開催レポート:【チガラボチャレンジ】やりたいこと宣言&いっしょに考える会 vol. 75
(投稿日:2023.5.28)

こんにちは!チガラボスタッフの山田です。

 

5月10日(水)【チガラボチャレンジ】「やりたいこと宣言&いっしょに考える会 vol. 75」を(リアルとオンラインのハイブリッドで)開催いたしました!

チガラボチャレンジは毎月1〜2名の方にやりたいことを発表いただき、アイデアや情報、どうしたら実現できるか、自分ならどんな協力ができそうか、といった前に進めるためのディスカッションを行っています。

 

【今回のチャレンジャー】

 

■西 かほりさん「リアル!介護が始まる前にあれもこれも、人を介して練習してみよう→練習場所が、そのまま居場所になっちゃったり・・ゆるく誰かと繋がれる空間を作りたい!」

 

 

■株式会社ボンドさん「まちのデザイン会社の新オフィス1Fの空きスペースを活用して、地域を応援する場を作りたい」

 

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■西 かほりさん「リアル!介護が始まる前にあれもこれも、人を介して練習してみよう→練習場所が、そのまま居場所になっちゃったり・・ゆるく誰かと繋がれる空間を作りたい!」

【やりたいこと】

”介護”を身近にするための、介護技術の練習イベントや相談コミュニティを作りたい。

 

【なぜやりたいのか】

介護職従事者の西さんは、以下の理由からこのTAKURAMIを形にしたいと思うようになったそうです。

 

・間近に迫っている「超高齢化社会」と、社会システムによる介護の限界(介護職従事者の高齢化や数的不足と、2025年と2040年に迎える要介護者の大幅な増加期によって社会的介護システムが迎えるとされる機能的限界)の切迫感。

・国や都道府県、市区町村は「個人や地域での介護」を今後の介護者不足対策として重要視している。

・しかし、多くの介護未経験世代は「介護がどういうものか」を知る機会もなく、更には「近い将来自身が介護者になる」という認識もない(“知る機会”の必要性を感じる事がない)状況があるように感じている。

・更に厚生労働省の調査から「近年の“介護が必要となる原因”」が、「高齢による衰弱」よりも「(若年性を含む)認知症発症」や「脳血管疾患」と「骨折や転倒」による場合の方が多い事が明らかになっており、これは「ある日突然、身近な方が要介護者になってしまう」ケースの多さを物語っている。

 

【誰がどうなったらよいのか?】

・多くの人に、介護をもっと身近に感じてもらいたい。

・介護の必要性を感じていない人に、介護が必要な状況は“突然”やってくることを理解してもらいたい。

・(現時点で)介護と無縁の生活をしている人にも、「いざという時」に備えて介護技術を少しでも知っておいてもらいたい。

・介護について困っている人が、もっと気軽に相談や練習できるようにしたい。

 

【どのように実現するのか?】

・(西さん自身が練習台となり)介護実践の体験イベントを開催することで「介護に対する理解の促進」と「コミュニティの充実」を図っていきたいと考えられています。

 

【参加者の皆さんと一緒に考えたいこと】

 

・介護に関心のない人達に足を運んでもらうためのアイデア。

 

【参加者の皆さまからの質問・情報・アイデア】 

・介護に対して「日常的に学ぶ機会」「もっと身近な接点」があると良いと思う。

・参加者同士のコミュニケーションや、お互いに介護体験をし合うことで、介護される側の気持ちも分かるかもしれないと思う。

・参加者側の意見としては、「介護に接してみようと思って講習会に参加する」という事自体、とてもハードルが高いように感じる。

・テーマど真ん中の取り組みをしようとすると参加ハードルが高そうなので、関連性の高い取り組みをされてる方とコラボして間口を広げて関心を集めることから始めた方が良いのではないか。

・漫画とかで啓発を行うと広げやすいかもしれない。

・介護器具メーカーや福祉用具販売会社など、企業とのコラボイベントなどを考えてみると、間口を広げる施策にも繋がるのではないだろうか。

 

 

【Next Action】

 

最後に西さんのNext Actionを発表してきただきました!

 

「入口のハードルを下げるために、多方面に目を向けて考えていきたい。」

 

「演劇による”楽しみながら知れる啓発活動”も考えていきたい」

 

詳細はグラフィックレコーディングのこちらもぜひご覧ください。

 

 

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■株式会社ボンドさん「まちのデザイン会社の新オフィス1Fの空きスペースを活用して、地域を応援する場を作りたい」

【やりたいこと】

みんなが自分ごとを まちにひらける場をつくりたい

 

【なぜやりたいのか】

茅ヶ崎を拠点とし、地域活動にも力を入れられているデザイン会社の株式会社ボンドさん。

これまでは「地域のことを自分ごとに」というスタンスで、誰かのやりたいことをサポートしてきたそうですが、「次は自らが主体となって実践していく場を持ちたい」という想いと、「もう少し地域と繋がれる(まちにひらけた)場所に身を置きたい」という想いが、このTAKURAMIの出発地点になっているようです。

 

【誰がどうなったらよいのか?】

ボンドさんの「自分の“困った”を解決できるかもしれないアイディアを友人に共有して(ひらいて)みたら、自分達が思っている以上にみんなを巻き込む事ができ、大きな負荷なく、とても楽しい場を作る事ができた」という過去の経験から、「まちの人達が、ハードル高くなく、自分ごとをひらける場所にしたい」と思われています。

 

【どのように実現するのか?】

2023年6月にはオフィスの場所を、現在の「ビルの中」からTSUBANA(https://nezasuhouse.com/tsubana/)という路面店舗型商業施設の1室に移転し、その新オフィスの1階をレンタルスペース(フリースペース)として活用し、「地域にひらいたオフィス」を実践していかれるようです。

 

【参加者の皆さんと一緒に考えたいこと】

このオフィス1階スペースの活用方法として…

 

・こんなことをやってみたい。

・こんなことができるのではないか。

・(他で)こんな活動があり、参考になるのではないか

 

…など、皆さんのアイデアを聞いてみたい。

【参加者の皆さまからの質問・情報・アイデア】 

・「(このスペースを使って)こんな事ができますよ!」「こんなことやりました!」のような“活用事例集”を作るとイメージが湧きやすいのではないか。

・(イベントスペースにキッチンもあるということなので)「遊びや学びと、食育や食事を併せたイベント」はとても良いと思います。

・「(スペース的に)家ではできないことができる場」という考え方は価値になりやすいのではないか。(趣味の個展など)

・「出産など、様々な理由で保有資格やスキルを活かす場を失ってしまった方達がスキルを活かせるイベントを作る」という視点があり、この様なイベントを求めている声も実際にあるので参考アイデアとして共有します。

・「花の種交換スペース」や「メッセージボード」のように、常設的な地域との接点としてのスペース活用法があり、ボンドさんの会社が「何もなくても立ち寄りたくなる場所」になると素敵ですね。

・「ローカルプロジェクトに取り組むデザイン会社」であるボンドさんならではの魅せ方があると良いように思いました。

・ボンドさんのローカル的感性やデザインセンスのショールームとして1階を活用し、その中のコンテンツの1つとして「ひらく私のプロジェクト」がある…みたいな構造にして、ボンドさんの「プロジェクトコーディネート力」や「デザイン力」が街の人たちの自分ごとをステキなコンテンツに仕立ててくれる…というのが一番価値になりやすいのではないか。

 

【Next Action】

 

最後にボンドさんのNext Actionを発表してきただきました!

 

「まずは無事に引っ越しを済ませる!」

 

「次にスペース活用イベントをとにかくやってみる!」

 

「(ボンドがやっている)意味をしっかり魅せられる情報発信の仕方を考えたい!」

 

詳細はグラフィックレコーディングのこちらもぜひご覧ください。

 

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【スタッフコメント】

西さんのお話を聞くまでは、私自身も「社会的介護システムが行き詰まる」ということに対してほとんど考えたことのない人間の1人でしたが、「これは間違いなく、近い将来私達のほとんどが自分事になる問題である」と認識することができました。この事が多くの方に知られるように、私達一人ひとりももっと考え・広めていかなければならないと思いました。

 

ボンドさんは、お話を聞いていて「積み重ねてきたものをつなぎ、発展させる発想力」と「その発展させたものを形にする実行力」がとても強く、常にチャレンジをし、またそのチャレンジを楽しんでいる皆さんなんだろうなと感じました。そんなボンドさんが作り出す、“ボンドさんならではの場”は、様々なチャレンジに溢れた素敵な場になること間違いなしだと(勝手に)感じております!でもまずは、無事にお引っ越しをすませてくださいね。

 

発表者の西さん、ボンドさん、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

 

次回のチガラボチャレンジは6月7日(水)19時からスタートです。

 

★来月のチャレンジャー

・ 戸田雄輔さん 「子ども達が街づくり?!家でも学校でも学童クラブでもない!第4の居場所作り計画!」

・山本雅廉 さん「大人の進路指導室」

 

皆さまのご参加お待ちしております!

「https://chiga-lab.com/event/10019/

 

★添付写真のグラレコについて★

 グラレコ担当:海老原 千恵子さん(イラストレーターDotさん)

フリーのイラストレーターさんです。

※「グラレコ」とは?

→「グラフィックレコーディング」といって、主に会議や議論などの場・セミナーやパネルディスカッションなどの場で、話の流れをリアルタイムで文字や図(絵)におこし、視覚化して参加者と共有させるものです。

いつも素敵なグラレコを作成していただきありがとうございます♪