開催レポート:【シリコンバレーのいま③】「シリコンバレーに学ぶ起業家精神
(投稿日:2017.5.27)

【シリコンバレーに学ぶ、日本で私たちができること】
スタッフの凱一郎です。
先日5月24日(水)、チガラボメンバー大森さんによる”シリコンバレーのいま”シリーズ第3弾(最終回)「シリコンバレーに学ぶ起業家精神 ~イノベーション噴出の仕組み〜」が行われました。
 
シリコンバレーとは地名ではなく、米国カリフォルニア州にある地区の通称で、Google・Apple・Intel・FacebookなどのIT企業や研究所・大学が密集している地域です。最近ではAirbnb・Uberなど新しい企業が出てくるなど、基幹産業が10年単位で激しく移り変わる地域なのですが、なぜここまで起業の勢いがあるのでしょうか?その仕組みを、シリコンバレー在住のMark Katoさん(Silicon Valley-Japan Business Consulting CEO)をゲストにお招きしてお話ししていただきましたので、その振り返りレポートをお届けします。
 
①行動と失敗を繰り返すこと
シリコンバレーでは「共感する→決める→自由に発想する→試作品をつくる→テストする」のサイクルを回すスピードが圧倒的に早く、「完璧」よりも「時間」が大切にされています。その為、ひたすら行動をして失敗を積み重ねた人ほど、結果的に資金調達時に信用してもらえるのだとか。近年は投資額の増加やクラウドファンディング(インターネットを使って資金調達をする方法)などの仕組みによって起業のハードルが下がってきているため、行動のサイクルにより勢いがついてきているそうです。
 
②世の中の流れをしっかりと見ること
変化のスピードが早い現代では、世の中の流れと自分の立ち位置をしっかりと見極めることが大切です。ビジネスを始めるときは、「大きい市場or伸びている市場」と「簡単には真似されない長所がある製品・サービス」と「世の中から必要とされている製品・サービス」が最大限に重なっている場所に集中して取り組むことが鍵となります。
 
③パッション(情熱)を持つこと
何かものごとに取り組む時は、何がなんでもこれをやりたいという「パッション(情熱)」が大切です。起業をするときは、「今持っているこの技術を世の中に出そう」というモノから生まれる発想よりも、「世の中でこれをやれば困っている人を助けられる」という情熱を大切にしてほしいとMarkさんはおっしゃっていました。
 
シリコンバレーから生まれる企業は上記の3点をしっかりと押さえているからこそ、世界に名だたるのだなと非常に勉強になりました。
 
 
さて、そんなシリコンバレーと比べて、私たちが暮らす国 日本では何ができるのでしょうか。世界のGDPランキングでは2010年に中国に追い抜かれ、以前に比べて世界に広まる製品・サービスも少なくなり、「日本の将来は暗い」という声も多く聞くようになりました。
 
しかし、Markさんは言います。
「シリコンバレーに対抗できるのは、日本しかいない!なぜなら、日本はテクノロジーにおいて圧倒的にシリコンバレーよりも優れている。他の要素(セールス・経理・法律・投資家・大学など)が弱い点が課題だが、皆さんが情熱をもって行動していけば、日本ならシリコンバレーを追い抜けると私は本気で思っている。だから、シリコンバレーを利用してほしい。そして、シリコンバレーを追い抜きましょうよ!」
 
 
そんなMarkさんからの熱いメッセージに、参加者の皆さんはやる気を奮い起され、会場全体が「行動したい」「何かはじめたい」というワクワク感で包まれていました。
 
チガラボも、湘南地域で何かをはじめる人の行動を応援したり、情報やパッション(情熱)を共有し合える場所として、これからも運営していきたいなと改めて感じた夜になりました。
 
以上、振り返りレポートでした。
次回のイベント参加をお待ちしております☺️
 
ーMark Katoさんホームページー
http://www.svjbc.com/ (Silicon Valley-Japan Business Consulting)
 
ー今後のイベント情報ー
◯地域のコトづくり① 総論〜地域の事例から学ぶ〜
5月29日(月) 19:00〜22:00
https://chiga-lab.com/event/20170529-2/
 
◯【meets湘南】街・人・食に出会う、茅ヶ崎すごろくツアー(湘南の食材を使ったプチBBQつき
6/4(日) 13:00~17:00
https://chiga-lab.com/event/20170604-2/