開催レポート:【TAKURAMIフェス Autumn】湘南のきさきフルーツプロジェクト 解体新書〜お庭の未活用果樹をつかった地域の新しいつながり創出〜
(投稿日:2023.11.26)

こんにちは、チガラボスタッフのジミーこと大西です。

 

11/19(日)「【TAKURAMIフェス Autumn】湘南のきさきフルーツプロジェクト 解体新書〜お庭の未活用果樹をつかった地域の新しいつながり創出〜」が開催されました。

 

こちらの会は、軒先の未活用フルーツを使って地域のつながりをつくる湘南のきさきフルーツプロジェクト(略して、のきフルPRJ)のキックオフとして、プロジェクトメンバーから概要や具体的な動きについてのお話と、プロジェクトのアイデアや可能性について参加者の皆さんとのディスカッションが行われました。

 

<様々な興味・関心でご参加の皆さん>

イベント最初に行われた参加者全員の自己紹介では、家やご実家のお庭に果樹の木が生えている方、果樹を活用した料理や調味料に興味がある方、みかんを食べたいという一心で参加した方まで、ご参加のきっかけは皆さん様々。

 

<のきフルPRJの概要紹介>

湘南のきさきフルーツプロジェクトの代表でもあり、チガラボスタッフでもある齋藤佳太郎より、のきフルPRJが始まることになったきっかけについてお話がありました。宮城県から湘南に引っ越してきて、湘南エリアには夏みかんなどの果樹を植えているお宅が多く、湘南エリアの象徴になっていると思ったそうです。

せっかく実がなっているのに、落ちてしまって腐っているのがもったいないと感じ、何よりも食べたいというのがプロジェクトの始まりと話していました。

 

個人宅に植わっている夏みかんがまちに回るようなことを起こせたら楽しそうと、アイデアベースの企画をしている。地域の皆さんに協力してもらいたいので、参加ハードルは低くして、楽しく、美味しく、ワクワクを大事にしていきたいと想いを話していました。

 

その後、プロジェクトの具体的な活動3つをご紹介。

 

A.収穫隊:

収穫隊は、果樹が植わっている個人宅に収穫に行く活動。

こども収穫隊がおじいちゃん、おばあちゃんの話を聞きに行きながら収穫もさせてもらうこともアイデアとして持っているとのこと。

 

B.キッチン:

キッチンは、収穫した果樹を活用したワークショップを行います。実の活用だけではなく、皮でも何かできないかと構想しています。

 

C.ブランド:

ブランドは、湘南のご当地メニューを地域の皆さんと協力して作っていきたいとお話ししていました。

 

のきフルPRJが地域に元々あった未活用の果樹を活用しているように、普段は使っていない自治会館の活用など、まちの中にあるけれどもあまり使われていない場所でワークショップなどを開催できたらと思っているそうです。

のきフルPRJは、果樹を使った人のつながり作りがテーマですが、同時に地域の未活用資産の活用も大事にしていきたいそうです。

 

最後にロゴの発表も!!

<プロジェクト解体新書>

今回は助成金を申請したトヨタ財団のテーマが「新常態における新たな着想に基づく自治型社会の推進」ということもあり、解体新書と称して地域プロジェクトが生み出される要素について、チガラボ代表の清水より解説がありました。

 

地域プロジェクトの起こりには、問題意識が前面に出ているよりも、のきフルPRJのように「食べたい」という個人のふとした気づきや思いつきが大事。

その後、のきフルPRJがキックオフに至るまでの流れを「仲間を4人集めよう」「かたちになるプロセス」「お金のこと」の要素ごとに解説がありました。

 

<ディスカッション内容>

後半のディスカッションでは、「収穫隊」「キッチン」「ブランド」「広報・デザイン」「コラボ」の5つのグループのうち、興味があるグループに入っていただき、アイデアや情報について自由にディスカッションを行いました。

 

収穫隊グループ:

・いきなり高枝きりバサミを持って個人宅を伺うのではなく、収穫前に調査隊として「なぜ収穫できていないのか」をヒアリングできると良さそう。

・茅ヶ崎に道の駅が新しくできるので、観光で来た人も参加できるようにする。(例としてのきフル探しまち歩きの開催)

 

キッチングループ:

・具体的な活用アイデアとして、柿酢づくり、柿酵母パンづくりができる。既存の料理会などとのコラボ型で開催するとよさそう。(名前は「のきフル料理会」など)

・飲食店コラボができそう。地域の飲食店にのきフルを使ったメニューを提供するキャンペーン(ステッカーを貼ってもらう、コラボメニュー情報を集約したマップなど)。

 

ブラントグループ:

・個人宅に植っている果樹だと、品質にばらつきがある。一方で、エリアごとの味の違いを楽しむのも良さそう。(例として、南湖エリアの夏みかん、芹沢エリアの夏みかんの味の違いを楽しむ)

・のきさき果樹の品評会を開催できると、今まで放置だった果樹も一生懸命育てるようになるかもしれない。

 

広報・デザイングループ:

・のきさきジャーナルというメディアを作ると良いかも!(画像がメインのジャーナル)

・キャラクター戦略ができると良さそう。(例として、熟れ過ぎ柿の「うれすぎちゃん」)

 

コラボグループ:

・コラボのカタチも、プロジェクトの土台を支えるためのコラボ、活動を広げるためのコラボと2種類がある。

・テニス、野球、サッカーなどスポーツの既存コミュニティとコラボができそう。柑橘系の効能がわかるとなお良さそう。

 

この他にも、各グループでたくさんのアイデアや情報が出ていました。

 

<イベントを終えて>

のきフルPRJの話を聞いてから、庭先に果樹があるとつい目がいってしまうという方もいて、果樹をきっかけにまちの他の要素にも目が向かうということを実感しました。

 

また、プレゼンで発表されていた湘南で取れる果樹の年間スケジュールを見た参加者から、早速スケジュールに載っていない果樹(キウイなど)もあるという声が出ていました。

参加者の興味・関心をはじめ職業や活動などの背景も様々、これから皆さんとのきフルPRJを進めていく上で異なる要素を持つ人が集まることで、どのようなプロジェクトになっていくのかますます楽しみになりました。

 

次回は、12/14(木)19:00〜21:00に「はじめての湘南のきさきフルーツプロジェクト

」を開催しますので、どうぞお楽しみに!!

↓イベントページはこちら

https://chiga-lab.com/event/10837/

 

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

 

<問合せ先>

湘南のきさきフルーツプロジェクト事務局

nokifru@gmail.com

 

インスタグラム

https://instagram.com/nokifuru?igshid=YTQwZjQ0NmI0OA==

 

Facebook

https://www.facebook.com/nokifuru2023

 

<参考URL>

トヨタ財団HP

https://www.toyotafound.or.jp/community/2023/