開催レポート:【チガラボ×Local】介護からカフェまで手がける「リエゾン長崎」さんと、地域の人が集まる場づくりを考える会
(投稿日:2019.7.1)

こんにちは!社会人インターンの京香です。

6/24(月)、チガラボ代表・清水とのご縁から、茅ヶ崎と長崎「さき」つながりで地域の場づくりについて取り組んでいこうとスタートした「さきざきプロジェクト」。お相手は⻑崎市南区で介護施設・リハビリデイサービス・訪問介護など地域に根差した活動を次々と展開している「リエゾン長崎」さんです。長崎から一緒に考えてほしいと来訪したのは、PTA会長も経験の佐藤さん、ペーロン船の魅力を語る伊場さん、サザン好きな小坂さん。お土産としていただいたのはもちろん福砂屋のカステラです。まずは、長崎でのリエゾンさんの取り組みと課題の紹介から。何でも吸収するぞ!と言わんばかりにメモを片手にプレゼンに臨みます。

 

リエゾン・グループ

https://liaison.gr.jp/

 

【コミュニティカフェを拠点に】

リエゾンは高齢化率約3割、4人に1人が介護認定を受けている、若者が少ない地域にあります。高齢者を対象に身体を動かすことを中心とした自立支援を得意とされていて、地域では「体操と言えばリエゾンさん!」とイベントに呼ばれるくらい根付いているそうです。そこに留まらず、行政を巻き込み、民生委員さん、学童さん、放課後デイさんを集めてワークショップを行ったり、中学生とエコキャップを施設に回収しに行くボランティアに取り組んだり、離島・高島の運動会に学生を巻き込んで助っ人に行ったりと地域の潤滑油になっています。そのリエゾンさんが作りたい地域のイメージは「子どもと親と年寄りが一緒に遊ぶ機会が多い地域」。その機会づくりの拠点がコミュニティカフェ・CafeCloverです。

 

CafeClover

http://ths.gr.jp/studio/cafe

 

【若い大人を集めるしかけ作り】

コミュニティやネットワークがないわけではない、だけど限られていて関わる人が少ない…特に少ないのが40歳未満の若い大人。地域活動に参加したくても仕方が分からないのではないかと、若い大人を長崎の南に集めるためのしかけ作りについて皆さんと一緒に考えたいと投げかけました。

 

【持続的な運用を視野に】

デイサービス×コミュニティカフェの複合施設となっているCafeCloverでは、ママさんのヨガなどの集まりや、テーマを設けて地域課題について学ぶ”よろずカフェ”が開催されています。トレーニングマシンのあるデイサービスは平日だけなので、カフェと併せて週末や祝日、夜の時間はコミュニティワークに活用できるそうです。現状は助成金で”よろずカフェ”を運用しているが、いずれは自立し持続的な運用をしたいとさきざきを見通していました。

 

【参加者からアイデア出し】

・カフェのメニューを考えてもらったらどうか。地元の食材を使ってママさんたちに作ってもらうワークショップなど。それをSNSで配信し、認知度を高める。

・子ども中心に考えると、手作りおもちゃとか。

・長崎の地域性が分かっているだけに考えがまとまらなかった。

→全国一人が外に出て行っている地域。仕事はないが、近くにおじいちゃんおばあちゃんがいるので子育ては安心できる環境。困り感がない。

・気楽なイベントを仕掛ける。映画祭とか。

→地元のきき酒イベントは集まったが年配だった。クラフトビールとかいいかも。

・長崎出身のワンハンドキッチンさんとコラボしたらどうか。

→人の役に立ちたいという人はいる。発掘するのもいい。

・福祉を前面に出すのではなく、「楽しそう」がよいのでは。副業をキーワードにするとか。

・情報配信の工夫。(SNS、HP、Line)

・アートを介した障害者の社会参加と仕事の場の事例

> Good job! センター香芝

   http://goodjobcenter.com/about/

・洗濯の合間に時間を有効活用の場の事例

> 喫茶ランドリー

  http://www.kissalaundry.com/rental.html

 

【お三方から皆さんに「出会いに感謝」】

・こんなに考えてもらってうれしい。この場をそのまま持っていきたいくらい。

・とりあえずいろいろやってみる!

・家事の周辺にヒントがあるのではないかと感じた。

・情報取得の方法が年代で異なる。回覧板やSNSなど配信にも工夫が必要。

【茅ヶ崎×長崎 さきざき…】

リエゾンという言葉には「つながり」といった意味があるそうです。「さき」つながりで命名された「さきざきプロジェクト」。地域性や課題は様々ですが、住んでいるまちを我が事として考えるキッカケを作りたいという想いはつながっています。時を経てなお、さきざきをみてチャレンジしているリエゾンパワーに驚かされ、終始笑顔のお三方からも、前向きな幸せオーラを感じました。何より、打ち上げ花火のようなイベントではなく、持続的に運営できることを目指している心持が素敵です。興奮冷めやらぬ会終了後、「とりあえずやってみる」何かが生まれる自信のようなモノが込められた言葉と共に、チガラボ代表・清水とさきざきを考える夜の部に消えていきました。

最後になりましたが、佐藤さん、伊場さん、小坂さん、そして参加者の皆様、ご参加いただきありがとうございました。