開催レポート:『昭和40年男』編集長・北村明広さんと語る、「世代」のつなげかた、活かしかた
(投稿日:2019.6.17)

今回はチガラボとしては珍しい、年代を絞ったテーマの企画。チガラボメンバーの井出祥子さんの「50代男性を地域活動におびき出す」という企みから実現に至りました。

  おびき出されてしまった参加者の皆さん。昭和40年生まれに限らず、たくさんの皆さんにお集まりいただきました。

50代男性をおびき出すためのコンテンツは「昭和40年男」という雑誌。これほどまでにターゲットを絞り込んだ雑誌はなかなかお目にかかることはできません。すくなくとも大手にはできない尖り方です。
https://www.s40otoko.com/

単発のムック誌かと思いきや隔月ですでに10周年を迎えたと聞いてさらに驚き、毎号の特集テーマがこれまたアツい、アツすぎます!例えば、最新号(2019年5月発売)の特集は「俺たちのお母さん」。表紙はウルトラの母で、その理由は本誌独自のお母さんランキングの1位だからというもの。この攻めっぷりはたまりません。

  本日のゲスト「昭和40年男」の編集長・北村明広さん。手前の雑誌が2019年5月に発売された「昭和40年男」の最新号。

今回、ゲストとしてお越しくださったのは編集長の北村明広さん。もともとはKAWASAKIのバイクに特化した雑誌を立ち上げたことで、カテゴリーをピンポイントで絞り込んだメディアづくりにハマったそうです。その後は、さらにバイク雑誌をニッチなテーマで展開、音楽をテーマとした雑誌も手がけたそうですがこれは大苦戦。そんななか、せっかく創るなら自分の好きなことをテーマにしようと決断。最終的に自分の生まれた年である「昭和40年」というテーマにたどりついたそうです。

ご自身が昭和40年男とあって、この年代の材料には困らないものの、どんなテーマをどのような切り口で取り上げるか、さまざまな工夫が凝らされているそうです(詳しくは企業秘密のため割愛します)。毎回の編集会議は同年代トークから飲み会までなだれ込むアツい時間に。前述のような尖ったテーマの特集が生み出されていきます。しかし、なにより魅力的だったのは、「当時を懐かしむのではなく、このキラキラしていた時代にあふれていた元気と夢を届けたい」という北村さんのメッセージでした。

そんな北村さんは、昭和40年の人たちの居場所として、「浅草秘密基地」なる飲み会を毎週開催しています。顔をあわせて語りあうことから、濃いコミュニティが生まれ、各地に広がりを見せているそうです。今回をご縁に、「湘南・茅ヶ崎秘密基地」もそのお仲間に入れていただくことに。

  お集まりいただいた皆さん、本日はありがとうございました。

バーチャル・デジタルの時代だからこそ、失われがちな情緒や人の機微。今後も地域や人とのつながりを大切にしながら、昭和40年男の北村明広さんの企みは続きます。また次回企画もお楽しみに!

↓北村編集長がさっそく「昭和40年男」のWebサイトにイベント報告を掲載してくださいました!
https://www.s40otoko.com/archives/57556