開催レポート:TAKURAMIフェス湘南2021spring 午前の部
(投稿日:2021.5.19)

こんにちは。チガラボスタッフのごんちゃんこと岩野です。

 

5/16(日)に「第6回TAKURAMIフェス湘南2021 Spring」

が開催されました。

 

このイベントは、地域のTAKURAMI(=マイプロジェクト)が集まり、興味がある人・関わりたい人と出会う場として半年ごとに開催しています。今回は午前の部、午後の部の二部構成で開催しました。

 

 

午前の部では、チガラボ代表の清水謙と所縁のあるゲストをお呼びしてのテーマートークセッションを行いました。

 

今回のゲストは法政大学の石山恒貴先生にお越しいただきました。石山先生は越境学習やキャリア形成、人的資源管理、地域やサードプレイスの研究をしておられます。主な著書に『越境的学習のメカニズム』や『地域とゆるくつながろう』などがあります。

 

今回のトークセッションでは「地域のサードプレイスがTAKURAMIを生み出す」というテーマでお話ししていただきました。

 

石山先生のプレゼン内容

 

  • 地域のサードプレイス

皆さんはサードプレイスという言葉を聞いたときにどのような場所を思い浮かべますか?スターバックスコーヒーなどのカフェを想像する方がもしかしたら多いかもしれません。サードプレイスには「家庭(第一)でも、職場(第二)でもない第三のとびきり居心地の良い場所」という定義があります。また、サードプレイスには様々な形があります。スターバックスコーヒーのようにひとりになれる居心地の良い空間(マイプレイス型)や、地域のお祭りなどの伝統的サードプレイスなど多岐にわたります。

 

  • サードプレイスとしてのチガラボ

コミュニティ型のサードプレイスは、家庭や職場から離れた場所であるという癒しや憩いの空間であり、やりたいことに取り組むことができたり他者とつながりを持つという自発的な空間の掛け合わせです。その中でチガラボは進化型のサードプレイスとして地域のつながりを持ちたい人や様々な形のTAKURAMIを持った方と、コワーキングスペース利用でいらっしゃる方がクロスオーバーするという特徴を持った、テーマ型サードプレイスと言えます。

 

  • 心の越境

自らが準拠できる状況(心のホーム)とそうでないはない状況(心のアウェイ)が行き来できる、心の越境が行えるのもチガラボの特徴の一つです。”まちの非武装地帯”として、安全に個人の取り組みやTAKURAMIを主体的に行なっていけることが、多くの人にとってチガラボがサードプレイスとして親しんでいただけている秘訣なのです。 

 

午前の部後半では参加者の皆様に石山先生のお話を受けてディスカッションをしていただきました。参加者の意見、感想をいくつか紹介します。

・サードプレイスという言葉を知ることで居心地の良い場所を説明しやすくなった。

・意図しなくてもサードプレイスになっていることが今までの経験でよくあった。

・常連さんがいる場合、入っていくのに勇気が必要。

・サードプレイス経営は商業的な基盤として弱い。場づくり、コミュニティーづくりに特化していくことで経営はより難しくなる。

・チガラボは居るだけで色々な話が聞こえてくるので、ワクワク感があり楽しい。

 

  • 振り返って

昨今聞くことが多くなったサードプレイスを改めて考え直す良いきっかけとなりました。チガラボをサードプレイスという切り口で見た時に、つながりや目的意識を持った方が集まるためTAKURAMIがたくさん生まれることは必然的であると感じました。

 

 

 

石山恒貴先生、参加者の皆様、大変ありがとうございました。