開催レポート(後半):TAKURAMIフェス湘南 2020Autumn ~SDGs・コロナ時代の地域の企み × 体感型!TAKURAMI文化祭~ 
(投稿日:2020.11.13)

イベントインターンの藤田朋子です。 11月8日開催の「TAKURAMIフェス湘南 2020Autumn」に参加させていただきました。

 

  • 「SMILERINGPROJECTin 湘南」

茅ケ崎に引っ越してこられたばかりで一人でビーチクリーンをしているとお話くださいました代表のChikaさん。 海洋プラスチックを加工して作ったピアスやイヤリングは今回が初のお披露目。

 

ブースではゴミだとは思えない、色鮮やかな海洋プラスチックとおしゃれな作品の数々。ワークショップで使用する道具が並べられました。

海洋プラスチックの回収から作品に使用する素材に加工するまでの工程が書かれた資料も置かれ、皆さん足を止めて興味深く目を通していらっしゃいました。

スタートから多くの人が集まり、ワークショップは大人気!ピンセットで細かいプラスチックを型に並べ専用の液を流し込み固まるのを待ちました。 出来上がった作品は世界にひとつの宝物に。

小さなお子さまもお母様と一緒に楽しまれ、ご家族用にお土産を作っていかれる方もいらっしゃいました。

 

イベントが終わる頃にはイヤリングやピアスを購入する方も多数いらっしゃり、大盛況。身近な茅ケ崎の海に落ちている海洋プラスチックからモノづくりを通して環境問題を考えるきっかけになったのではないでしょうか。

 

  • 「藍染で豊かに暮らそう」

コロナ対策で藍染マスクを作ったことで、つけている時の臭いが全くないこと、かぶれないこと、抗菌作用があることに気付いた。

肌の弱いお子様をお持ちのお母さまが汗を流しながら藍染をしている姿を見た時に、「高い、カッコいいものではなく人の役に立つ藍染をしていこう、効能を全面に出し、環境によいものを作っていこう」とご自身が藍染で表現したいことが明確になったとお話くださった代表の信岡典子さん。

 

ワークショップでは信岡さんの拘りや藍染を行うときのコツなどを丁寧にご説明いただきながら皆さん手拭いを絞り、輪ゴムやクリップで止め出来上がりがどんな模様になるのかと楽しみにしながら染め液につけ、絞り、空気に触れさせ色の変化を目で見て実感しながら作業しました。

ブースに置かれていたaimifukinは洗顔、食器洗い、根菜などの泥落とし、台拭きやデリケートな肌質の人にも使用できる万能布巾。aimiwrpa(蜜蝋ラップ)は蜜蝋の抗菌性で鮮度や美味しさが長持ちし、洗って何度でも使え、天然素材で安心。

どちらもおしゃれにecoが楽しめるものでした。 藍染という日本の文化からその歴史や魅力を学び、環境問題にも触れられるワークショップでした。

 

  • 「EdiblePark茅ケ崎“食”と“農”のコミュニティ農園」

代表の石井光さん。

Edible(エディブル)とは「食べられる」ことを意味していて、ふつうの貸し農園ではできないことを、 みんなで楽しみながら形にしていくことで、農と食のDIY(自分たちの手で作る)の場がつくられていく。

現在メンバーは20名ほど。 畑に一人一人の区画はなく一緒に作業をして収穫物もシェアしていて、ニワトリが好きな人、耕すのが好きな人、種の管理が好きな人…色々なやりたいことが集まっているからできることが増え、知識が共有されていく。そうお話くださいました。

 

ブースでは絵本やEdiblePark茅ケ崎が紹介されている雑誌などが置かれ、横のディスプレイに畑の様子、飼っているニワトリや畑作業の風景が映し出されていました。

印象的だったのは活動されている方々が汗をかきながら楽しそうにしている輝く笑顔。実際に行ったことがなくても流れる映像からEdibleParkがどんな雰囲気なのかが感じられ、土や太陽の匂いまでしてきそうな内容でした。

今回が初めての無農薬無肥料のサツマイモ、里芋の販売会も行われ、購入したい分のお芋をアナログ秤に乗せる方式で行われました。

石井さんは「初めて八百屋をやります」 とおっしゃっておられました。 サツマイモも里芋も売れ行きがよく 「私も後で買いたいからとっておいてほしい」との声も聞かれました。

 

お芋が売れてスカスカになったザルを見て石井さんとても嬉しそう。 長い時間をかけて作る畑やお野菜のこと、自足、創造する楽しさやコミュニティの様子などを多くの人に知ってもらえるきっかけになったのではないでしょうか。

 

 

今回の「TAKURAMIフェス湘南 2020Autumn」は6つのTAKURAMIを文化祭スタイルで行うことによりそれぞれのTAKURAMIを知り体験し、出店された方々の想いや情熱にも触れることができました。そしてそれぞれのTAKURAMIをきっかけにヒトとヒトが繋がり新しい企みが生まれる場となりました。

前半に広石拓司さんからお話がありました
・「思いのある誰もが新しい仕事で創り出せる社会へ」
・「SDGsの一つのパネルから地域を見直してみると世界で起きている問題に繋がっている、それがSDGsのテーマ」
その言葉が今回のTAKURAMIフェスで実感することができました。

 

一人の力でなし得ないことも、仲間、チームを作ること、地域コミュニティで考えることで相乗効果となり、大きく発展し貢献していく。

どこか遠くで聞こえていたSDGsという言葉も今回のイベントを通してより身近に感じ関心を持つことができました。

参加者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。 内容盛り沢山の素晴らしいフェスをありがとうございました。