開催レポート【チガラボSocial】サブカル×福祉の可能性について、「てくてくグループ」代表・桑田浩明さんと話す会
(投稿日:2024.3.7)

こんにちは チガラボスタッフのリュウです

1/25(木)に【チガラボSocial】サブカル×福祉の可能性について、「てくてくグループ」代表・桑田浩明さんと話す会が開催されました

 

今回のゲストは、就労継続支援B型事業所としてクリエイターの方達の就労を支援されている、「てくてくの森」、クリエイティブの受託事業を行なっている「てくてくLab」をはじめとする「てくてくグループ」代表桑田浩明さんです

 

就労継続支援B型事業所とは、

 

障害のある方が、一般企業に就職することに対して不安があったり、就職することが困難な場合に、

“雇用契約を結ばずに”生産活動などの就労訓練を行うことができる事業所及びサービスです。

障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつで、「就労の機会の提供」や「就労に必要な能力を育む」ことを目的とします。

(桑田さんご登壇資料より引用)

 

※てくてくグループさんの行なっているB型事業所としての活動は後述します

 

それでは当日の様子を以下よりレポートします!

 

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当日は、実際にクリエイターとして活動されている方、B型事業所をご利用したことのある方、サブカルチャーに興味のある方など20名ほどの方がご参加いただきました。イベントが始まる前から、皆さんでお話をされていて賑やかな雰囲気でイベントが始まりました。

 

チガラボイベント恒例の自己紹介が30分ほど行われ参加者の皆さん同士のことを知っていただいた後に桑田さんの発表が始まりました。

桑田さんの自己紹介では、ご自身が「がんじー」と呼ばれているそうで、自己紹介の画像がインドの僧のガンジーになっていたり、坊主頭の仲間を集めて、円になりポンデリングを模した「ポンデリングの会」のご紹介など、参加者の皆さんも「てくてくグループ」の活動についてのお話の前に「ポンデリングの会」が気になるご様子でした

 

参加者の皆さんの心がガッチリ掴まれたあとは、現在のB型事業所の実態や、「てくてくグループ」が実際にクリエイターの方とB型事業所を結びつけているのかなど実際にされている事業についてお話していただきました。

盛りだくさんの内容だったので、以下にまとめます!

 

B型事業所で与えられる仕事は、一般的に、企業内の生産性の低い作業的な仕事が一般的だそうです。てくてくグループはそんなB型事業所でありながら、「創作福祉事業所」としてひきこもり×サブカルを掲げ、夢と自分らしさを追うことのできる場を提供することを理念として掲げています。

そんなてくてくグループさんは、「世界で一番納期を守れない(かもしれない)スタジオ」と自称しています。これも、クリエイターの方達の夢の「入口」を大切にされているからだそうです。

実際、このような活動をされている中で、実際に集客やクリエイターの方の再出発の受け皿になることができています。しかし、受託業務自体が少ないことや、ステークホルダー(B型事業所・クリエイター・企業)間で情報や与えられる仕事の量などで齟齬が存在してしまっているそうです。そのような実態がある中で、「自社実業」等で利用者の方に合わせた仕事を作っていられます。

 

お話のあとはリアル・オンラインで近くの席にいた方同士でディスカッションタイムが取られました。

以下はディスカッションの中で出てきた意見を抜粋したものです!

 

・(話に出てきた)YouTubeの素材に関しては、クリエイティブな仕事は収入の浮き沈みがあるから安定した収入があるのはいいと思います!

・自分の実力が評価されて、経済的に自立するのはすごく心強い

・見せてもらった作品がレベルが高い!

・自分自身乗れる仕事はやるけれど、乗れない仕事はやりにくいところがあるので、ガンジーさんが自分のして欲しかったことを体現してくれているような気持ちになった

・支援関係という関係ではなくて、1クリエイターとして見ているところがいいなと感じました

・普通に働いていると、総合職であるということが求められるような感じがするけれど、不得意な部分をマネジメントしてくれる、そんな仕組みが他でも活用されるべきなんじゃないかなと

・アートって言葉がでなかったことが安心だった。障がい者=アートって括られることが多いから

・「ときめき最優先」っていうのはいいなって思った

 

などたくさんのコメントが参加者の皆さんから出てきました

その他ディスカッションでは、質問などもいくつか挙げられたり、それに対して桑田さんが丁寧にお答えしていたりとディスカッションタイムも大盛り上がりでした!

その後の交流会でも、いろいろなところでいろいろなつながりが生まれ、話し声の絶えない素敵な交流会になったと思います。

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以上です!

桑田さんのユーモア溢れる説明もあり、終始笑い声や話し声の絶えない活発な会になりました。また、最初にも書きましたが、この会には、実際にてくてくグループさんにお世話になっている方や、B型事業所にご興味がある方などいろいろな方が参加されていたので、様々な視点からお話が飛び交っていました。

 

チガラボのクローズまであと1ヶ月と少しとなりましたが、このように賑やかなイベントが引き続き開催されますので、チガラボ初めての方、いつもイベントにご参加されている方、これを機に久しぶりにチガラボに来られる方のイベントへのご参加をお待ちしております!

↓イベントページは以下のリンクです♪

https://chiga-lab.com/event/