開催レポート:【チガラボMedia】湘南のローカルプロジェクトを伝える、地域メディアについて考える会 by湘南ワンハンドレッドPrj
(投稿日:2018.7.19)

【チガラボMedia】湘南のローカルプロジェクトを伝える、地域メディアについて考える会 by湘南ワンハンドレッドPrj
 
みなさんこんにちは。社会人インターンの大森賢次です。7月14日(土)に株式会社ボンドさんと「【チガラボMedia】湘南のローカルプロジェクトを伝える、地域メディアについて考える会」を開催しました。
 
都内からほどよい距離に位置する湘南には、自由で活動的な人が多く、マルシェ、ビーチクリーン、映画祭など、地域・住民主体のプロジェクトが数多く存在します。しかし、活動を効果的に発信することができず広がらない、人的リソース等の問題でプロジェクト継続が難しいという悩みを抱えたプロジェクトも少なからず存在しています。
 
このような背景から、本イベントは “ローカルプロジェクト(※地域・住民主体のプロジェクト)” と “地域メディア” をキーワードにして、「地域にどのようなメディアが必要なのか?」「メディアが担い得る役割とは?」について考えました。
 
コンテンツは二部構成です。第一部は株式会社ボンドさんから地域メディアのあり方に対して問題提起があり、第二部はチガラボスタッフの米山凱一郎が現在計画中の、プロジェクト伴走型地域メディアについて発表しました。
 

<第一部>

湘南エリアで多種多様なメディアの運営実績をお持ちである株式会社ボンドさんは、地域メディアの事例を紹介しつつ、そのあり方について参加者に問いを投げかけました。
 
地域の情報は生活に密着しており、有益なものですが、長年住んでいる人々に届いていないこともあります。また、継続していくための体制や資金面の問題もあります。行政の委託事業ではじめた子育てサイトや地域情報サイトは好評でしたが、予算カットにより継続できなくなったそうです。必要としている人に情報が届かない、有益な情報を届けられているのに継続できなくなる、といったことは、本当にもったいないことです。
 
ボンドさんは、地域メディアを次のように考えているそうです。
・行動・好奇心の “きっかけ” づくり
・プレイヤー(地域で活動する人たち)のサポート
・継続できる体制や事業性を確保する
・”ひと”そのものがメディアであり、取材を通じて得られる地域ネットワークは最強の情報源となる。
 
ボンドさんのプレゼンを踏まえて、参加者全員でテーブルごとに地域メディアのあり方についてディスカッションしました。各立場や視点に依存して多様な意見がありますが、総括した「誰もが何らかの活動を持つことで社会参画し、多様な人との関わりの中で学びあうことができる。そのための、きっかけを作るのがメディアの役割である」というメッセージは参加者の皆さんに何らかの気づきを与えてくれたことと思います。
 

<第二部>

 
チガラボスタッフの米山は、プロジェクト伴走型の地域メディアのリリースに向けて活動を本格化しています。チガラボの活動を通して地域で活動している人を知り、現場で活動している人は情報発信まで余力がないことに気が付きました。
 
そのような方々をサポートしたいと思い、既存・新規に関わらずローカルプロジェクトを応援できるメディアを目指しています。プロジェクトの成果だけを発信するのではなく、現在進行形のプロジェクトから失敗したプロジェクトまで、裏の部分にまでスポットライトを当てて地域のナレッジにしていければ良いと考えています。
 
今後ますます本格化する本プロジェクトにご興味・ご関心ある方はぜひ今後の動向をウォッチいただければと思います。※現地取材やメディアの立ち上げ・運営に関わりたい方を募集していますので、ご興味ある方は米山までご連絡ください。
 
イベント全体を通して参加者から多くの意見が交わされました。
・既存で支持されているローカルメディアはメディアの目的(達成したいこと、あるべき姿)が明確である
・テクノロジーの活用でメディア作成は容易だが、実際の運用やマネタイズまでしっかりと考える必要がある
・地域参画は少なからずハードルがあるため、情報ソースの担保も必要となる
・地域を面で見えている人もいれば、点で見ている人もいる。点で見ていると繋がらない
 
今回は、メディアのあり方から実践に関する内容まで幅広く、ローカルメディア運営者から大学生まで幅広いジャンルから12名の方々にご参加いただきました。今後も地域メディアをきっかけとした、新しい活動が増えていけばよいと思います。
 
今回初めてインターンの立場で参加し、イベント参加者とは視点を変えて場を見られたことが印象的でした。イベント参加者の時は「自分x登壇者またはその他イベント参加者」と一つの視点は自分でした。今回は一歩離れた視点で「他者x他者+自分」と自分以外の方々プラス自分で何か力になれることはないか考えることができ、大変貴重な体験ができました。
 
※チガラボでは、若手社会人・学生のインターンも随時募集しています。ご興味ある方はお気軽にお問合せください。
https://chiga-lab.com/news/2551/