開催レポート:【TAKURAMIメンバー限定】公開メンタリングデー 地域の企みごとを対話を通じて磨く会
(投稿日:2021.6.13)

イベントスタッフの武藤です。

 

5/26(水)に「【TAKURAMIメンバー限定】公開メンタリングデー 地域の企みごとを対話を通じて磨く会」が開催されました。

こちらのイベントは、TAKURAMIメンバーからのTAKURAMI相談に対して、チガラボ代表の清水からたっぷりとメンタリングを受けられるという特徴があります。いつもの参加者同士のディスカッションにより、場で解決するスタイルとは少し趣が異なる会ですが、相談者により突っ込んだ視点を持ち帰ってもらうことをねらいとしています。

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<相談者① 森岡怜さん>

「そもそもボクは何をしたら面白いと思いますか?」

 

今まで「べき論」に囚われ身動きが取れなかった自分が、自分を表す言葉を見つけられたことをきっかけに心からわくわくできるようになれたそうです。そのような経験を通して、路行く人たちの葛藤を払うきっかけになる場づくりをしていきたいとのことでした。

 

1つの形としての場の名前は「路空(みちのそらぢに)コーヒースタンド」。

チガラボで実際に開催されているもので、6月から毎週木曜日にやるそうです。

 

相談内容はこちらの4つです。

 

①今まで色々と騒ぐように発信しているボクを見て、「こうしてみたら、どう?」というお話を聞いてみたい。

 

②収益の軸はつくりたいが、関係資本を大事にしたい。

 

③ジェンダーの話をすると、単純に「LGBT」、「男らしさ女らしさ」、「男女平等」といった話に落ちてしまいがちなので、良い切り口を見つけたい。

 

④考える軸や視点が色々あるが、いまいち自分の言いたい事が相手に伝えられない。どうしたら伝わりやすい?

 

<メンタリング>

 

清水:

怜さんはジェンダーの話を含めて色々な話題を持っていると思うのですが、これまで話していて相手に届いていると感じていますか?

 

怜さん:

1対1や聞く気があって来てくれた人には伝わっている気がしますが、自己紹介などの全体で話す場だと「え?何の話してるの?」みたいになってしまうことがありますね。

 

清水:

場をつくるときに大きなテーマを取り扱うにあたり、話を聞いてもらえるパターンを知ることが大事になってくると思います。

この手のマイノリティな話は一方的に話されてもわかりにくくなるので、「その場にいる人を全員マイノリティにする」という例もありますね。自分の特異だと思う部分を全員で話題に出して話すというイメージです。

大きなテーマを話すと、多くの人は一旦引いて様子を見るという行動をするので、その状況を作り出さない、怜さんにとって嬉しい状況を作り出すための仕掛けを作っていきたいですね。

 

テーマオーナーはやはりそのテーマに対して大きな思いがあるので、ふんわりとしたゆるキャラみたいな人を間にかませるというのもありだと思います。

 

怜さんがテーマを話さない場があると良いかもしれません。

ガチな会をしたいときは、そのテーマで会を開けばいいので、緩やかで気楽そうな場を作るのも良いと思います。

その場で出た話だと、一旦引いてしまうような人も含めてみんなが入りやすく、安心するかもしれません。

 

収益化はやりたいことと照らし合わせながら考える必要がある気がします。

場のやりくりをするためだけのお金でいいのか、今月はいくら欲しいみたいなのがあるのかで考えていくと良いと思います。

 

④は「ところでレイさんって何を考えている人なんですか?」とインタビュー形式で話を振ってくれる人を進行役にしてできると良いですね。

 

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<相談者② 芳川 充さん>

「茅ヶ崎音楽化計画」

 

今のところは、人もお店も街も元気にする、茅ヶ崎を日本一音楽が盛んな街にする!を目標にしていきたいとのこと。

 

小学校から大学まで音楽と共に過ごしてきた芳川さんですが、最近まではあまり音楽に触れることができていなかったようです。久しぶりに音楽に携わって、やはり音楽の影響力は凄いなと感じ、この計画を考えられたそうです。

 

芳川さんが目指している形はこの6つです。

①昔、音楽をやっていた人の復活

②新たに音楽を始める人のためのサポート

③初心者からプロまで楽しめる場作り

④スタジオを借りた音楽会

⑤音楽を通じた24時間サードプレイス作り

⑥茅ヶ崎音楽フェス開催

 

<メンタリング>

 

清水:

楽しそうですね、どのようにカタチにしていきたいですか?

人脈もありますし、音楽もやってらっしゃるし、もう出来そうですね。

 

芳川さん:

そういってもらえて嬉しいです。

チガラボでも音楽をやっている人はいましたか?

 

清水:

今はチガラボを卒業されてしまいましたが茅ヶ崎の町おこしで音楽をやっている方がいました。

活動の1つが、音楽をテーマに100人会議をやってましたね。

チガラボでも音楽イベントのような会をやってみるのもいいと思います。

 

芳川さん:

楽しくなってきました。

音楽という大きな括りでやっている人がいないのはもったいないですね。

 

清水:

そうですね。

音楽の愛好家作りというのは趣味的な活動としては良いのですが、茅ヶ崎らしい音楽に親しむ人がどのようになっていったら良いのかを提案しながら取り入れていくと、茅ヶ崎スタイルが作れて良いかもしれません。

 

プロのためという話は一旦置いておいて流派的な感じを出さずに、出入り自由な緩めの場所を作るのも良いかもしれません。

 

少しずらした話でいうと、音楽をやらなくても声のコンプレックスでボイストレーニングをやりたい人もいると思うんですよね。録音してみたらなんか違う、みたいな話はありますよね。

 

芳川さん:

すごいわかります。

トレーニングの方法を教えてもらうことで全然変わったので大事だと思います。

 

清水:

声やまちづくりという異なるテーマで音楽に触れる場を作れると良いかもしれませんね。

 

音楽をしている方はチガラボにも多く、コラボするのも良いと思います。

 

メインターゲットは一度音楽から離れている方だけど、いきなり音楽を始めませんか?で来れる人もいれば、とりあえず昔やっていた音楽について話したいような方もいるので、グラデーションを作れると良いですね。

 

入口は広く、最終的には音楽を生活に取り入れている人を中心にしていければ良いと思います。

 

茅ヶ崎での広告で健康をテーマにしてみるとかも良いかもしれませんね。

茅ヶ崎のライフスタイルの中で、長い時間やっていける音楽みたいな健康をテーマで音楽をやることで茅ヶ崎市民にこんな効果が起きますよ。みたいなことが言えると行政ともご一緒できると思います。

 

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<参加者の感想>

・色々叫びすぎてたのがようやく落ち着きまして、また暴走しないようにやっていこうと思います。

 

・凄く色々と可能性を広げてもらえて、さらに勇気づけられた気がします。ありがとうございました。

 

・自分もお金を音楽に注ぎ込んでいた頃があったので、それが再燃することってあるんだな〜と思いました。ストリートミュージシャンの人みたいな、茅ヶ崎でやっている人とかも仲間に入れられたらよりローカルっぽいかなと思いました。

 

・色々と教えてもらえて良かったし、励まされた感じがして良かったです。

 

・怜さんのLGBTの壁はなくていいかな〜みたいな感じが良かったです。

 

《所感》

二人とも、前向きな方向へと進んでいったように見られます。

怜さんは悩んでいたことが整理できたようで、これからも良いものになっていくのだろうと感じました。

 

芳川さんは強く勇気づけられたようで、今すぐにでも始めていきたいという気持ちが伝わってきました。

次回の「【TAKURAMIメンバー限定】公開メンタリングデー 地域の企みごとを対話を通じて磨く会」は、6/29(火)19:00-21:00で開催されます。

https://chiga-lab.com/event/6780/

 

相談者2組も募集しておりますので、ご希望のTAKURAMIメンバーの方はチガラボスタッフまでまでお知らせください。

 

怜さん、芳川さん、それからご参加の皆さま、ありがとうございました。