開催レポート:【チガラボチャレンジ 】やりたいこと宣言&いっしょに考える会㊾
(投稿日:2020.12.24)
こんにちは!チガラボスタッフのけいちゃんこと齋藤です。
12/16(水)「やりたいこと宣言&いっしょに考える会㊾」がオンラインにて開催されました。
チガラボチャレンジは毎月2名の方にやりたいことを発表いただき、アイデアや情報、どうしたら実現できるか、自分ならどんな協力ができそうか、といった前に進めるためのディスカッションを行っています。
【今回のチャレンジャー】
①小沼陽子さん
「どんな子供も、好きなところで遊んで学べるまちを作る」
②大西裕太さん
「まちにこころの安全地帯をシェア本屋さんでつくりたい」
⭐︎グラレコ担当:海老原 千恵子(イラストレーターDot)さん
フリーのイラストレーターさん。前回のチガラボチャレンジで発表し、Next Actionとして「チガラボチャレンジでグラレコを書きます」の宣言のもとグラレコ担当でご参加くださいました。
*「グラレコ」とは?
→「グラフィックレコーディング」と言って、主に会議や議論の場・セミナーやパネルディスカッションなどの場で、話の流れをリアルタイムで文字や図(絵)に起こし、視覚化して参加者と共有させるものです。
1人目:小沼陽子さん
「どんな子供も、好きなところで遊んで学べるまちを作る」
・小沼さんは、息子さんの不登校がきっかけで子育てや人生を振り返り、『自分の人生は自分で決める』という考えにいたったものの、その中で、社会や学校の常識とのズレから起こる孤独感に問題意識を持ち、レールから外れた子もその親も「もっと生きやすい社会にしたい!」と一念発起、ホームスクーリングを活用したみらいタウンプロジェクト『優タウンin藤沢』の構想を発表くださいました。
*「ホームスクーリング」とは
家庭を拠点に、本人の興味や意欲を大切にしながら、本人の個性や人格を尊重し、家庭や地域の教育資源を活用して、親が子供の成長に責任を持ってやっていく教育方法。
【やりたいこと】
「どんな子供も、好きなところで遊んで学べるまちを作る」ホームスクーリングで輝くみらいタウンプロジェクト 『優タウンin藤沢』
【なぜやりたいのか?】
小・中学生の不登校児童数が急増しており、その内、90%以上の子供達が家庭で過ごしている。
↓
・学校には行けないけれど、本当は友達が欲しい、興味のある事はやりたい。
・昼間にうろうろしていると怒られるのではないかと不安で外出ができない。
・親も人と会う事を避けるようになり、親子共に孤立。
↓
現状の「不登校親子は孤立し、生きにくい社会」をなんとかしたい。
【誰がどうなったらよいのか? 】
学校というレールから外れた子どもとその親
・学校教育に選択肢を。
→学校に行ってもいいし、安心してホームスクーリングもできる。
・地域のみんなで子どもを育てあい、どんな親子も生きやすい社会。
→好きなことを思いっきりできる毎日。
【具体的な手法】
現在の活動
・悩みや情報共有LINEグループ
→約80名が登録
・朝カフェ(親の会)
・セミナー、勉強会、ワークショップの開催
・国や行政へのパブリックコメントの提出
今後やりたいこと
どんな子供も、好きなところで遊んで学べるまちを作る」優タウンin藤沢
・ホームスクーリング
→○曜日は学校のリアル授業に参加、○曜日はシニアへのパソコン講座開催(子供講師)など、地域も巻き込んで好きなことを思いっきり出来る毎日
・地域通貨をつくる→地域通貨『優』100優=100円、藤沢市内循環
・優タウン作り~
大人と子供と一緒に作る 大人は子供の邪魔をしない 藤沢市助成金活用
【一緒に考えてもらいたいアイデア】
・『優タウンin藤沢』自体へのアイデア
・藤沢で昼間使える場所
・ご協力いただける方・アドバイスをいただきたい
【参加者からのアイデア】
『事例』
「湯河原っ子とつながる多世代の居場所」https://yuga-lab.org/
「ヒミツキチ森学園」
https://himitsukichi-school.com/
幼小中統合型 個別最適・自立学習環境 i.Dare(イデア)https://www.learning-innovation.go.jp/verify/d0067/
『アイデア』
・子どもたちが大人に対して教える授業
・学校の先生に対する教育や仕掛けがあるとよい。
・拠点をまちなかにつくる考えかたはよい。自分の子どものための場所だけをつくるのでは限定されてしまうため選択肢が多いほうがよい。共感してやってくれる人や場所を増やすとよい。
・まちを○○にする、という取り組みは、宿、食堂、人事部などのコンセプトで多くの例が見られる。
・まち全体を子どもの成長の場にする、その事例共有会などを開催。その場の参加者からプロジェクトに関わるかどうかをお互い選びあう。
【Next Action】
・子どもに教わる塾を進めてみたい!大人も子どももフラットに。→例:不登校の子どもはPCがすごく得意な子が多い
・勉強会、シェア会
・ゆがわらっこ視察
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2人目:大西裕太さん
「まちにこころの安全地帯をシェア本屋さんでつくりたい」
2人目は、チガラボにスタッフとして関わりながら、キャリアカウンセリング(自己分析のお手伝い)や人の働きかたにフォーカスしたラジオを発信している大西さんが登壇。ご自身が、悩みや困りごとがあるときによく訪れていた本屋さんに着目し、悩みや心配ごとを抱えているヒトが、気軽に行けて、気持ちの整理や視野が広がる場として、「まちにこころの安全地帯(本をシェアする本屋さん)をつくりたい」の構想を発表しました。
【やりたいこと】
ちょっとマイナスに触れている人や視野が狭くなっている人が、日常の中で話を聴いてもらえる場、こころの安全地帯として「シェア本屋さん」をつくりたい!
*「こころの安全地帯」とは
誰もが気張らずに会話できる、肯定してもらえる、そんな安心・安全に会話ができる場を通じて、不安や心配ごとが和らぐ空間
【なぜやりたいのか?】
ご自身が、職場でのストレスから不眠症、うつ&休職を経験した時、本を読んだり、自己分析をしたり、色々なヒトの人生ストーリーを聴いていくことで視野の広がりを体験。
↓
チガラボやラジオ、キャリアカウンセリングの活動の中で「声を聞いてホッとした」「前回の収録を聴いたら話をしてみたくなった」という声をもらったことから、自分の立ち位置(存在)がこころの安全地帯だとわかった。
↓
状況や体調が「深刻になってから勇気を振り絞ってのカウンセリング」ではなく、もっと手前の段階で気軽に相談、話を聞いてもらえる場があれば!残念ながら今の社会には、安心して話せる場は多くない。
↓
カフェ、図書館、本屋さんと、心療内科やカウンセリングルームの、間の「場」としての「シェア本屋さん」
【誰がどうなったらよいのか? 】
誰が?
・何かしら不安や心配を抱えている人
・仕事や家庭以外のコミュニティに属しておらず、交流する機会がない人
どうなったらよいか?
状況や体調が「深刻になってから勇気を振り絞ってのカウンセリング」の前に、日常に話を聴いてもらえる「場」があること。
そのひとつとしての「シェア本屋さん」
→チガラボの手前にある「チガラボ未満」な場、こころの安全地帯
・イベント未満
・カウンセリング未満
・紹介未満
1人にじっくり話を聴いてもらう→多様なヒトの考えに触れる→次のステップへ!
*イメージとして近い場所
・ブックマンション:吉祥寺
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/09/news014.html
・西日暮里 BOOK APARTMENT
https://scramblebdg.com/book-apartment/
【一緒に考えてもらいたいアイデア】
・どんなことができそうか?
・どのような人が利用してくれそうか
・茅ヶ崎でいい場所探し中
【参加者からのアイデア】
・誰がやっているか(ジミーちゃん)をもっと前に出す(キャラを前面に、ラジオ)
・本がきっかけはふらっと行けるのでいい!
・リアルな場にこだわる必要はないかも→バーチャル版として、あつまれジミーの森
・誰がオーナーなのか、大西さん自身をもっと出したほうがよい。
本というきっかけを作るのは、人が訪ねやすいよいアイデア。
まずはオンラインでもよいのでは。そこからリアルで足を運ぶ流れ。
「ジミーの森」というオンライン空間。
どうやって人が来るのか。会社を辞めて何かを探している状態。学生や新人のころにジミーちゃんを知っていれば、いつか助けになるはず。身近な先輩などとは別で相談する先がいるとよい。
・茅ヶ崎駅南口にスペースが出ているらしい。
・秋葉原の「施設図書館シャッツキステ」https://www.schatz-kiste.net/
・既存の店や施設との連携で立ち上げるのもありそう。
【Next Action】
・もう少し自分の色を出してみる
・バーチャル本棚について調べてみる
【スタッフコメント】
今回は2組とも、社会の現状・課題に一石を投じ、人々がより生き生きと暮らせる社会となるような発表となりました。また、今回は参加者の方から出た言葉も印象的で「みんなで誰かのTAKURAMIを本気で考え、応援するこのイベントに毎回、パワーをもらえる」というありがたいものでした。チガラボチャレンジは参加者全体でしっかり聞いて受け止め、前向きな意見やアイデアが得られる場です。みなさんのTAKURAMIをお待ちしております!
次回のチガラボチャレンジは1/13(水)19:00からスタートです。
https://chiga-lab.com/event/6169/
小沼さん、大西さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!