開催レポート:【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&一緒に考える会vol.55
(投稿日:2021.6.21)

開催レポート:【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&一緒に考える会vol.55

 

こんにちは!イベントインターンの岩田です!

 

6/11(水)「やりたいこと宣言&一緒に考える会 vol.55」がオンラインとリアルのハイブリッドで開催されました。

 

チガラボチャレンジは毎月2名の方にやりたいことを発表いただき、アイデアや情報、どうしたら実現できるか、自分ならどんな協力ができそうか、といった前にすすめるためのディスカッションを行っています。

 

【今回のチャレンジャー】

➀石塚和人さん

「場所も中身も“うつろい”ながら旅をする、移動式本屋『うつろいブックス』を立ち上げたい!』

②内藤侑子さん

子育てとはたらくをもっと自分らしく。共育コワーキングHOUSEを作りたい!

 

☆グラレコ担当:海老原 千恵子さん(イラストレーターDotさん)

 

フリーのイラストレーターさん。いつも素敵なグラレコを作成していただいております!

 

※「グラレコ」とは?

→「グラフィックレコーディング」といって、主に会議や議論などの場・セミナーやパネルディスカッションなどの場で、話の流れをリアルタイムで文字や図(絵)におこし、視覚化して参加者と共有させるものです。

石塚和人さん1人目:石塚和人さん

「場所も中身も“うつろい”ながら旅をする、移動式本屋『うつろいブックス』を立ち上げたい!』

石塚さんは普段はプランナーやライターをされている方です。地域に長く住んでいるとその地域の一員であるという意識が薄れてきてしまうということで、「本」を媒体に地域に関わる場となる「うつろいブックス」というTAKURAMIを提案してくださいました。「うつろいブックス」は移動式本屋さんで、屋号の「うつろい」には「変化を肯定的に捉える」という想いが込められています。その名の通り、もしかしたら店主も、本屋というものもうつろい、変わっていく可能性もあるということでした。

 

※「うつろいブックス」:人が季節のものを愛でるのはうつろうものだから。時代や場所に合わせて本をきっかけとした価値のある関係や体験を届ける移動式本屋。

【やりたいこと】

街をもっと気軽に編集できるようにしたい。

 

※ここでの「編集」:街に関わる人が自立的に参加できる場を作ること

 

【なぜやりたいのか】

・最近の街は大手チェーンの居酒屋、学習塾、美容室ばかり…

・そして、街から書店など本のある風景が消えてしまっている。だからこそ既存の街の風景に、店舗に「本屋」という仕組みを付け加えたい。

・自分の本棚を移動させたい

・古本屋の「お堅いイメージ」をアップデートしたい

 

【誰がどうなったらよいのか?】

・街並みや、既存の店舗に本屋の機能をプラスしていく

・人と人が本でつながっていく

 

【どのようにつくるか】

・街にある店舗や施設に出向き、本屋の機能を付け加える

・車での移動販売とオンライン販売

・移動販売車をシェア&気軽に移動式本屋にチャレンジする機会の提供

 

【一緒に考えて貰いたいアイデア】       

・出店場所(どういうところにあればいいのか、自分だったらどこにあったら嬉しいか)

・どんな本が欲しい?

・どんな機能があれば良いか?

 

【参加者からのアイデア】

・お酒を吞む場でやったら面白いかも・居酒屋でやってみたらどうか

⇒呑んでたら読まないかもしれないけれどいい本を持ち寄ってそれを肴にしてみては?

⇒時間が経てば居酒屋では勝手にコミュニティが形成されていくと思う

・カフェなどを付随する

・レンタルスペースのような感じにする

・うつろい:人の流れ?(ネットなど)

・帯書きを書いてシェアするみたいなものもよいのでは?

・市役所の前の広場

⇒住民票取りに行くだけじゃなくてそこでコミュニティができる

・団地とかマンション

⇒高齢の方・お子さんのいる方など出かけにくい方の話すきっかけづくりになると思う

・海水浴場でやっても面白いかも

・街のすき間の至る所に

⇒物語にでてくる妖怪が勝手に本屋をやっているみたいな?

・美容院に似たような雑誌ばかり、異なる種類の本があると良いかもしれない

・なかなか本屋さんに行くのが難しいお子さんがいる人が行きやすい感じにする

・ガイドブックなどではないその地域に関わりのある本を置いてほしい

・幼稚園

・入院している人の多い病棟

・ギャラリーとのコラボ

 

【Next Action】

・行政主導の移動図書館が近年廃止されている⇒移動式本屋の再活用を検討

・10月くらいから始動!

ーーーーーーーーーーーーー

2人目:内藤侑子さん

子育てとはたらくをもっと自分らしく。共育コワーキングHOUSEを作りたい!

内藤さんは現在フリーランスで社外人事をされている方です。息子さんがいらっしゃって当日もお子さんにご飯を食べさせてからのご参加でした。人事を経験されていく中でキャリアを「やりがい<条件」になってしまうことの多さに驚かれたそうです。ご自分も育児と仕事に追われる中で限界を感じ退職も経験されてきました。その経験を元に、「子育てとはたらくを自分らしく」をミッションに今回のTAKURAMIを発表くださいました。

 

【やりたいこと】

子育てが要因で何かを諦めるのではなく、やりたいことには常にチャレンジしていくコミュニティや場を作りたい

 

【誰がどうなったらよいのか?】

子育てをする人が「自分らしく」を大切にできる

 

【一緒に考えてもらいたいアイデア】

皆さんの率直な意見を聞きたい

210611チガラボチャレンジ

【参加者からのアイデア】

・子育てをする人が仕事や家庭を諦めなくても済むようにできる場所がある

⇒ママスクエア…子どもをガラス越しに見ながら仕事のできる場所

・保育を受ける側と預ける側の考え方

⇒お互いに完璧を求めすぎない

⇒それを踏まえてプロの保育士さんを求めるのか検討する

・仕事は仕事、子供は子供と分けて考えるのか、分けずに考えるのかの違い

⇒一歳くらいの子どもはお母さんが見えたら来ちゃう

⇒一軒家を想定した場合、1階2階で分ける必要がある

⇒仕事の内容にもよる

・地域で何かをするのは?

⇒野球をやっている子どもは自然とおじさんたちと仲良くなっている

・子どもの特性によって利用しやすさが変わる

⇒人見知りの子もいる

・ターゲッティング:ママ

⇒色々なジェンダーがある

⇒子育てをするパパ:お母さんだらけの場所には入りにくいそう

⇒多様性を考える必要がある

 

【Next Action】

ビジコンに出してみる?

 

【スタッフコメント】

石塚さんは「本」を元に地域にコミュニティを作るとお話しされたことについて、筆者自身、本が大好きで幼い頃から母に「本のお金に糸目はつけない」と言われており、本に触れ合う機会が多かったように感じます。しかし、筆者の同年代の子たちは本をあまり読まないと聞いたことがあります。このTAKURAMIはその「本離れ」からの脱却にもつながるのではないかと感じました。

 内藤さんは自らのご経験を元に、子育てをしていても自分らしく働けるように助ける場を生み出すことをご提案くださいました。確かに今の世の中では仕事か育児かの選択を迫られることが多くなっています。育休制度があるとはいえ、そのアフターケアが整っていないのが現状です。全ての人がチャレンジしていくことができる、そんな素敵な社会がこのTAKURAMIで作られていけばなと感じます。

 今回筆者が印象に残っていることは内藤さんが石塚さんの発表を聞き、「場がなくてもよいのかもしれない」とおっしゃっていたことです。まさにコワーキングスペースの活動らしく、人とのつながりで何かが生まれていく過程を見ることができたように感じます。

 

 当日はオンライン、リアルのハイブリッド開催でしたが、オンラインとリアルに壁など感じず白熱したアイデア出しや、交流会もたくさんの方と交流できました。

 

チガラボチャレンジは参加者全体でしっかりと聞いて受け止め、前向きな意見やアイデアが得られる場です。皆さんのTAKURAMIをお待ちしております!

 

次回のチガラボチャレンジは7/14(水)19:00からスタートです。

 

★来月のチャレンジャー

☆井上恵さん

やさしい日本語で外国人と話そう〜日本人にも外国人にもわかりやすい伝え方を広めたい〜

☆「わくわく探検隊」桂俊介さん、佐藤洋平さん、玉田勝司さん

地域×高校生×社会人をゴチャ混ぜにした新しい学びの場を作りたい!

 

↓お申し込みはこちら。

https://chiga-lab.com/event/6896/

 

石塚さん、内藤さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!!