開催レポート:【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&一緒に考える会㉙
(投稿日:2019.4.12)

こんにちは、今回のイベントレポートを担当させていただきます大西です。4/10(水)に「【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&一緒に考える会㉙」が開催されました。

【チガラボチャレンジ】とは、毎回2組のチャレンジャーがやりたいことを宣言し、参加者の方といっしょにアイデアを出しあい次の行動につなげる、チガラボの月一恒例イベントです。

別所和洋さん・町田佳路さん「大森柳本通り商店街の音楽を通じた地域振興の考察」

  別所和洋さん(右)とアキナイ山王亭について説明する町田佳路さん(左)

今回1組目のチャレンジャーは、別所和洋さんと町田佳路さん。別所さんはミュージシャンとして活動しており、町田さんは商店街無料休憩処「アキナイ山王亭」の運営に携わっています。

今回のテーマは以下の2つでした。

  1. 「スケルトーン」ミュージシャンの練習をオープンに
  2. オーモリストリート合唱団の拡大!

 

①「スケルトーン」ミュージシャンの練習をオープンに

この活動は、ミュージシャンの練習をオープンにすることで、練習場所となる「お店」に新しいコンテンツが生まれ、「お客さん」は生の音楽にふれる機会が増える、「ミュージシャン」は無料で練習場所を確保できるというものです。現在は商店街のなかの「アキナイ山王亭」で活動していますが、誰でもオープンに音楽の練習ができ、誰でもミュージシャンに練習場所を提供できる、そんなフレームワークをお二人は作っていきたいそうです。

今までの常識をくつがえす非常におもしろい取り組みだと感じました。

②オーモリストリート合唱団

この取り組みは、夫婦共働きが普通になった現在、家で一人でご飯を食べる「孤食」の子どもに何かできないかと別所さんと町田さんが考えた試みが元になっています。現在、7名の子どもたちが参加し、月に3〜4回ほどミュージシャンである別所さんが、子どもたちに音楽の楽しさを伝え、演奏の指導をしています。

ミュージシャンの練習をスケルトーン化するという新たな試みとは違い、お二人の子どもに対する温かさを感じます。

 

ディスカッションでは次のようなアイデア・意見が出ていました。

①スケルトーン化

  • 練習者となるミュージシャンを募集する(現状は別所さんのみ)
  • 練習場所を毎日何かしらやっている場所だと定着させる
  • 透明の壁でミュージシャンを囲む演出をする

②オーモリストリート合唱団

  • まだ活動が始まって1年ほどしか経っていない。現在はそのままでも良いのでは?
  • 声を出すことの効果を小中学校に知ってもらい、連携する
  • 「観る・聴く・歌う・弾く・踊る・作る・語る」といった活動の要素を整理する

最後に、今回のディスカッションを受けて「あらためて、自分たちがこの活動を通じて何をしたいのか、に立ち戻って考えてみる」ということがお二人から宣言されました。4/14(日)にはオーモリストリート合唱団の初めての発表会があるそうです。子どもたちにとっては一大イベント!楽しみです。

 

ちなみに、別所さんは今回が初めてのプレゼンだったそうですが、そこはさすがミュージシャン、そんなことは一切感じさせない想いの伝わるお話でした。

原田久美子さんMQ LABOの理系教育を地域の共通言語にしたい!

  MQ LABOについて説明する原田久美子さんと真剣に話を聴く皆さん

2組目のチャレンジャーはドローンの操縦もできるリケジョの原田久美子さん。

湘南でもない、かといって鎌倉でもないスルーされる街「大船」に、教育ではなく共創・共育の場作りをしたいそうです。今まで理系分野に関わるお仕事をされてきた原田さんの得意分野を活かして、大人も子どもも学べる場「MQ LABO」をさらに発展させていきたいとおっしゃっていました。また、SDGsをベースとして、他分野・他業種で街の未来を考える場を作っていきたいとも考えているそうです。

すでに「MQ LABO」は大船・藤沢で活動が始まっていました。やりたい!ではなく、すでに活動されているところに原田さんの熱意を感じました。

 

オトナクラスとコドモクラスに分け、大人には学び直しの場を、子どもには未来につながるワクワクの場を提供しているとのことでした。また、実際に活動してみて気づいたこともたくさんあったようです。例えば、無料なら参加するという見えないプレッシャーがある、一人でやることの限界を感じる、大人をいかに巻き込むか などなど

これらの気づきを受けて、皆さんと一緒に考えたいことは以下の3つだそうです。

  1. いかにして広めるか、集客するか
  2. 評価教育ではない部分をいかに有料化するか
  3. 地域で回るようにするにはどうしたら良いか

 

ディスカッションでは次のようなアイデア・意見が出ていました。

  • 構想を形にするのが得意なタイプの人を探す、そのために発信し続ける
  • 不特定多数に呼びかけるのではなく、1対1で一人ずつ協力者を増やしていく
  • 商売に結びつきやすいのはドローン
  • ドラえもんの道具を実際につくるプログラムがあったら面白い
  • 料理など異分野とのコラボで新しい価値をつくる
  • 「MQ LABO」の今後を考える参加型の会議を行う

 

実は「ここ1ヶ月ぐらい自分がやっていることは良いことなのか」と悩んでいた原田さん。チガラボチャレンジで発表してみて、「自分が問題と思っていたことは他の人も問題と思っている」ことがわかったそうです。その表情がとてもエネルギーに満ち溢れていました。

さらにネクストアクションでは5/16(木)にMQ LABOをつくる会、6月にSDGsを本気で考える会を開催すると宣言されていました。今後も活動が楽しみです。

 

本日の発表を聴いて、何らかの活動を立ち上げていく際の共通の課題は、活動を周知し、人を巻き込んで、持続可能なお金の流れを作ること。新しいことを始める上で大事なことがぎゅっと詰まっていると感じました。

 

以上、4/10(水)【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&一緒に考える会㉙の開催レポートでした。

 

次回5/8(水)【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&一緒に考える会㉚は5/8(水)19:00〜22:00で開催予定です。

次回のチャレンジャー!

  • 竹内悟門さん「砂防林を世界遺産の風景に!」
  • 井出祥子さん「昭和40年男をまちづくりのチカラに!」

皆さんのご参加をお待ちしています。

↓↓↓詳細はこちら
https://www.facebook.com/events/306242416712999/

<参考URL>
Kazuhiro Bessho
別所和洋さんホームページ

アキナイ山王亭
地域住民の「お休み処」と地域交流の場

MQ LABO
ドローン/サイエンス/SDGsを用いた未来を考える場

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