開催レポート(前半):TAKURAMIフェス湘南 2020Autumn ~SDGs・コロナ時代の地域の企み × 体感型!TAKURAMI文化祭~ 
(投稿日:2020.11.11)

 

初めてインターンとして参加した伊藤賢一(イトウケンイチ)です。

今は都内の会社に勤めていますが、12月末日で退職し自分なりのセカンドステージを歩むべく色々な繋がりを作りたいとの思いから、チガラボの扉をノックしました。

決して今の会社が嫌になった訳では無く、54歳の今、自分がやるべきこと、やりたいことをやってみよう、その歩みを前進させるためには「いつか」の発想ではなく、まず動き始めようと思った次第です。 

 

今回のイベントは2020年11月8日に開催された「TAKURAMIフェス湘南 2020Autumn」 

6つのTAKURAMIが集結し、文化祭スタイルでそれぞれのTAKURAMIに触れることが出来、新たな繋がりが生まれ場となりました。 

 

まず広石拓司さんから、SDGs・コロナ時代視点から地域のTAKURAMIについてお話いただき、

その後、6つのTAKURAMIによる出展ブースにて、実際に見る、聞く、話す、触れる、体験する」を通して楽しみながら出展者の思いに触れることが出来ました。 

 

  • 広石拓司さん トークセッション 「2020年に考えるサステナビリティ」 

 

「思いのある誰もが新しい仕事を創り出せる社会へ」というテーマで、個々では力不足でもそれぞれが出来ることを持ち寄ってより大きなことが出来

思いを伝え、対話を生み、共有するビジョンを見出し仲間となる、潜在的なニーズと社会資源を結び付ける、結び付けの付加価値と生産性を高め仕事となる。 

コロナ感染拡大で不確かで変化する状況の中、2020年代に描く未来は「ありうる未来」から「ありたい未来へ(あるべき未来)」

我々は、すでに今後10年のリスクと機会を知っていて、それがSDGsの17の目標である。SDGsと地域のTAKURAMIへの取り組みについて、その進め方や意義についてお話いただきました。 

 

<出展レポートについては、担当した以下の3つについて記します。> 


  • 「まちのキャリアラボ」(湘南ワンハンドレッドプロジェクト) 

 

「100歳時代」を豊かに生きるための30代~50代からの地域参画の仕組み作りを行うプロジェクトです。

出展ブースには大人の進路相談室といった気軽に話せる場が設けられました。

自分の棚卸をするためのワークシートもあり、ビジュアル化することで自分への理解を深めることが出来るツールも用意されていました 

 

私も話を聞いていただきましたが、このように内省に寄り添っていただける取り組みは一歩踏み出したい方々の背中をそっと押してくれる温かい場だと思います。 


  • 「“角打ち”プロジェクト ~地域の酒屋から飲み文化をつなげる~」 

 

 

街の酒屋が、スーパーや大型酒販店に押されて年々経営が厳しくなっている中で、地域の方々が気軽にお酒を楽しみながら交流できる場である「角打ち」を作るプロジェクトです。 

舞台となるのは茅ケ崎駅北口にある「水澤酒店」、築67年の趣あるお店と数々の懐かしい火鉢やストーブなどのお宝もあり、そして何より多才で個性豊かな店主、水澤洋一さんが出迎えてくれる角打ちです。

出展ブースには試飲できるお酒も並び、そして水澤さんの筆でしたためた角打ちの心得や試飲できるお酒のリストが壁に配され、お話を聞きながら飲んでいるとまるで角打ちにいるような錯覚になりました。 

 

 

人が集い、飲み&食文化が継承され、地域の個人店に賑わいが戻る仕組み作りとして「角打ち」プロジェクトが進んでいます。 


  • 「茅ケ崎を、手話特区にしたい!」(一般社団法 4Hearts) 

 

 

代表の那須かおりさんは生まれつき耳が聴こえません。

聴こえる、聴こえないを越えて、あらゆる人が自分自身の“ことば”で感情表現できるようになることのサポートする活動を始めたそうです。

今回は、注文が聞こえない喫茶店「4 Hearts Cafe」オープンし、シェアカフェにて『路空珈琲』を営むチガラボメンバーReiさん淹れたての香り高いコーヒーを飲みながら、那須さんとの会話を楽しんだり、手話通訳士の方から手話を習ったりすることが出来ました。

那須さんと会話をしていても、聴こえないことを感じませんでした。訓練の賜物だと思います。 

 

「みみ」と「こころ」、「聴こえると」と「聴こえない」をつなぐ「みみここカフェ」の開店が楽しみです。 


 

今回のTAKURAMIフェスでは、企みストの皆様からお話を伺って、柔軟な考え方の中にもしっかりした芯があり、自己実現に向けて一歩を踏み出している姿にパワーをいただきました。

企みストの皆様の思いは伝わり、対話につながっていました。

広石先生のお話にもありましたが、これから共有するビジョンを見出した仲間が現れ更なる行動起こ、そして仲間がいるから続けていける、また新しいことを始めると誰でも最初は失敗するものですが、志と仲間で乗り越えていいけると感じました。

出展ブースによる文化祭形式にしたことで、五感で向き合うことができた濃密な5時間でした。 

 

 

参加者の皆様、運営スタッフの皆様、大変お疲れ様でした。そして有難うございました。