開催レポート:【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&いっしょに考える会 vol. 83
(投稿日:2024.2.25)
こんにちは!チガラボスタッフのけいたろうです。
2月16日(金)【チガラボチャレンジ】「やりたいこと宣言&いっしょに考える会 vol. 83」を開催いたしました!
チガラボチャレンジは毎月1~2名の方にやりたいことを発表いただき、アイデアや情報、どうしたら実現できるか、自分ならどんな協力ができそうか、といった前に進めるためのディスカッションを行っています。
【今回のチャレンジャー】
1人目■Reiさん 『幸せを感じる心の余白が生まれる「二十四節気七十二候に綴る日記帳」をつくりたい』
2人目■秋田志保さん 『食卓を分かち合う『プティトゥ・カンティーヌ』ーお腹と心を同時に満たす場所ー』
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1人目
■Reiさん 『幸せを感じる心の余白が生まれる「二十四節気七十二候に綴る日記帳」をつくりたい』
子どもの頃に『何月何日って、「何日」は、お日様の動きと関係しているけど、「何月」は、お月様の動きと関係ないじゃん。なんで「月」なの?』『全然暑くないし夏じゃないのに夏至(なついたる)?、迎春?元旦は冬じゃん。』というように、暦に疑問がたくさんあったReiさん。
その謎を解いてくれたのが、中国で生まれた「二十四節気七十二候」だったそうです。そこから調べるうちに、「二十四節気は太陽の動きがもと」、「七十二候は農耕の目安」というような自然のリズムに沿った暦に魅力を感じ、季節を感じながら日記を綴れたら、スケジュールとは別の、生きるためのリズムになりそう!と思いたったのだそうです。
【やりたいこと】
幸せを感じる心の余白が生まれる「二十四節気七十二候に綴る日記帳」をつくりたい
→データはエクセル、製本は手縫いで「二十四節気七十二候につづる日記帳」を何種類かつくってみた!
【なぜやりたいのか】
・「自然の声をきかない」「心の声をきかない」というような『大事なものを傷つけ続けてるのは、何故だろう?』という問題意識がずっとあった。
→現代人は“無駄”の排除で心のゆとりを失ったのかな?日本人がもともと持っていた「自然を感じる心」「幸せを感じる心」どこにいっちゃったの?
【誰がどうなったらよいのか?】
誰が?→「忙しさ」、あるいは「何もなさ」に心がまいっている人
・社会に息苦しさを感じている人
→ “人の都合”から離れるきっかけ
・すでに少し余裕がある人
→古の知恵に触れるきっかけ
どうなったら?→自然に気づいたり、ほっとしたら、しあわせを感じる余白が生まれるきっかけに
【どのように実現するのか?】
「二十四節気七十二候につづる日記帳」を使うことで…
・カレンダー的生き方(スケジュール、タスク、他人の都合)から、二十四節気七十二候的生き方(季節の変化や
旬の手仕事、自然の都合)へ。
例:3月15日あたりの感じ方
→カレンダー的生き方だと…『そろそろ確定申告、年度末、卒業式だなぁ』
→二十四節気七十二候的生き方なら…『啓蟄だから、春の風に、土にこもっていた虫たちが外に出て来るころかぁ』
今の生活を大きく変えなくても、心の余白が生まれるきっかけになれたらいいな。
【参加者の皆さんと一緒に考えたいこと】
・二十四節気七十二候を知ってどんなことを思いましたか?あなたにとってどんな存在になると思いますか?
・二十四節気七十二候 × ○○ と掛け合わせのアイデア。日記に限らずどんなことに使いたいですか?
・こんなフォーマットやレイアウトでこう使いたい!というアイデア。
・もっとよりいい感じに形にするなら、こんな方法・やり方があるよ!これが参考になるかもよ!という情報。
【参加者の皆さまからの質問・情報・アイデア】
- オリジナルの写真を貼る。思い出とリンクする。
- 何も書けなくてもよい。
- 3冊セットがよい。日記帳としてちゃんと書きたい、小さいのでひとこと書くなど、それぞれありそう。
- 神戸のキャリアブレイク研究所。離職中の人たちの活動として、おかゆホテル、月間無職など。日記によるふり返りは自分のキャリアブレイク期によさそう。
- NHK、紫式部の大河ドラマとのコラボとか!?
- やさしいイメージでいやされる。ゆるい使い方もよい。
- 形式は絞らず選択できるのがいい。
- 体調の記録、更年期や疾患、妊娠や子育て、心が疲れている人などにも
- 絵で描きたい人にはスペース、
- 言葉の意味がわかる説明がほしい。プラスに解釈できるような言葉を添える。
- 地域別バリエーションもあったらいい。
- 季節を感じる食事。つくてみた写真、SNSも
- デジタルツールなども組み合わせてもよい
- 散歩と気持ちを記す
- 認知行動療法にも。求職、復職をめざす人。Webに向きがちだが、この日記のようなアナログも必要。
- 製本ワークショップ。糸を選んでオリジナリティも。紙と糸をばらばらで販売。
- 東北コットンPJのことは記載しては。他にもストーリーのある紙があるので、季節ごとに使い分けてもよさそう。
- 若草色など日本の色をとりいれる。
- フォーマットとしては完成度高い。まず販売してみてフィードバックを得ることで次のステップにいけるのでは。
- 女性に特化した管理ツールにも
- 筆記用具の選択。
- 自由度が高いので人それぞれの使い方をコーヒースタンドでシェアして、使い方や冊子のカタチを見つける。
- 自分の誕生日を探したくなる。おなじグループの人を探して交流。
【Next Action】
*(この会を通して)まずコレをやります!いうNext Actionを宣言!
まずは、食や食養生とのコラボをしようと思います!
*イラストレーターのDotさんのグラレコ(グラフィックレコーディング)です。
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2人目
■秋田志保さん 『食卓を分かち合う『プティトゥ・カンティーヌ』ーお腹と心を同時に満たす場所ー』
誰かと語らいながら食事をすることが大好きで、一緒に料理も準備できれば、なお最高!そんな「食と場」に想いのある秋田さん。
ですが、同時に現代社会では「孤独と食・貧困と食」が問題になってきていることにも着目、そんな現状に自分なりのやり方で、打開策を見出した秋田さんのTAKURAMIの発表です。
【やりたいこと】
食卓を分かち合う『プティトゥ・カンティーヌ』ーお腹と心を同時に満たす場所ー
→「空腹」と「孤独」を満たす、お客さんのいない小さな食堂
【なぜやりたいのか】
空腹と、日常の小さな孤独を同時に解消するには、
きっと「支援する人と支援される人を区別しない、水平な場」が必要!
そういった場をつくるには、
「料理は心をほぐし、ゆるやかなつながりを作る最高のコンテンツ」!
→信頼・感謝・対話・創造性・意欲・自信などのHappyな要素がつまっている。
【誰がどうなったらよいのか?】
(自分の料理教室に来てくれた)料理の力を感じさせてくれた1人の女の子
→コミュニケーションがとても苦手でほとんどしゃべることがなかった女の子が、親と一緒に料理を作る経験を通して自然な笑顔やお話ができるようになった。
【どのように実現するのか?】
料理人なし
お客さんなし
いるのは”参加者”だけ
1.料理と食卓を一緒に準備
2.食事を共有する
3.一緒に片づける
この「参加型小さな食堂」は…
空腹の解消+孤独の解消
参加者「一緒につくる」→お手伝いの提供
参加者「一緒に食べる」→つながりの形成
参加者「お金を払う」→資金の提供
【参加者の皆さんと一緒に考えたいこと】
・異なる境遇や生活習慣の異なる人と料理・食事
→ 居心地は?
・持続可能性は?
→ペイ・ホワット・ユー・ウォント
適正価格・60%、多め・20%、少なめ・20%
総額60~80%が支払われる
支払額は監視されていない、よいことに使われる、適正価格が提示されているほうが
多く支払われる
・食材の調達方法は?
・場所は?
・参加者募集は?
【参加者の皆さまからの質問・情報・アイデア】
- 価格を決めない方法はありえる。参加者には気持ちがあっても払えない人もいるので、参加費だけで運営するのは難しそう。サポーターなど応援したい人も集める。
- シェアハウスでみんなで集まって食べる場があったが、仲良くなる効果があった。
- さまざまな境遇の人が安心して集まれるようにグラウンドルールがあってもよい。
- 食材は畑をやっている人から着払いで送ってもらったり、農家の規格外野菜を活用するなど。
- 場所は、池尻の廃校がものづくり学校になった例も。
- 本当は来てほしいが来られない人をどう呼ぶか。粘り強く継続することが必要だが持続性の問題も、、
- 毎回テーマを決める。国、地域の食、などで興味を引く。
- 「減災ガールズ」とのコラボなど
- 場所は、非営利で安心感があるのは行政施設。
- 「とまり木」の入りやすさ。路面で外から様子が見えやすい、チガラボのつながりがベースにある。
- 茅ヶ崎の「リトルハブホーム」で食事提供しているのでコラボも。
- 小さく始めてすこしずつ広げていくこと。
- すでに人が集まっているところに出向く。就労支援の場など、同じ境遇の人たちの中では安心感が生まれる。かならずしも会話をしなくてもよいのでは。
- 地域の企業での開催も
- 安全衛生管理の徹底。カレーのようにしっかりを加熱するものは安心。
- 食材からメニューを決めるのはロスが出にくい
- 周りが手伝いやすい工夫。
- テーマやメニューを絞ることでスポンサーが見つけやすくなるはず。
- 「シェアおせち」プロジェクト。おせちを一人一品決めて調理して持ち寄って一つのおせちをつくる活動。
【Next Action】
*(この会を通して)まずコレをやります!いうNext Actionを宣言!
通常の料理教室で余った食材を使い、テーマを決めて小さく始めてみます!
*イラストレーターのDotさんのグラレコ(グラフィックレコーディング)です。
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【スタッフコメント】
今回のチガラボチャレンジのテーマは、お二人とも「四季を味わう人間らしい暮らし」みたいな雰囲気が共通していると感じました!
Reiさんの”二十四節気七十二候につづる日記帳”は、日々の予定やタスクに追われるのでなく、一息ついて、その時季ならではの自然の息吹を、いち動物として感じとることの大切さ・豊かさに共感を受けました。
秋田さんの”お腹と心を同時に満たす場”は、以前どこかで聞いた「食事は、口に入る食べ物だけじゃなく、実はその空間ごと味わっている。」という考え方をふと思い出しました。また、日常を丁寧に暮らせる心のゆとりをいつも忘れないようにしたいな〜と感じました。
この発表でお二人が次のステージに進まれること、とても楽しみにしております!
発表者のReiさんさん、秋田さん、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
次回のチガラボチャレンジは、3月13日(水)19時からスタートです。
★3月のチャレンジャー
☆一人目:足立修 さん 『 精神疾患当事者を支える人を支える居場所を作りたい! 』
☆二人目:田口真由美さん『 茅ヶ崎のワクワク探し遊び」お気に入りの居場所を見つける「ちがさきロゲイニング」の薦め 』
【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&いっしょに考える会vol.84
ご自身のTAKURAMIを皆さんと一緒にブラッシュアップしたいという方、お待ちしております!