開催レポート:【チガラボSocial】未来の茅ヶ崎を考えよう!SDGs作戦会議② by湘南ワンハンドレッドPRJ
(投稿日:2018.8.28)
【茅ヶ崎で考える、SDGs。】
8月2日(木)、「【チガラボSocial】未来の茅ヶ崎を考えよう!SDGs作戦会議② by湘南ワンハンドレッドPRJ」を開催しました。
SDGs(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年に国連で採択された国際目標です。貧困、教育、健康、福祉、環境などに関する17の目標と169のターゲットが掲げられ、「No one will be left behind.(誰も置き去りにしない)」を理念に、国連加盟193か国が2030年までの達成を目指しています。
今回のイベントでは、SDGsの取り組みを学びながら、湘南・茅ヶ崎ではどんな活動が行われているのか、今後どんなことができるかを参加者のみなさんといっしょに考えました。
ゲストにお迎えしたのは、株式会社博報堂DYホールディングスのCSR推進担当部長で、茅ヶ崎にお住いの川廷昌弘さん。SDGsが国連で採択された後、日本語版の作成を働きかけ、以後もSDGsの普及に尽力されています。今回は、SDGs採択の経緯から、日本語版作成の背景、神奈川をはじめとする日本全国の事例をお話いただきました。
特に印象的だったのは、SDGsの日本語版をつくる際、できるだけ分かりやすい言葉を使うようにしたというお話。12番目の目標「Responsible Consumption and Production」を、「持続可能な消費・生産」ではなく「つくる責任 つかう責任」と訳すことで、それを見た誰もが「自分ごと」にできるように工夫したそうです。国連の目標だからといって遠い話にすることなく、自分の身の回りでできることから始めてみることの大切さを感じました。
もう一人、ゲストとして発表いただいたのは、『湘南100Club』代表の山口順平さん。人生100年時代の生き方をリ・デザインする『湘南ワンハンドレッドプロジェクト』の中で、地域のロールモデルを発掘・発信する『まちのレジェンド探索隊』の活動をされています。今回は、SDGsの「健康」、「福祉」、「働きがい」、「まちづくり」などに関わるローカルプロジェクトの一つの例としてその活動をご紹介いただき、地域に関わることの意義ややりがいについてお話いただきました。
『まちのレジェンド探索隊』は、職種も年齢も違うメンバーで構成されるチーム。これまでに、茅ヶ崎で活き活きと暮らす70歳以上の方=「まちのレジェンド」数名に取材をし、イベントを開催するなど、多世代が関わり合い学び合う場をつくられてきています。これに対して川延さんは「この活動は目的が分かりやすくて、関わりやすい。興味を持って動く人も多いのではないか」とコメント。社会課題を地域の身近なテーマとして考えていく機会として、この活動は注目されていくと感じました。
参加者の中には、教育、建築、農業、地域経済などいくつかの分野で課題を感じている方、既に活動されている方がいらっしゃり、湘南・茅ヶ崎のこれからについて一人ひとりが当事者意識を持って考えることができました。どの活動にも共通して、「誰かのため」「未来のため」を思う中長期的な視点を持つことが、SDGs達成につながっているのではないでしょうか。
まずは湘南・茅ヶ崎から、未来を描き行動するための機会を増やしていきたいと思います。チガラボSocial・SDGsシリーズは今後も開催予定ですので、お楽しみに。
以上、開催レポートでした!