開催レポート:チガラボチャレンジ㊽やりたいこと宣言&いっしょに考える会
(投稿日:2020.11.19)

このところ小春日和の陽射しが気持ちよいですね。

社会人インターンの伊藤賢一です。

 

2020年11月11日、「チガラボチャレンジ㊽やりたいこと宣言&いっしょに考える会」が

開催されました。今回は1組の方にやりたいことを発表していただき、参加者のみなさんと

いっしょにディスカッションを行いました。

 

【今月のチャレンジャー】

今回のチャレンジャーは、2019年に地方創生の事業プランを提案する研修を経て、

「雄勝防潮堤美術館-アートで地方に新しい景色を生み出す」のプロジェクトを推し進めて

いる金井雄太さん・高橋窓太郎さん・小野佐弥香さんです。

東日本大震災で津波による甚大な被害を受けた宮城県石巻市雄勝町、復興工事も進み、

次の津波から住民を守るために沿岸全域に建設された高さ最大9.7mの防潮堤。

3.5kmに渡って建設された壁が、新しい町と海を隔てています。

その防潮堤にアーティスト・安井鷹之介さんにより海の絵を描き、雄勝町の新しい風景となる

「雄勝防潮堤美術館」を作るチャレンジです。

 

【なぜやりたいのか?】

防潮堤が今後の雄勝を守るために建設されたということは理解しながらも、

豊かな自然の中に存在するどこまでも続く灰色の大きな壁、この防潮堤を、外から人を呼び、

人と人をつなぐ、新しいまちづくりのシンボルに変えられないか、という想いが募っていった。

【誰がどうなったらよいのか?】

住民、絵を描くアーティスト、絵を見に来る人たちが防潮堤美術館に集まり、つながる。

それが、雄勝の「新しい風景」となって、新しい未来を作るきっかけになっていくこと。

【どのように実現するのか?】 

雄勝防潮堤美術館に共感していただいたみなさんと一緒に新しい風景をつくるため、パトロン(支援者)になっていただくという参加の仕方を用意します。

パトロンになった方が、壁画の完成後雄勝に訪れ「自分の支援によってこの壁画が描かれたんだ」と、自分の故郷のように感じて雄勝を好きになってもらう。そして、この壁画をきっかけに人と人が出会い、新しいまちづくりがはじまる。

そんな雄勝との出会いと新しい関わり方をつくります。

【参加者からの感想・アイデア】

・本プロジェクトでも活用するクラウドファンディングでは、スマホで見る人も多いので

ファーストビューが重要である

・クラウドファンディングでの支援額は5000円から10000円がボリュームゾーンである

・実際に雄勝町へ足を運び、無機質な防潮堤を目の当たりにして何を感じるのか体験したい

・きれいに整えられたプロジェクトに感じる、外から意識の高い人がやっている感がある

・途中でやめて負の遺産になってしまわないようにやり遂げてほしい

【Next Action】

資金調達のため、11月13日よりクラウドファンディングをスタートしました。

支援金額によって、高さ7.2m×幅54.6mの巨大な壁画を分割してパトロン権を所有できるというものなど、色々用意されています。

目標金額を達成したら、2021年3~5月ごろ壁画制作、2021年5月ごろ壁画完成披露会を予定しています。

 

地方創生の事業プランを提案する研修から生まれた今回のチャレンジ、実現するためには

住民の声、行政との調整、資金集めなど向き合うものが山積だったと思います。

そして、本業がある中で時間を作ることも大変だったと思います。

そんな中で雄勝町プロジェクトへの原動力はどこから来るのか.....

お話を聞いていて、未来を自分たちで創るという強い思いではないかと感じました。

 

雄勝町プロジェクトのURL   https://readyfor.jp/projects/ogatsuseawallmuseum