2019.08.02 【チガラボ×湘南オーガニック協議会】湘南のとれたて野菜を食べながら、地域の食と農について語る会
(投稿日:2019.8.21)

こんにちは、社会人インターンの京香です。

湘南エリアでの食と農についてさまざまな取り組みを進めているゲストをお迎えし、参加者のみなさんと交流しました。ゲストは、食と農に関わるコミュニティに熱い想いを持つ3名。三者三様の活動ですが、意識高い系の農・オーガニックではなく、普段の生活に存在し気付けば「イイね!」になればいい…そんな生き方、コミュニティを目指しています。後半は、Edible Park 茅ヶ崎の料理チームによるお野菜たっぷりのお料理を囲み、お腹も心も満たされました。


【湘南で楽しいコミュニティ農園を運営する「EdiblePark茅ヶ崎」の石井光(いしいひかる)さん】
とにかく、メンバーのアイデアあふれる活動が目白押し!農をベースに茅ヶ崎市赤羽根で活動を展開するEdibleParkは、秋で3年目を迎えます。パーマカルチャーという持続可能な農的なくらしの知恵が土台になっているだけあって、自然を考慮しながら、人と人のつながりや、やってみたいをやってみるのが特徴的。例えば、大豆から味噌作り、梅から梅干し作りに留まらず、焚き火や青空図書室、自主上映、竹を使ったバンブーグリーンハウス、竪穴式住居まで作っちゃいます。
メンバーのお家をリレーして育てた鶏も、今では立派な卵を産みます。毎月、畑で卵かけご飯を食べるイベントがオススメです。農のイメージを一新するワクワクに興味が湧いたら、下記までお問い合わせを!

Edible Park 茅ヶ崎 https://ediblepark.com/


【湘南をオーガニックな街にする団体「湘南オーガニック協議会」の白土卓志(しらとたかし)さん】
自ら書いた未来日記に従い、農業大作戦をスタートさせた白土さん。湘南オーガニック協議会を立ち上げ、多岐にわたる活動を全部ひっくるめて…農を通じて未来を紡ぐお手伝いをしています。人が土から離れて生活するようになり、微生物との共生生活とも離れていきました。今ではアレルギーや精神疾患が増えている一因ともいわれています。オーガニックと言えば有機野菜のイメージがありますが、実は生命の繋がり、物事の根源、本来あるものを意味します。気がついたらオーガニックタウン!みたいな…自然体で生きられたらいいなぁ…とは言え、有機農業は全体の0.5%しかありません。有機しかダメとハードルを高くするのではなく、有機野菜の栄養価の高さと慣行農家の安定した収穫スキルのいいとこを取り、オーガニックの視点で農家をサポートしています。とにかく畑が大好き。都会で疲れた時は畑をグルグル歩き回ってクールダウン。土にはそんなパワーがあります。ぜひ遊びに来てください。
be organic 〜organicな世界を「食」から〜https://www.icas.jp.net/about/ 


【全国で次代の農と食をつくっている「次代の農と食をつくる会」の千葉康伸(ちばやすのぶ)さん】
農業を子供たちの憧れの職にしたい!そう熱く語る千葉さん。農業、流通、交流、教育、次の時代へ持続可能にしていくにはどうしたらいいか考えた結果、得意を持ち寄りチームを作ることにしました。オーガニックな関係を作るには、ゆるい感じでいこう!売るには数や形が揃えられない農家と、新鮮で美味しい野菜が欲しい消費者とのマッチングサイトを作ったり、繋がる場があれば多様性の中、自然に何かが生まれたり…。今回のイベントもオンラインサロンのメンバーに動画配信されました。都会に出向かなくても住んでいる地域で情報が得られます。また、オーガニックビジネス実践拠点づくり事業として、オーガニックプロデューサーを派遣していますが、年齢や土地関連で行き詰まることも多々あります。そんな中、湘南地区はアンテナを張っている人が多く、地域に根ざした活動を進めやすい環境だと感じています。
次代の農と食をつくる会https://jidainokai.com/


【参加者からの質問→回答】
・タネについての考えを伺いたい。
→在来種とか遺伝子組み換えした種とか、産業が成り立つようにするにはバランスが難しい。なので、畑に合うものを使う。これしか使わないという固定観念を捨てることで楽になる。
→EdibleParkでは、種採りをのんびりできる。種交換会 シェアシードの取組みは、種を守る志のある人から提供された種をシェアする。シェアされた人は増やして繋げるという仕組み。thankyouノートで想いも繋げる。

・農に関心のない人に参加してもらう仕組みがあれば教えてほしい。
→2020オリンピックに向けて、平塚はリトアニア共和国のホストタウンに。この機会にオーガニック野菜を知ってもらいたい。彼らが好むじゃがいもやビーツを平塚のレストランで出す予定。

・ダイバシティが謳われているが、障害者に対する仕事は限られている。農業についてノウハウないが、アドバイスがほしい。
→やりたい!楽しい!は才能。まずは現場に行ってみる。やりたいという想いを持って行動すると、周りが支えてくれる。


【振り返って】
3名のゲストトークが、農を通じた生き方について提案していることに明るい未来を感じました。人生100年時代、仕事をリタイヤした後の生活を考えると自給自足も現実味を帯びます。農を通じた学び合いの場は、元来土を介して生きてきた人の生き方についても想いを馳せることができます。まず考えるのではなく、感じる。自ら着た鎧を外し、楽にいきましょう!
オーガニックまではいかなくても、流通経路が短いゆえに鮮度抜群、栄養素も逃げにくい。利用者が増えれば、地元農家の張り合いにもなる。まずは地場野菜から注目してみてはいかがでしょうか。地元の魅力を再発見できるかもしれません。








石井さん、白土さん、千葉さん、EdiblePark料理チームの皆さん、そして参加者の皆さん、ご参加いただきありがとうございました。