2019.07.18空き家活用についてワクワクしながら考える会⑰
(投稿日:2019.7.25)

こんにちは、社会人インターンの木村です。

 

7/18(水)、「NPO法人すまいる」の福田徹さんをお迎えして「空き家活用についてワクワクしながら考える会⑰」が開催されました。

 

福田さんは不動産業を営みながら「NPO法人すまいる」を運営し、行政とも連携して空き家問題に取り組んでいます。建築関係の方や実家を空き家で所有されている方、地域や空き家活用に興味がある方が参加し、「空き家(古民家)活用に不可欠な湘南ツーリズムを考える」として、指定管理者を募集中の松田町(神奈川県)の旧安藤邸の活用方法について話し合いました。

 

 

はじめに、空き家の事業手法と観光による地域の活性化施策としてDMO/DMCについてお話しいただきました。観光庁が推進する「日本版DMO(Destination Management/Marketing Organization)」は、以下のように定義されています。
地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人」(観光庁)また、DMCは「地域を訪れる人に対して実際の手配や体験を提供する」、より具体的な役割を担う主体です。これらは、従来の宿泊・飲食・体験などがバラバラに提供されていたり、観光地をめぐるだけではない、地域を一体的にブランディングして事業として推し進めていこうとするものです。

 

その後、日本が掲げる観光立国の理念や現在の観光事情、湘南で「事体験を作る」DMCについて福田さんの提案を聞き、旧安藤邸の活用についてグループに別れて話し合いました。参加者のバックグラウンドを活かした活発な意見交換が行われ、以下のような提案がありました。

 

・棟貸し(飲食はクラフトビールなどの地元店と提携し、送迎付きで地域で食事する)

 

・サマーキャンプ、親子でお泊まり

・農業体験

・江戸時代の生活体験(電気もガスもない生活体験)

・エグゼクティブのための大人の合宿所

・子どもの地域の学校への体験入学

・天然酵母パン屋

 

これらの提案を受け、福田さんからイタリア発祥の地域一帯をホテルとする「アルベルゴ・ディフーゾ(Albergo Diffuso)」のように地域を巻き込むかたちや、地域との関わり方のシェアも視野に入れプロジェクトを進めていきたいとお話がありました。

そして、最後に現在福田さんが取り組んでいるプロジェクトについて案内がありました。

 

1. 松田町の旧安藤邸プロジェクト

  今後、プロジェクトの公開ミーティングの形を取りながら進めて行きます。

  興味がある方は、ぜひご参加ください。

 

2.藤沢市長後にある空き家の活用

 

 「NPO法人すまいる」で、シングルマザーのシェアハウスの運用を来年4月から開始予定です。ペアレンティングホームプロジェクトとして取り組んでいくので、こちらも興味がある方はご参加ください。

懇親会では飲み物を片手に、各自の事業や趣味の話が尽きず新しい出会いの場となりました。そして、今回も地域は熱かった!です。空き家の活用や地域の魅力を活かした取り組みにご興味のある方は、今後のプロジェクトに参加してみてください。新しい発見と出会いが待っています。