法政大学 石山ゼミとのコラボ企画「地域の場づくりを考えるオープンダイアログ」を開催しました
(投稿日:2022.9.4)
8/20(土)法政大学の石山恒貴先生がゼミ生の社会人大学院生とともにチガラボの見学にいらっしゃいました。
(石山恒貴先生については、本棚スペース右から2段目の最上段にいらっしゃいます。)
チガラボの見学もかねて、「地域の場づくりを考えるオープンダイアログ」というイベントを実施しました。
チガラボにゆかりのある地域ゲストとして、
サステナブル研究会@湘南発起人 斎藤佳太郎さん(スタッフのけいちゃん)
NPO法人セカンドワーク協会代表理事 四條邦夫さん
NPO法人湘南スタイル代表理事 渡部健さん
EdiblePark茅ヶ崎代表 石井光さん
とまり木代表 大西裕太さん(スタッフのジミーちゃん)
とまり木経営メンバー 小村新治郎さん
株式会社ボンド代表 市川靖洋さん&歩さん
以上の8名にお越しいただき、石山先生のゼミ生とオープンディスカッションを行いました。
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地域ゲストの自己紹介プレゼン
①コミュニティマネージャーとしての運営の工夫のありかた
新しく来た人にウェルカム感をだす細かな配慮など、地域でコミュニティを運営する人は、どんな工夫をすべきか?
地域ゲスト:清水謙(チガラボ 代表)
②一般参加者をどう増やすか
コミュニティは常連も大事だが、メンバー固定するとマンネリ化するので、新しい人の参加をどう促すか?
地域ゲスト:斎藤佳太郎(サステナブル研究会@湘南 発起人)
四條邦夫さん(NPO法人セカンドワーク協会 代表理事)
湘南サステナブルライフ研究会代表の斎藤けいたろうさん。
頼り先、頼られ先を増やしていく=大丈夫力を向上させていくことが地域にとって大切。だからこそ、自分を”大丈夫”にすることからスタートさせて、それが地域へ広がっていけばいい!
NPO法人セカンドワーク協会代表理事の四條邦夫さん。
会社員時代は生活の軸が仕事だから、地域は寝る場所となってしまうため関心がない。
定年が過ぎ、仲間と集まることで地域の関心が高まって、地域の課題解決へと進んでいく。
③地域のステークホルダーとの関係をどう構築するか
自治体、町会、お店、地域住民、企業、他のNPOなどとどう連携するか?
地域ゲスト:渡部健さん(NPO法人湘南スタイル 代表理事)
NPO法人湘南スタイル 代表理事の渡部健さん。
人生100年時代となって、大きく変化する社会に対応しなくてはならない状況にある。
そのために、現役世代からまちのことにたいして当事者意識をもって取り組んでいくことが100年時代の対応につながる。
④収益性と持続性をどう確保するか
地域のコミュニティで、どう稼いで、継続性を維持するか?
地域ゲスト:石井光さん(EdiblePark茅ヶ崎 代表)
EdiblePark茅ヶ崎 代表 石井光さん
農的なサードプレイスというのは、人と、自然と、社会とつながることのできる場所のはず。
そういう自然な空間だからこそ、無理なく続ける、好きなことを続けて行くことが理想だ。
⑤地域にどう横展開していくか
TAKURAMIのスピンアウトプロジェクトなど、コミュニティから新たなコミュニティやプロジェクトをいかに生み出していくか?
地域ゲスト:大西裕太さん(とまり木 代表)
小村新治郎さん(とまり木経営メンバー)
とまり木 代表 大西裕太さん
とまり木経営メンバー 小村新治郎さん
本を媒介とした、ハードルが低くて安らぎを感じられる場を作りたい。本だからこそ、人の人生や感性、思考に直接関わることが出来る。本屋として空間に入ってきて、出るときはすっきりしているカウンセリングのような人の生き方が主役な本屋にしていく。
⑥ローカルメディアはどうあるべきか
一般メディアとは異なる役割、意義、収益の確保などはどのようなもので、どのような課題があるか?
地域ゲスト:市川靖洋さん&歩さん(株式会社ボンド代表)
株式会社ボンド代表 市川靖洋さん
行政との協働運営、自己の体験から発信するHPが強み。
時代や人によって情報を得る媒体が異なるので、これからのメディアについてかんがえていきたい。
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地域ゲストの方の自己紹介プレゼンの後は、テーブルごとに地域ゲストが分かれて、ゼミ生の方が興味のある地域ゲストとのトークセッションを行いました。
石山先生のゼミ生からのコメントは、
・コミュニティマネージャーが仲間を増やすための方法について聞いた。「関わりの余白を持つ」という言葉がピンときた。メンバーと運営の差があると障害になってしまう。メンバーとスタッフの自由度の高さが、長く続けるための大事な観点だと思った。
・メンバーの人数集めについて、メンバーを集めるメリットデメリットは基本的に収益性。集めると理念と離れるが潤沢になる。集めないと理念に沿えるが持続できない。コミュニティと組織の差が難しくなる!
→どっち?よりも統合を目指して挑戦することが重要では??
コミュニティの入り方のハードルの低さは注意しなければいけない
放牧(コミュニティ)の自由さと飼育(組織)のシステムの塩梅
・人数が増えることでいざこざがあり、話し合いながら解決するが、植物を育てるように「無理をしない」ということが大切
→それにより4割が当初からの継続者になっていることがコミュニティを体現している
最後に石山先生のコメントでイベントは終わりになりました。
「共通性があるけど、それぞれのコミュニティが乗り合ってて方向が似ている。
お互いが有機的につながっている。効率性・機能性ではなく、それぞれの人しかできない事が多い方が、場として豊かな空間になる。」
【スタッフコメント】
スタッフの吉川遼こときっちーです。
チガラボで働き始めて4か月が経過して、”チガラボ像”をつかみ始めたタイミングでの石山ゼミの訪問は、改めてチガラボという場を考える非常に良い機会になりました。
チガラボは、仕事をする人や勉強する人、談笑する人、イベントを行っている人など多様な人が同じ空間にいるだけの「混在」ではなく、
共に認知し関わり合って「共存」していることから発生する化学反応を意図的にデザインされている場所がチガラボなのか!
そこから、スタッフとして関わる自分に必要なものはなんだろう?と考えさせられました。
また、今回地域ゲストとして登壇されたチガラボで会うスタッフやメンバーさんがチガラボの外での活動とそれに対する想いに触れることができて新鮮でした。
石山先生、そしてゼミ生の方々ありがとうございました!