開催レポート:【チガラボWork&Life】ボサノバを聴きながら、ヘルシーエイジングな湘南100年ライフを語り合う会
(投稿日:2018.11.18)

皆さま、こんにちは! 社会人インターンの山口昌美です。

11月4日(日)、ボサノバを聴きながら、ヘルシーエイジングな湘南100年ライフを語り合う会が開催されました。

「人生100年時代、自分自身の意識を変えなくてはいけないけど、人生100年がピントきてないので皆さんと一緒に考えたい。健康だけでなく、ワークスタイルに関わることについて、自分自身が興味を持っている本などを共有しながら、みんなで考える会にしましょう」という、井手敏和さんの言葉から始まりました。

はじめに、井手さんが音楽活動からヘルシーライフにどうつながったのか、そこから、人生100年時代をどう考えるようになったことについてお聴きしました。そして、どんな100歳なら生きたいか語り合い、茅ヶ崎南口雄三通りにある「bowl market juice & deli」のコールドプレスジュース(酵素が壊れないように低温でしぼったジュース)をいただきながら、軽やかなボサノバを聴く会となったのです。ボサノバはアンジェロさんとの共演です。

茅ヶ崎が地元の方のほか、東京や横浜から、女性6名/男性5名の11名の方にご参加いただきました。

音楽との関わり

井手さんは1958年生まれ、還暦を迎えられたとのことですが、まったく見えません。若い!です。

20代は、プロのミュージシャンとして活動しながら音楽ソフトウエア開発の仕事をするという、すでに何足かのワラジを履いていたそうです。今でいう複業ですね。

1987年に29歳で渡米し、2002年に帰国後は音楽、映像制作会社の代表として“喜多郎”などの癒し系アーティストや自然映像音楽を手掛けられたそうです。
2011年に茅ヶ崎に移住してから、まわりからのリクエストもあって音楽活動を再開。チガスタ(井手さんの音楽スタジオ)でレゲエシンガーのKayaさんのレコーディングを手掛けたり、アンジェロさんと共演したりと、ライブ活動も活発になり、今に至っているそうです。

井手さんと音楽の関係は、多少の強弱はあっても、ずっと続いているのですね。この企画が続くとしたら、湘南に住む60歳以上のミュージシャンで、コラボしたいともおしゃっていました。人生100年、そこにはいつも音楽があるって、素敵だと思います。

ヘルシーエイジング「LOHAS」との関わり

「LOHAS」という言葉が日本で知られるようになったのは2005年ごろ。井手さんは14年にわたるアメリカ生活のなかでLOHASを実践していて、カンファレンス等にも参加されていました。その後、2005年に「いきいきロハスライフ!」、2006年には「いきいきロハスライフ!のすごし方~Simplty Natural Living Guide~」を執筆し60,000部のヒット。日本で「LOHAS」がブームとなり、井手さんはLOHASを日本に持ち込んだ人として知られるようになったそうです。LOHAS~ロハス(Lifestyles Of Health And Sustainability) とは、ココロとカラダと地球にやさしいライフスタイル。まさに、今、求められているものですね。それを10年以上前から、すでにヘルシーエイジングを実践されていた井手さんでした。

あなたは、100歳まで生きたいですか? 

井手さんから、参加者に投げかけられました。さて、皆さんの回答は…

【生きたいと思っている人】5/11

なぜ、生きたいか…気づいたら100歳になってしまう(女性)。やりたいことがまだまだ出てくる(女性)。その先の世の中を見てみたい(男性)。元気なお年寄りに自分も挑戦してみたい(女性)

【生きたいと思っていない人】6/11

いつ死んでもいいと思って日々を生きている(女性)

長生きする上で、健康であることが大前提ですね。今の100歳を見ると長生きはしているけど、現役ではなく、寝たきりになってしまうのが、日本の課題となっています。

どんな100歳なら、生きてみたいですか?

・アンジェロさんとボサノバをやっていたらいいな。今やっていることの延長線上に100歳があるなら望ましいな、そのためには健康を考える必要あるねと、井手さん。

・生身を良くしてパワーアップしていれば一番いいけど、頭がしっかりしていれば、それが無理なら、身体の一部がロボット化していてもいいかな(男性)

ライフシフト、人生100年

こういう人生を送りたいと思うことが人生100年を考えることにつながるのではないか…と考えるきっかけになった本が「Age Power」。歳をとることはわるいことではないし、今までの60歳とこれからの60歳は違う。その年齢なりの食生活や運動をすることで、いくつになっても元気でいる人はいる。アメリカは日本以上に二極化していて、高齢になっても元気な人もたくさんいる。日本ではLOHASは若い女性がフォーカスしていたが、アメリカではどの年齢にもフォーカスしていた。この本が、人生100年をどう生きるかを考えるきっかけになった。人生100年を迎えるには、身体はもちろん、心も健康であることが大切。それぞれの人が自分の人生をイメージしていくことが必要。

こうすればという答えはないけど、皆さん、それぞれが考え始めるきっかけになればいい。

東大の研究結果「自立度の変化パターン‐全国高齢者20年の追跡調査‐」結果を見ると、90歳で自立できているか男性比率10.9%(男性の場合、長生きに至る人が少ない)、女性の比率0%(女性の場合、長生きだけど寝たきりが多い)。これは衝撃でした。こんなに女性の自立度が低いなんて…健康であることが大前提です。

ヘルシーエイジングに真剣に取り組まねばと、あらためて思いました。かなりの衝撃です。

マルチポテンシャライト「好きなことを仕事にして食べていく方法」

「マルチポテンシャライト」について映像を観たあとに、天職について、お話を伺いました。

好きなことを仕事にする。好きなことをして一生食べていきたい。

これができたら、どんなにいいか、誰にでもできることではない!と思う人が多いのではないでしょうか? でも、そう思う人こそ、まだ何もやっていないのでは?と思います。

今の、井手さんがいるのは、興味を持ったことは頑張ってやる、ミュージシャン、LOHAS、IT、それぞれを(かなり)頑張ったからだと思います。

一つのことを追求するのが美しい。いろんなことに手をだすことは良しとしない世の中。

でも、これで良いのです。これからの時代は、一つのワラジではなく、いろんなことに手を出すことは悪いことではない。
100歳になっても、いろいろとやっていて、自分なりの100歳になればいい。こう考えると、100歳でどうなっていたいかを考えるのも楽しくなりますね。

ディスカッションタイム

・6社変わっていて、7社目、今日の話をきいて勇気をもらった。(男性)

・塾で算数を教えながら、音楽をやっている。面白いからやってみよう!という価値観でやっている。(男性)

マルチポテンシャライトは、子供に対しても言えることで、その子がスペシャリストタイプか、マルチポテンシャライトタイプかを見極めて関わって行くことで、その子の良さ、持ち味がのばされる、でもこれは大人にも言えることですね。人は、一つのパターン、タイプではないということですね。

酵素ジュースを飲みながら、ボサノバを聴く

井手さんの豊富な経験や知識から、たくさんのヒントをいただき、皆さんの頭のなか、心の中で何かが動き出そうとしていたと思います。何よりも、自分自身を肯定される言葉のシャワーをたくさん浴びたことと思います。
そんな時に、身体に優しい、酵素が壊れないように低温でしぼったコールドプレスジュースをいただきながら、Tossy(井手敏和さん)&アンジェロさんが奏でる軽やかなボサノバのリズム、優しい歌声を聴きながら、身体の中からも外から癒されました。