開催レポート:【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&一緒に考える会vol.62
(投稿日:2022.1.21)
こんにちは!チガラボスタッフのまきこです。
1月12日(水)【チガラボチャレンジ】「やりたいこと宣言&いっしょに考える会 vol. 62」がリアルとオンラインのハイブリッドで開催されました。
チガラボチャレンジは毎月1〜2名の方にやりたいことを発表いただき、アイデアや情報、どうしたら実現できるか、自分ならどんな協力ができそうか、といった前に進めるためのディスカッションを行っています。
【今回のチャレンジャー】
① 石井 光 さん
「これからの暮らしの話をしよう〜ちっちゃい辻堂を題材に〜」
② 藤村 一樹 さん
「皆さんのTAKURAMIにアイディアを投下してみたい」
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1人目:石井 光 さん
「これからの暮らしの話をしよう〜ちっちゃい辻堂を題材に〜」
石井さんは、2度目のチガラボチャレンジで、前回の発表は4年前に遡ります。そして今回のプロジェクトはその頃から温めていたアイデアとのこと。
石井さんは、一般社団法人EdiblePark湘南の代表理事としてEdiblePark茅ヶ崎というコミュニティ農園を運営されています。また藤沢市辻堂のまちで営む13代目の地主さんでもあります。石井さんにとっての【地主】とは、一般のイメージで持たれているような「不労所得でなんとなく楽して生きている人たち」ではなく、「まちの風景や景観、文化を司る職能」なのだといいます。そして、その土地に根をはり生きる“土”の人として、その地域の自然と寄り添った暮らしをまちに広げる責任があると。
辻堂は「ほんとうに住みやすい街大賞」1位に選ばれたけれど、消費されないようにするにはどうしたらよいのだろう?50年後、100年後も続いていく街並みとは?という問いを持つ、石井さん。「持続可能な“農”のある暮らし」や「活かし合う関係性のデザイン」に取り組むパーマカルチャーに出会い、しあわせなまちを考えた時に、人と人、人と自然、人と社会の間に“農”をはさむことで、暮らせば暮らすほどまわりがゆたかになるのではないかと、石井さんは考えます。
日本の人口が減少し、家の庭にも身近に気候変動を感じる今、100年先を想像して、辻堂の街の最小単位として集合住宅をつくるというプロジェクトをすでに進められていますが、さらにブラッシュアップするために、設計図と模型を持参して発表してくださいました。
【やりたいこと】
“ちっちゃい辻堂”として集合住宅をつくる
【なぜやりたいのか?】
・“土”の人として、その地域の自然と寄り添った暮らしをまちに広げたい
・100年先を想像して、辻堂のまちの最小単位をつくりたい
・辻堂“でも”できた。賃貸“でも”できた。を実現したい
【誰がどうなったらよいのか? 】
・こんな方たちを対象に、無理なく続けられ、暮らせば暮らすほど自分もまわりもゆたかになる
- 今の社会に行き詰まりを感じている人
- エコな暮らしを実践したいけど一歩が出ない人
-「そろそろ地球やばいんじゃない?」な人
- 丁寧な暮らしが好きな人
- コミュニティ意識のある人
- 自然災害が不安な人
【どのようにつくるか?】
・ニュージーランドのEarthsong(2019年に訪問)が参考になっている
- コモンハウス、畑、果樹、にわとり、養蜂、コンポストトイレ、池、シェア工房
- いい感じで力が抜けている:スーパーや交通機関も便利、実践可能、Doing(活動)よりBeing(暮らし、在り方)、無理なく続けるための活かし合う関係性のデザイン
・すでに設計案はできている:畑、果樹、歩き(車が入ってこない道)、商いのある風景、店舗兼住居のエリアと住居のみのエリア、土間キッチン、井戸、コンポスト、にわとり、養蜂等
【聞いてみたいこと】
・これを聞いてわくわくする?
・どんな暮らしがしたい?ご近所、自然環境等。
・どんな要素があったらゆたかですか?
・あと5%幸福度をアップさせるには?
【参加者からのアイデア】
・住みたい!!みんな共感、超いい!
・店舗の事業をみんなで考える
・ 多様な背景の人々が共に暮らせる場(ジェンダー、子育て)
・旧暦の流れる暮らし、季節の行事や手仕事
・みんなで協力し、シェアが普通に成り立つ場(シェア本棚、みんなの冷蔵庫、みんなの服)
・様々な居住形態:定住、3ヶ月賃貸、週末ゲストハウス等
・地主や大家のチームを作り風土文化を広げていく
・あったらいいな
- かまど
- コーワーキングスペース
- コモンハウス
- 合宿のできる研修所
- 民泊OK
- 図工室
- 温泉、サウナがあったら最強!
- バリアフリー
【Next Action】
・自分一人では思いつかないことを言ってもらえるのがいい。思わぬ視点を得られた。
・やりながらいろいろ出てくると思うので、またアイデアをいただけるとよりよいものになると思う。
・次のアクションとして、6月に着工、順調にいけば、来年1月に出来上がる。
・コンセプトブックは3月くらい、ホームページは4月に出来上がる予定。
・ブログも公開していく予定。
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2人目:藤村 一樹 さん
「皆さんのTAKURAMIにアイディアを投下してみたい」
2人目のチャレンジャーは、都内の会社で社内SEをされている茅ヶ崎育ちの藤村一樹さん。コロナ禍でご自身のフォースに気づき活動中なのだとか。いろいろなものを自分で作って試すことが大好きなのだそうです。これまで作った作品は数え切れないほど!!プログラム品評会で決勝に進んだものもあれば、自治体で実用化されているものもあり、どれも素晴らしいものばかり!
<今あるもの × ちょっとしたもの>で“hack”する。“hack(ハック)”には、「やり遂げる」という意味もあるそうで、「ちょっとしたアイデアをやり遂げたら、製品化・稼働できるんですよ。」と藤村さん。
「チガラボのみなさんのTAKURAMIにアイデア爆弾を投下したい!」とのことで、今回チャレンジしてくださいました。
ご自身のブログでも今回のアイデア投下について書いてくださっていますので、是非ご覧くださいね。
https://gibbon-s.com/chiga-lab/
【何をやりたいか】
・皆さんのTAKURAMIにアイディアを投下したい
「TAKURAMIインフォ」
TAKURAMIをもった人がコンセプトや進捗を、デジタルサイネージのコンテンツとして登録・更新できる仕組み
【実現したいこと】
・ワクワクをお裾分けしてもらう
・地元茅ヶ崎で活動したい
・マンダラートを知ってもらいたい
※ マンダラートとは:マンダラチャート、目標達成シートという別名もある発想法の一種。3×3の9マスを利用して、アイデアを整理・可視化し、思考を深めていくことができる。
【なぜやりたいのか?】【誰がどうなったらよいのか? 】
・前向きで行動している人にアイデアを投下していきたい。やりたい人の話を聞いて、ワクワクをお裾分けしてもらい、それを広げていきたい。
・都内へ通勤していたが、コロナ禍で地元茅ヶ崎での活動を増やしていきたいと思うようになった。
・マンダラートをやって、自分が人生を助けられたので、マンダラートの勉強会をして知ってもらいたい。
【みなさんと話したいこと】
・どうやって前向きな人に出会うか?
・思考法の勉強会開催方法
・地元での活動方法
【参加者からのアイデア】
・チガラボにいれば前向きな人に会える
- チガラボチャレンジに毎回参加する/これまでのチャレンジャーに会う
・コミュニティナースの方に同行し、その先々でアイデア爆弾を投下をしてみる。
・大学生や高校生、若い人にアイデア爆弾を投下する!こんなに楽しくアイデア爆弾を投下しているおじさんがいると知ったら、刺激や希望になるだろう!
・チガラボのメンバーにTAKURAMIマップ(ソーシャルキャピタルマップ、どんな人がどんな企みをどこでやっているのかを見える化するツール)を作っている方がいる。
・市役所で働く!
・mixiのように人がつながれるものを開発して欲しい。
・コミュニティ内で可視化されているとシェアが進む。
・マッチング:困っている人/ことリスト、できること/して欲しいことリストをつくる
・マンダラート
- 人生が変わったストーリーを聞きたい
- 勉強会を開催
- 進捗状況をチェックする仕組みでモチベーションアップ
【Next Action】
・TAKURAMIを見える化するデジタルサイネージの「TAKURAMIインフォ」をチガラボで設置する
・マンダラートについて
- 自分にとってどのように役立ったか話す機会をチガラボで持つ
- 勉強会を継続的に開催する
【スタッフコメント】
今回お二人がプレゼンしてくださった内容は、集合住宅やツールを通して、仲間が想いやTAKURAMIや暮らしを共有したり助け合ったり、巡りをつくっていくものだなぁと感じました。オンライン、リアル、両方の参加者の方からたくさんのアイデアが出され、自分ごとのように受けとめ応援してくれる人と交流することで、さらなる拡がりが生まれることを実感しました。どちらもすでに動き出しているプロジェクトで、これからどのように展開していくのかとても楽しみです。
次回のチガラボチャレンジは2月9日(水)19時からスタートです。
★来月のチャレンジャー
・松本 素子 さん
「子どもを大切に育むための勉強会をやりたい!」
・青木 大介 さん
「(タイトル未定)」
石井さん、藤村さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!