを減らす」という共通点が合ったように思われます。

モノや情報が溢れた現代で本当に必要なものはなにか、改めて考えるきっかけになりました。

次回のチガラボチャレンジは、2/10(水)19:00からスタートです。

齋藤さん、伊藤さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!